GSOMIA破棄の停止

〜 あまりにも幼稚な韓国政府 〜



日本と韓国が軍事機密を共有するための軍事情報包括保護協定(GSOMIAについて、韓国政府は「破棄する!」なんて大騒ぎしていたが、結局、破棄するとした通告を停止すると発表した。要するに、破棄しないってことだ。
もともと日韓GSOMIAの有効期間は1年で、どちらかが破棄しない限り自動的に延長されるのだが、毎年の期限の90日前までに相手国に書面で意思を伝えれば、終了させることができる。今年の8月、韓国政府は終了したいって日本に通知していたのだ

日韓GSOMIAは、軍事的な機密情報をお互いに提供し合うためのものであり、その破棄は日韓両国間にとどまらず、日米韓3ヵ国の連携基盤を揺るがし、北東アジア地域の安全保障に深刻な打撃となりかねない深刻なものだ
韓国によるGSOMIA破棄の方針について、敵国である北朝鮮や中国は大喜びだった。そもそも3年前に日韓のGSOMIAが締結された際に中国は猛反発していたので、その破棄は大喜びだった。もちろん、日韓GSOMIAの直接的な敵は北朝鮮なので、北朝鮮も大喜びだった。

そのため、韓国による一方的な破棄に対して、アメリカは強く非難してきた。直前までエスパー国防長官らアメリカ政府の要人が相次いで訪韓し、協定延長の必要性を説いてきた。さらにアメリカの上院は「破棄は米国の安全保障に害を及ぼす」と警告し、再考を促す決議を採択した。また、韓国がGSOMIAを破棄した場合は、貿易面での規制や在韓米軍の費用負担増など、アメリカが様々な制裁を加える可能性も示唆されていた。
韓国が結局、GSOMIA破棄を思いとどまったのは、アメリカからの強力な圧力のせいだろう。アメリカから文句が出るのは当然ながら分かり切っていたことだが、頭の悪い韓国政府は、そこまでアメリカが激怒するとは思ってなかったのだろう。考えが甘いと言うか、外交音痴と言うか、要するに子供だ。まるで鳩山バカボンの民主党政権を見ているような気分だ。韓国の文政権は日本の民主党と同じレベルのクズだという事が白日の下にさらされた。

ある程度はアメリカからの批判も予想しながらも、なぜ韓国が一方的に破棄しようとしたのかと言うと、半導体素材の対韓輸出手続きの厳格化やホワイト国(優遇国)からの除外など、日本が韓国に対して輸出管理強化措置を決めたことへの反発だ。
日本政府は、輸出管理強化措置について、「政治的な意図は無く、韓国の管理体制が信用ならないから、安全保障上の管理として輸出審査を厳格化するだけだ」と説明しているが、最近の両国の関係を普通に考えれば、これはあくまでも建前であり、日本の措置は元徴用工裁判に対する日本の対抗措置だろう
そして、韓国のGSOMIA破棄は、日本の対抗措置に対する対抗措置だった

しかし、貿易問題を安全保障にからめたことには無理があった。て言うか、そもそも、GSOMIA破棄が本当に日本への対抗措置になっているのかと言うと、それは大きな間違いだ。北朝鮮の挑発が続く中、北朝鮮の脅威を一番感じているはず、と言うか、感じるべきなのは日本ではなく韓国だ。なので、北朝鮮に関する軍事情報を交換することによるメリットは、日本より韓国の方が大きい。また、そもそも日本が韓国から得られる軍事情報よりも日本が韓国に与える軍事情報の方が価値が高い。つまり、GSOMIA破棄によって受けるダメージは日本よりも韓国の方が大きい
だからGSOMIA破棄は日本への対抗措置にはなり得ないのだ。GSOMIA破棄は日本にも韓国にもデメリットだけだ。メリットがあるのは敵である中国と北朝鮮だ。

こういう意味の無い、と言うか実害しかない子供のケンカのようなGSOMIA破棄を、なぜ韓国が実行しようとしたのかと言うと、文大統領の政権維持のためだ。韓国では来年4月に総選挙があるので、その選挙対策なのだ。どう考えても韓国にとってデメリットしか無い政策であっても、多くの国民は真実を知らされていないから、文大統領の反日政策を支持している。なので、反日的な政策なら、どんな事をしても支持率がアップするのだ。

政権維持のためなら、国や国民を騙して犠牲にしても平気なのはトランプ大統領や習近平と同じで、世界の権力者に共通していることなので仕方ない。
こんな文大統領を選んだ韓国民はアホだが、どこの国でも大半の国民はアホだ。アメリカだってトランプ大統領を選ぶなんていうアメリカ史上最悪の選択をしているし、イギリスだって誰が考えてもデメリットしか無いEU脱退なんかを国民は選択したし、アルゼンチンだって大統領選挙の予備選挙の結果、再び国が破綻しようとしている。
日本だって先の参議院選挙でN国とかれいわ新撰組とかトンでもない怪しげな政党が議席を獲得している。日本ではN国とかれいわ新撰組に投票するアホな国民が今のところ少数派で、韓国やアメリカやイギリスほどアホが多数派になっていないのは、民主党政権による暗黒政治の記憶が生々しくて、まだ理性が残っているからだ。私は死ぬまで、いや死んでも民主党を許さないが、世間全体として民主党政権の暗黒時代を知らない世代が増えてきたりすると、再び国民はアホになって韓国やアメリカやイギリスやアルゼンチンみたいにならないとも限らない。

本当の国益を考えずに、自分たちの政権維持のためだけに支離滅裂な政策を行い、国を不幸にするのは日本の民主党と全く同じだが、さすがの韓国政府もアメリカの強烈な圧力によってGSOMIA破棄を撤回した。
ところが、彼らはなおもしつこく「いつでもGSOMIAを終了できるという前提条件で、破棄の効力を停止した」なんて戯言を言っている。アメリカの圧力によって破棄を撤回したんだから、今後、再び破棄するなんて事ができるわけがないじゃん。そんな分かり切った嘘を平気で言うのは、やはり選挙民相手の誤魔化しだ。
自国の方がデメリットが大きいのに、バカみたいに「GSOMIAを破棄する」なんて泣きわめいて、アメリカに怒られて「ごめんなさい」って撤回するという醜態をさらしたため、少しでも国民に対して誤魔化そうとしているだけだ。バカみたいに自分で自分の首を絞めるような事を言い出して、怒られて撤回するという子供のような情けない態度だ。
韓国与党も「文韓国大統領の国益のための原則ある外交的勝利」などと意味不明の評価をしている。どこが勝利なんだ?誰がどう見ても、アホな外交的敗北だぞ。

もちろん、日本政府は韓国政府の勝手な言い分を一蹴し、日本のスタンスは何も変わっていないと冷たくあしらっている。事実、今回、日本は何も譲っていない
言うまでも無く、日韓関係悪化のそもそもの発端は、徴用工問題。慰安婦問題にしても徴用工問題にしても、なぜ韓国人はあんなに金に汚くてガメツイのか分からない。なんで、そこまで補償金が欲しいんだろう。まあ、日本にだってガメツイ人はたくさんいるから、ガメツイ人がいるのは仕方ないが、それは韓国内で韓国政府が解決して欲しい。
国と国との間では、日韓請求権協定で既に解決済みの話なんだから、蒸し返すのは止めて欲しい。日本政府としては、日韓請求権協定という国と国との約束を平気で反故にするという態度を韓国が改めない限り、正常化はあり得ないだろう。なぜなら、国と国が一度決めた約束をゴネてひっくり返すのを容認なんかしたら、もう外交なんて成り立たなくなるからだ。
韓国が約束を守るような国になって初めて、日韓関係は正常化するだろう

(2019.11.23)



〜おしまい〜





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