緊急事態宣言の延長

〜 医療関係者の独善を許すな 〜



新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言延長された暴挙だ。論外の暴挙だ。
1ヵ月で解除されるから、みんな必死で耐えてきたのに、バカみたいにあっけらかんと「また1ヵ月延長しま〜す」とは何事だ。ふざけるのもいい加減にしろ!

(石材店)「幹事長は何か耐えてきたんですか?特に自粛することもなく遊び呆けているように見えますが」
(幹事長)「人知れず色々と苦労しているのだよ」


この暴挙の背景にあるのは、専門家と称する医療関係者の独善だ。
新型コロナウイルスの新規患者数は確実に減少しているのに、その減少が緩やか過ぎると言うのだ。こいつらは、どこまで減少すれば気が済むんだ?まさか、感染者をゼロにしようとしているのか?そうだとしたら正気の沙汰ではない。
これだけ世界中にウイルスが蔓延している中で、感染者をゼロにするなんて事は不可能だ。て言うか、感染者をゼロにする必要なんてない

マスコミがキチガイみたいに煽り立てるから多くの大衆が新型コロナウイルスを非常に恐ろしいもののように勘違いしているが、新型コロナウイルスはそれほど怖いものではない。決して、エボラ出血熱のような極めて致死率の高いウイルスではない。
こんなウイルスのために緊急事態宣言を1ヵ月も延長するなんて、愚の骨頂だ。

独善的な医療関係者は、経済活動の再開を求める声に対して「命と経済と、どちらが重要なのか。どちらを優先させるのか」などとヒステリックな事を言うが、これは詭弁だ。なぜなら経済は命に直結しているからだ。
彼らが言う「命」とは、単に新型コロナウイルスによる死亡だけに過ぎないから、大した数ではない。しかし経済が崩壊したら、はるかに多くの命が失われる
医療関係者は「政府の対策は緩すぎる。経済はいつか立て直せるかもしれないが、人は生き返らない」などと独善的な事を言っているが、経済を速やかに再稼働させなければ、新型コロナウイルスによる死亡を遥かに上回る人の命が失われるのだ。
1年延期になったオリンピックに対しても、医療関係者の間では「来年なんて開催できない」とか、さらには「ここまで死者が増え、深刻な状況で、正直オリンピックなんてどうでもいい」などという声が多い。やはり彼らには、自分の事しか考える事ができないのだ。バランス感覚が皆無だ。
それは仕方ない事かもしれない。誰しも、自分の基準でしか物事を判断できないのだろう。しかし、それを鵜呑みにするのではなく、正しい方向へ導いていくのが政治の役割だ。それなのに、政治が責任をとるのを嫌がって、役割を放棄している。

薬やワクチンが無い状況で、感染を完全に撲滅するには、世の中のありとあらゆる活動を停止しなければならない。誰とも接触せずに完全に家の中に閉じこもっていれば感染は無くなる。それが独善的な医療関係者の理想だろう。
しかし、そんな事をすれば経済が破滅して、全ての人類が死滅するだろう。つまり、逆に言えば、全人類が死滅しない限り感染症の撲滅は不可能だ
こんな簡単な事も分からない独善的な医療関係者の言葉を鵜呑みにして緊急事態宣言を延長するなんて、政治が機能不全に陥っている。

ただ、全ての政治家がアホかと言えば、そうではない。大阪府の吉村知事は正論を述べている
ウイルスはゼロにならないので感染者はゼロにならない。ゼロリスクというのはない。経済を殺してしまうと、経済によって人の命が失われる。経済を駄目にした時の人の命は誰が守るんですか、という議論があまりされていない。経済の方で命を守るにはどうするのかと代弁する人が少ない
全くその通りだ。リーマンショック時を始めとして、不景気になると自殺者が増える。その数は新型コロナウイルスによる死者の何十倍もの数になる。どっちが重要なのか、子供でも分かる。

世論調査では緊急事態宣言の延長を肯定的に捉える声の方が多い。なぜか。それは多くの国民が、それほど生活に困ってないからだ。政治家はもちろん、雇用が保障された公務員や大企業の従業員、さらに年金生活者など、収入が全く減らない人が多いから、本当に生活が苦しくなっている人の苦労が分からないのだ。単に、マスコミに踊らされて、やみくもに新型コロナウイルスを怖がって家の中に閉じこもっている安穏な人が多いからだ。
大阪府の吉村知事も
僕もそうだし国会議員もそうだが、給料が減らない立場だ。テレビに出ている人も仕事がある立場だ。仕事が無い人の意見を代弁するのは誰がやるのか。そこを政治が考えないといけない
と言っている。全くの正論だ。
正論だが、当たり前だ。なぜ、このような当たり前の事が他の政治家の口から出てこないのだろうか。
前回も全国の愚かな知事について批判したが、今回の緊急事態宣言の延長にあたっても、多くの知事が野党と同じように「国が休業補償を出せ」なんて子供の駄々っ子みたいな事を叫ぶだけで、自らの責任で自粛を解除しようとはしない。なぜなら、自分が責任を追及されるのが怖いからだ。自分は好き勝手に言うだけで、徹底的に逃げ回っている。知事も野党も、政治家の役割を放棄している
国が休業補償しろ、なんて絶対に不可能だ。財源をどうするのか考えた事はあるのか?今の経済状況の中で、新たな財源なんて国債の増発しかない。それは将来の国民の借金だ。そんなものを際限なく発行したりしたら、それこそ国が破綻する。
そうではなくて、たかが新型コロナウイルスに不必要に怯えることなく、経済活動を再開すれば、困窮している国民を救うことができる

海外でもブラジルのボルソナロ大統領が「新型コロナウイルスはちょっとした風邪だ。国民の70%が感染する。それがどうした?あらゆる病気の最大の治療法は仕事だ」と言いきり、経済活動を重視している。
これも全くの正論だが、マスコミからは批判が集中している。しかし、実は国民の6割は彼を支持している。低所得者が多いため、防疫に成功したとしても、経済活動がストップすると、とたんに食べられなくなる人が続出し、死亡者が出るためだ。
これは何もブラジルだけの話ではない。日本だって本質的には同じことだ。独善的な医療関係者の妄想に惑わされることなく政治は経済を立て直さなければならない

(2020.5.6)



〜おしまい〜





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