保釈中の極悪犯が逃走

〜 裁判所は猛省して保釈制度を見直すべき 〜



神奈川県で、実刑が確定した保釈中逃走した。4日後の今日になって、ようやく逮捕されたが、世間を大いに騒がせた。
この男は、窃盗や傷害、覚醒剤取締法違反などの罪で横浜地裁で実刑判決を受け、悪徳弁護士の協力により控訴し、その控訴審中に悪徳弁護士の協力により保釈されていた。その後、今年1月に東京高裁で棄却され、2月8日に実刑が確定したため、すぐに刑務所に収容しなければならなかったのだが、出頭せずに逃げ回っていたのだ。

今回の事件で、マスコミどもは検察や警察の不手際ばかりバカみたいに声高に叫んでいる。確かに、検察の不手際には呆れかえるものがある。

@まず、実刑判決が確定してから、検察は収容しようとして犯人の自宅を何度も訪問したのに、4ヵ月もの間、面会できていなかった。実刑判決が出た凶悪犯を収容するのに、呑気に自宅訪問を繰り返し、しかも面会できなかっただなんて、言語道断と言うか信じられない対応だ。即刻、探し回って捕まえるべきではないのか?こんな呑気で間抜けな対応を取っているなんて、本当に信じられない。

Aまた、ようやく会えたかと思ったのに、何人もの検察官や警察官で訪問しておきながら、刃物1本を振り回すだけの犯人を取り逃しただなんて、呆れてものも言えない。そんなんで国民の安全が守れるのか?検察官や警察官は役立たずのでくのぼうか?それとも危機感の欠如した脳天気な税金泥棒なのか?

Bさらに、犯人の逃走について検察が公表したのは3時間後だし、警察が緊急配備をしたのは4時間後で、信じられないほど対応が遅い。刃物を持った凶悪犯が逃げ回っているってことは、いつ誰が被害にあってもおかしくない緊急事態であり、周辺住民への周知は緊急を要するはずだ。恐らく、自分たちの失態を隠そうとしていたのではないか?

このように、検察や警察の失態は厳しく反省してもらわなければならない

しかし、最大の問題は、なぜこのような凶悪犯が保釈されていたのかということだ。

もちろん、日本の司法制度では保釈は認められている。しかし、保釈が認められる要件は、逃亡や証拠隠滅の恐れが高くない場合に限られている
万引き犯とかなら保釈も仕方ないかも知れないが、この凶悪犯は、窃盗、傷害、覚せい剤取締法違反などの罪に問われていて、しかも横浜地裁では既に懲役3年8月の実刑判決を受けているのだ。しかも、この凶悪犯は、過去にも傷害致死や強姦致傷、監禁致傷、覚せい剤取締法違反、窃盗などの罪で何度も実刑判決を受けている。凶悪犯中の凶悪犯だ。単に悪徳弁護士の協力で控訴していたから刑が確定してなかっただけで、凶悪犯であることに変わりはない。それなのに、なぜ保釈なんかしてたんだ?
保釈が認められる要件は「逃亡の恐れが高くない場合に限られている」のに、現実にこの凶悪犯は逃亡したんだから、保釈を許可した裁判所は徹底的に反省し、謝罪しなければならない。もちろん、裁判官は自分が神であると考えているので、絶対に謝罪はしないだろう。弁護士も裁判官も、この世からいなくなれば社会は良くなるのに。

昔から悪徳弁護士は、自分の金儲けのために、捕まっている犯罪者の保釈に力を入れてきたが、保釈請求が許可される割合(保釈率)は平成20年の14.4%から平成29年のは31.3%にまで2倍以上に増加している
これは特別背任などの罪で起訴された日産のカルロス・ゴーンの長期拘留で、国際的に「人質司法」なんて批判を浴びた裁判所が、ゴーンの保釈を認めたように、世間的な評判を気にして、保釈に関する判断基準を緩和していることによるものだ。

しかし、実は、保釈中に被告が逃走したり、再犯に及んだりするケースは後を絶たず、平成29年中に保釈中に再犯で起訴された被告は246人もいる。覚せい剤取締法違反罪に問われた暴力団員が、保釈中に男性を射殺し、拳銃を所持したまま逃走している事件もある。今回の凶悪犯に対しても、検察側は、過去の数多くの犯歴などを理由に保釈に反対していたのに、間抜けで脳天気で危機感の欠如した裁判官は保釈を認めていたのだ。
今回の事件を教訓に、安易に保釈を認める裁判官の猛省が必要だ。そして今後は、よほどの例外的な事情が無い限り、保釈は認めないと言う強い姿勢が必要だ

一方、マスコミは、相変わらず検察や警察の不手際を責めるだけで、保釈制度に対する批判は聞かれない。聞かれないどころか、なんとタイミングの悪い事に、この事件が発生する前日に、NHKはクローズアップ現代で、逮捕された被疑者の保釈の問題を取り上げており、その中で「保釈は進めるべきだ」という論調で報道していた。それもあって、事件が発生した後の報道番組でも「こういう事件は発生したが、一般的には、保釈を進めるのは重要な事だ」なんて信じられないコメントを平気で出していた。
さらに、この番組の中で紹介されていたが、なんと日本保釈支援協会なる社団法人が存在するらしい。もちろん代表理事は悪徳弁護士が務めてるんだけど、凶悪犯を世の中に蔓延させようという組織が暗躍しているなんて知らなかった。弁護士ってのは、金儲けのためなら何でもやる。世の中に悪人が増えれば増えるほど弁護士の仕事は増えて金儲けができるから、保釈を進めて凶悪犯が蔓延すれば弁護士にとっては天国になるからだ。
世の中の悪い事ってのは、たいてい弁護士がからんでいる。弁護士なんて、この世からいなくなれば社会が良くなるのに。

(2019.6.23)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ