東京マラソン中止

〜 またまたヒステリックな対応 〜



新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月1日に予定されていた第14回東京マラソンの一般市民ランナーの参加が中止になってしまった
今年の東京マラソンは、8月の東京オリンピックの代表選考会も兼ねており、大迫傑や設楽悠太も参加予定なので、完全に中止することはせず、エリート選手のみで実施することになった
エリートで出場するには、男子が2時間21分以内、女子が2時間52分以内の記録が必要なので、「私は心は女のLGBTよっ!」って駄々をこねても永遠に出場不可能なレベルだ。

東京マラソンは現時点で日本一の規模で、今年は3万8000人のランナーが参加する予定だったが、200人のエリートランナーだけの大会になるのだ。
東京マラソンの参加は抽選で競争率は非常に高く、私は第1回から毎年欠かさず申込を続けているが、これまで一度しか当選していない。競争率は毎年10倍以上だから、確率からすればそんなところだろう。
それくらい参加が難しい大会なので、参加予定者の落胆というか怒りは大きいだろう

また、東京マラソンの参加費は、これまでも1万円と高かったが、今年からなんといきなり16200円にまで値上がりしていた。それなのに、中止になっても参加料の返金は無いそうだ。
今年の参加予定者には来年の出走権が与えられるそうなので、出走権という意味では救済措置が取られて良かったが、なんと参加料は来年の分が必要になるという。既に多くの経費が出ている状況なので、やむを得ないかもしれないが、出走予定者としては憤懣やるかたない気持ちだろう。「勝手に中止にするんなら、せめて金だけでも返せ!」と叫びたいだろう。勝手に中止にして金を返さないなんて、完全に詐欺だ

そもそも今回の東京マラソン中止は、極めて非科学的で情緒的でヒステリックな対応だ
確かに、マラソン大会ではランナーが密集しているように見えるかもしれない。しかし、どう考えても、毎日乗っている満員電車に比べたら、はるかにスカスカだ。そうでないと走れないじゃないか。
しかも密室の満員電車に比べて、屋外のマラソン大会はウイルスが蔓延できる環境ではない
新型コロナウイルスは感染した人の咳やくしゃみの飛沫による飛沫感染でうつっていくが、飛沫感染は屋内に比べて屋外では感染しにくい
スポーツと感染症に詳しい専門医師も「一般参加をやめればランナーが密集するリスクは減るが、日々の満員電車のリスクを比べると、マラソンをやめたからといって、ウイルスの広がりを抑えられるわけではない」と話している。

マラソン大会は、出場する選手だけでなく、沿道に大勢の観衆が集まるが野球やサッカーみたいに同じ場所で長く観戦する競技ではないから、それらに比べたら感染リスクは低い。マラソン大会を中止するくらいなら、まずはサッカーの試合なんかを中止にしなければならない。もちろん、私はサッカーの試合を中止にしろといってるのではない。他の競技は実施されているのに、バカみたいにマラソン大会だけを中止にする愚かさを糾弾しているのだ。
別の専門医師も「少なくともマラソン大会で走っている間は感染の問題ない」と断言している。もちろん、スタート前の待機中では感染リスクはゼロではないかもしれないが、それとて満員電車に比べたら、遙かにリスクは少ない。

どう考えても、あまりにも非科学的で情緒的でヒステリックな対応だ
問題は東京マラソンだけではない。日本はすぐこういうヒステリックな対応が蔓延する。新型コロナウイルスの蔓延より、このようなヒステリックな対応の蔓延の方が遙かに早い。
今から9年前に東北大震災が発生した時、遠く離れて何の関係も無い徳島マラソンが中止になってしまった。あまりにも意味の無い勝手な忖度による中止だ。その当時、私は青森に住んでおり、青森もかなりの被害を受けた。それでも、青森県内では震災の直後からマラソン大会は例年通り実施され、私も数多くのマラソン大会に参加した。それなのに、何の縁もゆかりもない遠く離れた徳島でマラソン大会が中止になるなんて、無意味で勝手な忖度以外のなにものでもない。

今回も似たような動きが広がる事が懸念されるが、早速怪しい動きが出ているのが東京マラソンの翌週の名古屋ウィメンズマラソンだ。こちらも東京オリンピックの代表選考会を兼ねているため、完全中止にはならないだろうけど、同じようにエリートランナーだけの大会になるかもしれない。
もういい加減に、このような意味の無いヒステリックな対応は止めようよ!

(2020.2.18)



〜おしまい〜





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