シベリア抑留者の遺骨取り違え問題

〜 もう、いいんじゃない? 〜



国の戦没者遺骨収集事業をめぐる問題で、ロシア国内で収集されたシベリア抑留者とみられる遺骨597人分が日本人のものでない可能性があることが分かり、ほんの一部で問題になっている。

(ピッグ)「またまた久しぶりの記事ですね。何をサボってたんですか」
(幹事長)「またまた山ごもりしてて」
(ピッグ)「その登山の記事も書いてないですよね」
(幹事長)「疲労がたまってて」


これは、終戦後に旧ソ連のシベリアに抑留されて死亡した日本兵の遺骨を日本に持ち帰る事業の中で起きた問題だ。
発端は、2014年に東シベリアのザバイカル地方で日本人の埋葬地とみられる場所で16人分の遺骨を収集し、歯を持ち帰ったが、国内で専門家がDNA型鑑定した結果、「日本人の遺骨ではない」との結果が出たことだ。
それで、ほかにも外国人の遺骨と取り違えていた疑いが浮上したことなどから厚労省が調査したら、日本人のものではない可能性がある遺骨が597人分も出てきたってものだ。
取り違えた可能性がある遺骨は、1999年〜2014年にロシアのイルクーツク州やハバロフスク地方などロシア国内9カ所の埋葬地で収集したものだ。これらは、ロシア側に残る資料や現地で得られた証言、ロシア側鑑定人による骨の形質の分析などから日本人の可能性が高いとして収集し、持ち帰っていたらしい。

厚生労働省によると、実は10年以上前から専門家が疑いを指摘していたが、厚労省は公表せず、ロシア側にも伝えていなかったらしい。
これまで公表しなかった理由について、厚労省は「日本人の遺骨であるとの判断がロシア側と食い違っており、検討に時間を要した」なんて釈明しているが、本当だろうか?たぶん嘘だろう
なぜ疑うのかと言えば、厚生労働省の担当者が日本戦没者遺骨収集推進協会に対して「報道さえなければ、いや、せめてもう少し遅ければ沿海地方の慰霊事業は復活していたのに非常に残念だ」なーんてメールを送っていたからだ。
たぶん、これが厚生労働省の本音だろう。彼らからすれば、戦後70年以上も経って、なおもしつこく遺骨収集事業をやらされていることに疑問と不満を感じていることだろう。戦後70年以上も経って遺骨収集事業をやる事の意義はあるのだろうか?もちろん、無いとは言わない。一部の関係者にとっては大事なことなのかもしれない。
しかし、70年以上も前の遺骨を一生懸命発掘して日本に持ち帰るのは大変だ。ほとんど全ての国民にとっては、言葉は悪いが、どうでもいい事だろう。しかし厚生労働省としては止める訳にはいかない。それなら、どうせなるのなら、何でもいいから、中身なんかどうでもいいから、問題なく事業が淡々と継続してくれた方が良いだろう。それなのに報道で不手際が発覚して大迷惑なんだろう。

(ピッグ)「いつも役所の不手際を声高に批判する幹事長にしては穏やかですね」
(幹事長)「なんかさあ、虚しいじゃない」


こんな事業に未来永劫付き合わされる担当者には同情するよ

(2019.9.20)



〜おしまい〜





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