出張中の行きずりセックスで労災認定

〜 さすがは恋愛先進国フランス 〜



古い話で恐縮だが、知らなかった話なので、是非、皆さんにも知って欲しいので、紹介します。

去年の9月の話だが、出張中見知らぬ女性とセックスしていた男性心筋梗塞死亡したことをめぐり、パリの裁判所が、男性の死を労災と認定し、雇用していた企業に遺族に対する賠償責任があるとの判決を出した

(幹事長)「もう意味が分かんない驚愕の判決だけど、どう思う?」
(石材店)「こういう話題の時だけ私を引っ張り出さないでください!」


もともとの事件はさらに古い話で、2013年のことだ。
この男性はパリからフランス中部へ出張中してたんだけど、同じホテルの別の部屋に滞在していた行きずりの見知らぬ女性とセックスしその最中に心筋梗塞を起こして死亡してしまったのだ。
ここでなぜか登場するのが公的健康保険だ。フランスの制度を知らないので、なぜ公的健康保険てのが登場するのか分かんないが、公的健康保険側は男性の死亡を労災として扱う決定をした
しかし、彼を雇用していた企業側は男性は女性のホテルの部屋に招かれた際、仕事はしてなかった」として決定の無効を求めていた。
裁判では、公的健康保険側が「出張中であってもセックスはシャワーを浴びたり食事をするのと同じ日常の行為である」と主張した。
そして裁判所は、公的健康保険側の主張を認め、「フランスの法律下では労働者の出張中の事故などは全て雇用主に責任がある」と指摘して労災を認定し、企業に賠償責任があるとの判決を出したのだ。

普通、どう考えても企業側の言い分が正しい。いくら出張中は企業に責任があると言っても、行きずりの女性とセックスすることまで企業が責任を負うだなんて、ちょっと考えられない
それなのに、フランスではセックスは食事と同様、出張中でも不可欠な行為と認定されたのだ。セックスしなければ生きていけないということだ。
なんて素敵な寛容な国なんだろう。日本どころか、世界の大半の国では通用しない理屈のような気がする。もしかしたら、イタリア辺りでは通用するかもしれないけど。

(2020.4.19)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ