池袋暴走事故の犯人を厳罰に

〜 断じて曖昧に幕引きしてはならない! 〜



高齢者による交通事故が後を絶たない。このコーナーでも、1年ほど前に90歳老女による交通死亡事故を取り上げたが、今年の最大の話題は、3ヵ月前の4月に発生した池袋暴走事故だ。犯人飯塚幸三容疑者は、87歳という高齢を自ら顧みることなく車の運転を続け、暴走のあげく歩行者や自転車を次々にはね、3歳の女の子と31歳の母親を殺害した
この被害者の遺族、すなわち妻と娘を亡くした男性会見を開き飯塚犯人に対する厳罰を求めた。「加害者が厳罰にならなければ、こんな不公平なことはないと私は思います」とのことだ。そして、来月から署名活動を行う予定とのことだ。

全く同感だ。心の底から共感する。
なぜ被害者の家族が、このような発言をするのかと言えば、放っておいたら、なんとなく軽い罰則で済まされそうな気配があるからだ

そもそも飯塚犯人は逮捕されていない。これ自体が異常な事だ。
もちろん、逮捕というのは刑罰ではなく、捜査の必要のために行われるものだ。なので、身柄拘束をした状況で取り調べ等の捜査をすることが不可能な状況であれば逮捕はされない。逮捕した場合、犯人は拘置所や留置所等の刑事施設に拘禁されるが、飯塚犯人の場合、当初、入院したので逮捕して身柄を拘禁することはできなかった。
しかし、飯塚犯人は退院した後も逮捕されていない。もちろん、逮捕するためには、逃亡するおそれや犯罪の証拠を隠滅するおそれがあることが認められなくてはならず、その必要はないと判断されたのだろう。
しかし、ほとんどの国民は、このような措置を納得せず、飯塚犯人が逮捕されないのは飯塚犯人が通産省工業技術院の元院長という高級官僚だったためだろうと気付いている。
マスコミも同様で、飯塚犯人の事を「飯塚元院長」だとか「飯塚元職員」だとか妙な呼び方をしている。なぜ殺人犯に対してマスコミはこんな配慮をしているのか、非常に疑問だ。

今回、遺族が飯塚犯人の厳罰を求める会見を行ったのは、検察や裁判所も同じように飯塚犯人に配慮して、軽い罰則で済まそうとするのではないかと恐れたのだろう。飯塚犯人が高齢で体も不自由な事を考慮して、執行猶予の判決になるのではないかと恐れたのだろう。検察や裁判所も飯塚犯人と同様に国家公務員なので、同じ仲間としてかばうのではないかと恐れたのだろう。
全く同感だ。そもそも「高齢で体も不自由なんだったら、車なんか運転するな!」と言いたい。車を運転してたんだから、高齢だとか体が不自由だなんて事は言い訳にはならない。何の罪も無い善良な母子を殺害したのだから、飯塚犯人は死刑に処すべきだ。刑法上、死刑が無理なら無期懲役にしろ。高齢なんだから、もう死ぬまで刑務所から出すな!

(2019.7.19)



〜おしまい〜





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