中国の手先と化したWHOに鉄槌を!

〜 諸悪の根源は事務局長だ 〜



トランプ大統領WHO(世界保健機関)の新型コロナウイルスへの対応について「WHOの過ちによって多くの人たちが死亡した」と強く批判しWHOの新型コロナウイルスへの対応を検証するとともに、その間、WHOに対する資金の拠出を停止する考えを明らかにした。
その理由について、トランプ大統領は、「アメリカが1月に感染拡大防止のため中国からの入国を禁止する措置を発表したことに対し、WHOが反対したこと」をあげ、「WHOが中国からの渡航制限に反対したのは、危険かつ大きな代償を伴う判断だった」と述べている。
また、去年12月の時点で「武漢における特殊な肺炎の情報が台湾から寄せられていたのに、WHOは調査しなかった」ことも問題視している。
そして、「もしWHOが適切に行動し、医療専門家を中国に派遣して現地の状況を客観的に評価し、中国の透明性の欠如を指摘するという仕事をやっていれば、もっと早く中国からの渡航禁止に踏み切ることができ、流行を発生源で封じ込めることができ、死者は非常に少なくて済んだかもしれない。WHOは基本的な義務を怠り、その過ちによって多くの人たちが死亡した責任を負わなければならない」と述べて、強く批判した。

ただ、トランプ大統領自身が、当初は中国の透明性を称賛し、「中国は強力な手段でウイルスに対応している」などと中国政府による感染対策を支持する発言を続けていたので、偉そうな事を言う資格は無い。トランプ大統領としては、感染拡大の要因がトランプ政権の初動対応の遅れだという批判をかわすために、もっとストレートに中国を非難したい気持ちがある一方で、中国との関係のさらなる悪化を避けたいのも本音だ。そこで、感染拡大の責任追及の矛先をほかに向けるために、WHOを標的に強硬な姿勢を示した可能性もある。

とは言え、WHOに対しては、従来からアメリカ議会で共和党を中心に中国寄りだという批判が強く、中国が感染拡大への対応を誤ったうえ、詳しい情報を公開せず、WHOも中国寄りで公開を迫らなかったとして、中国とWHOの責任を問う声が強まっている

アメリカはWHOの最大の資金拠出国なので、拠出を停止すれば感染対策をめぐる国際協力に影響が出ることが懸念される。
今回のコロナウイルス騒ぎに限らず、WHOは非常に重要な国際機関なので、その運営に支障が出るような事態は避けるべきだろう
とは言え、WHOの対応が中国べったりで偏っているのは事実だ
トランプ大統領が言うとおり、テドロス事務局長は、アメリカなど各国が中国からの入国を禁止する措置を発表したことについて、「渡航や貿易を妨げる必要はどこにもない」などと述べて懸念を示す一方で、中国の指導力を称賛し続けた
WHOの不正確な判断のせいで、多くの国で中国との間の渡航制限が遅れたのは事実だ
WHOが今回のコロナウイルス騒ぎに対して、長い間、パンデミックと呼ばなかったのも、中国共産党が望まなかったからだ

また、WHOが台湾を排除する姿勢も際立っている。台湾は当初から新型ウイルスへの感染が広がりつつあった中国湖北省武漢の現地報道を注視しており、昨年12月31日にWHO対して「武漢で特殊な肺炎が発生し、患者が隔離治療を受けている。この問題に注意してほしい」と電文を送っていた。ところがWHOが台湾の警戒の呼びかけを放置していたことから、台湾は「台湾が提供した情報をWHOが生かしていれば、ヒトからヒトへの感染の懸念に早く気付けた」と訴えている。
これについては、アメリカ国務省も「台湾の情報が世界的な公衆衛生で生かされないことを憂慮する。WHOは政治を優先している」と非難している。
この台湾問題の背景には、台湾がWHOが不当に排除されてきたことが要因だ。何もWHOに限った事ではなく、国連は中国の加盟と同時に台湾を国際機関から排除してきた。一時は、台湾はWHO総会へのオブザーバー参加が認められていたが、悪の帝国である中国の猛反対により、2016年にオブザーバー参加も取り消された。WHOが公衆衛生より政治を優先しているのは事実だ。

WHOが中国のしもべのように言いなりになっているのは、なぜだろうか
WHOへの拠出金は米国が年間4億〜5億ドルなのに対し、中国は4000万ドル程度だ。なので、金の金額が理由ではない。
これはあくまでも現在のWHO事務局長のテドロス氏が中国と深い関係にある事が理由だ。彼はエチオピアの保健相なんかをやっていたが、中国の強力な裏工作により、アフリカ人として初めてWHO事務局長に就任した
テドロス氏の前は中国人が10年間もWHOの事務局長をしており、さすがに長くなりすぎたので交代したが、中国は影響力を維持したくて、テドロス氏を事務局長に据え、傀儡政権を作ったのだ。
このため、テドロス氏が事務局長に居座る限り、WHOの中国べったりの姿勢は揺るがないだろうし、台湾排除の姿勢も継続するだろう。
テドロス事務局長は、ジンバブエの独裁者のムガベ大統領をWHO親善大使に任命し、世界中から批判されたため、撤回するなんていうドタバタを起こした事もある。これもテドロス氏がWHO事務局長に選出された時に、アフリカ連合の議長を務めていたムガベ大統領がテドロス氏を強力に支援した事に対するお礼だった。中国に対する配慮も同じ構造であり、テドロス事務局長のやることは100%信用できない

WHOそのものは非常に重要な国際機関だ。アメリカ政府もテドロス事務局長が問題だと言うことは分かっており、「問題なのはWHO全体ではなく上層部だ」と指摘している。
先進7ヵ国(G7)の首脳はテレビ会議を開き、WHOの新型コロナウイルスへの対応に対するトランプ大統領の厳しい批判を支持すると表明し、WHOの徹底的な見直しと改革を呼び掛けている。もちろんアメリカ主導の会議ではあるが、まがりなりにもG7各国も、テドロス事務局長の悪行に対する懸念は共有しているだろう。
なかなか姿勢を改めないWHOと言うか、テドロス事務局長の姿勢を変えさせるためには、荒療治ではあるが、資金拠出の停止という脅しをかけて対応を迫るしかないだろう

(2020.4.16)



〜おしまい〜





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