閉店要請に応じないパチンコ店

〜 仕方ないよね 〜



新型コロナウイルスについてマスコミが飽きもせずバカ騒ぎしているせいで、東京や大阪など各地でパチンコ店への休業要請が行われている。
多くのパチンコ店が要請に従って営業を休止したが、大阪なんかでは一部の店が営業を継続し、大阪府は要請に応じない店の店名を公表した
これを受けて、ここまで頑張っていた店の中にも、休業するところが出てきたが、それでもなお頑張っている店もある。店の中には「店名公表されたら開業している事が分かって、良い宣伝になる。客がたくさん来るんじゃないか」と歓迎するところすらある。店名公表と言うのは、逆効果ですらあるのだ。

大阪の近隣の奈良県では、パチンコ店の駐車場に止まっている車のうち、半数近くが大阪や京都や神戸など、休業要請が出されている府県の車というところもあったようだ。店は「自粛のせいで、地元の客は減っているから、他府県から客が来てくれるのはありがたい」と話している。
和歌山県でも同様らしい。大阪と和歌山なんて高速道路を使えば10分ほどで移動できるため、簡単に来られる。「大阪はパチンコ店もスポーツジムも飲み屋も全部休業している。職場も閉鎖されたし、パチンコで遊ぶくらいしかない。感染したら、しゃあないわ」と話す客もいたようだ。

(幹事長)「どう思う?」
(石材店)「幹事長こそ、どう思ってるんですか」
(幹事長)「ま、えんと違うか」


断っておくが、私は長らくパチンコはしていない。そもそも生まれてこのかた、たぶん10回はしていない。学生時代は一時期、雀球(じゃんきゅう=麻雀パチンコ)にはまってしまい、毎日毎日大学へも行かずに雀球に明け暮れていた時もあったが、パチンコはしなかった。
何が違うかと言えば、雀球は麻雀と同じで、運の要素も大きいとはいえ、作戦の巧拙が決定的な要因となる。下手な人間でも、短期間なら、たまたま運で勝つこともあるが、長期間になってくると、かならず下手な人間は負けがこんでくる。頭を使わなければならないのだ。そこが面白い。
それに対してパチンコは、ほぼ運だけの勝負だ。昔は手動だったので、腕の良し悪しが決定的な要素だったが、電動化された今は、ほぼ100%運だけの世界だ。もちろん、台の見分け方とか、店の戦略の見破り方とか、運以外の要素もあるようだが、それでもほとんど運だ。なので、私としては面白みが分からない。なので、決してパチンコ業界を擁護しようという気持ちは無い
それでも、休業要請に応じないパチンコ店に対して批判する気は毛頭無い

休業要請に応じないパチンコ店を非難するテレビ番組をぼうっと見ていると、パチンコ店のイメージは、なんとなく不健康そうで、あっという間にウイルス感染が広まりそうに思えるが、実はそうでもない。いわゆる3密とは言い難い空間であり、特別に感染危険度が高い訳ではない
今、営業しているパチンコ店は、1台おきに電源を切り、客が隣り合って座らないようにしている。また、店員が消毒液スプレーを片手に店内を巡回しており、新型コロナウイルスの感染拡大には気をつけている。もともとパチンコ店の建築基準は、タバコ利用者が多いことから火災を防ぐ目的で天井が高くつくられているうえに、強力な換気システムが設置されている。
「コロナウイルスは飛沫よりもハンドルや押しボタン、ガラス面とかに付着したウイルスを触ることによって感染しやすい」という指摘もあるが、それなら電車やコンビニの方がはるかに危険だ。電車のつり革を乗客が降りるたびにアルコール消毒するなんて不可能だ。また、コンビニで客がいったん手にして棚に戻したものは、全て消毒できるかと言えば、絶対に不可能だ。

そもそも、これはどの施設に関しても言える事だが、休業補償をしないのに休業しろというのは「死ね」というのに等しい。他の施設もそうだが、パチンコ店だって固定経費がけっこうかかる。1台何十万円もするパチンコ台をしょっちゅう入れ替えなければならないため、年間何億円もの設備投資が必要だ。そのため、どうしても自転車操業にならざるを得ない。多少の休業補償があったって、焼け石に水の雀の涙だ
また、こんな状況の中でもパチンコ店に行く人は、かなりの割合でギャンブル依存症だろうと思われる。ギャンブル依存症は病気なので、こういう人たちに「コロナだからやめなさい」といくら言っても、やめられない。無理矢理、休業させると暴動が起きるよ。

(2020.4.25)



〜おしまい〜





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