鹿児島県知事選挙

昨日、行われた鹿児島県知事選挙で政党の推薦を受けない新人の塩田康一氏が初当選した。なかなか面白い選挙だった。

（石材店）「相変わらず選挙好きですねえ」
（幹事長）「こないだの東京都知事選挙はクソつまらなかったけどな」

今回の鹿児島県知事選挙の主な立候補者は当選した塩田氏のほか、現職の三反園氏と、さらにその前の元県知事の伊藤氏だ。
普通の選挙なら現職が圧倒的に有利だが、現職の三反園氏はトンでもないいい加減な男で、絶大なる不人気を誇っていたから、選挙から目が離せなかった。

鹿児島県内には九州のエネルギーを根幹から支える川内原子力発電所があり、元知事の伊藤氏は良識があるので原子力開発を推進していた。
それに対し三反園氏は、頭の悪いヒステリックな反原発団体と「原子力発電所を廃炉にする方向で取り組む」とする政策で合意し、彼らを利用して伊藤氏を破って前回、初当選した。
ところが知事に就任すると、どう考えても原子力開発は必要だと分かったので、選挙前の妄言をあっさりとひっくり返して原子力開発を推進する立場に寝返った。
この変質自体は理性的でまっとうな判断なんだけど、頭の悪いヒステリックな反原発団体が許す訳がなく、猛烈な批判を浴びた。
さらに、公務を直前でドタキャンするとか、ブラジル出張中に傍若無人な言動で騒ぎを起こすとか、ラグビーワールドカップのチケットを大会スポンサー企業に無料で提供させて観戦するとか、非常識な行動で物議を醸していた。
三反園氏は元はテレビ朝日の記者だった。テレビ朝日と言えば、商売第一主義で何でもかんでもヒステリックに国民を煽る独善的で無節操なマスコミの代表格だ。そこの記者だった男だから、元々非常識で自分勝手で無節操なのはよく理解できる。
なので、前回は反原発団体を騙してうまく当選したが、今回は彼らの協力が得られなかったこともあり、落選してしまった。

当選した塩田氏は、県知事として大いに期待できるだろう。鹿児島県出身で、ラ・サール高校、東京大学法学部を卒業して役人になった経歴は、元知事の伊藤氏と同じだ。それを考えると、伊藤氏と候補者を一本化しても良かったと思うが、自民党の推薦も得られない中で、よく頑張ったと思う。
塩田氏はこないだまで九州経済産業局長だったから、無能集団のマスコミ上がりの三反園氏と違い、行政についても明るいだろう。
嘘つき男の三反園氏はともかく、元知事として実績のある伊藤氏を破った大きな要因は若さだろう。５４歳が若いと言えるかどうかは判断の分かれるところだが、少なくとも立候補した７人の中では最も若い。
いくら過去の実績があるとはいえ、伊藤氏は７２歳なので、年齢からするとあまり期待はできない。

こう見てくると、今回の塩田氏の当選は納得できる結果だが、各政党の支持を見ると、かなりトンでもない事態が起きていた。
まずは驚いた事に、嘘つき男の三反園氏を自民党と公明党が推薦したのだ。
前回、堅実に原子力開発を進めていた伊藤氏を倒した嘘つき無節操男を推薦するなんて、もう呆れてものが言えない行為だ。
どう考えても、元知事の伊藤氏か、塩田氏のどちらかを推薦すべきだったのではないのか。何を血迷って三反園氏を推薦したんだろう。
嘘つき男の三反園氏は、前回の選挙では頭の悪いヒステリックな反原発団体をうまく騙して取り込んだが、元々は一部の保守層から担ぎ出され「保守系無所属」を掲げていたので、自民党内にも利権にまみれた支持層がいるんだろう。

昔から鹿児島県知事選挙は、保守分裂の激しい選挙が繰り広げられてきた。元知事の伊藤氏も、初めての選挙では保守分裂の激しい選挙戦を戦い、元県議会議長や元兵庫県副知事らを破って初当選したものだ。なので、表面的な政党の推薦だけを見ても本当の姿は分からない。
今回の選挙結果を受けて、頭の悪いマスコミどもは「自民党の推薦候補が敗れたため、安倍首相の戦略に影響があるだろう」なんてトンチンカンな事を言っているが、本当に頭の悪さをさらけ出している。鹿児島県知事選挙は保守勢力同士の血みどろの争いであり、国政とは全く何の関係も無い。
毎回、ドロドロした選挙になっているが、候補者が乱立する選挙ってのは、ロクに候補者がいない香川県知事選挙よりはるかに健全だ。香川県知事選挙なんて、長年、共産党の候補者と、その他の全ての政党の相乗り候補者との争いになっていて、全く何の面白みも無い。

（石材店）「分かりましたが、サブタイトルの立憲民主党は何ですか？」
（幹事長）「無節操な奴らに鉄槌を下したいのだ」

なんと立憲民主党は元知事の伊藤氏を推薦したのだ。前回の選挙では反伊藤の三反園氏を支持したが、嘘つき男だったのが分かったので、今回は支持しなかった。そこまでは分かる。だが、だからと言って、今度は伊藤氏を支持するなんて、あまりにも節操が無い。
もちろん、節操が無いことに関しては自民党も同じだ。前回は自民党が伊藤氏を支持し、民主党は三反園氏を支持した。そして今回は自民党が三反園氏を支持し、民主党は伊藤氏を支持した。もう無茶苦茶だ。

だが、立憲民主党の伊藤氏への支持は、もう１つ重大な思想的問題がある。伊藤氏は鹿児島県教育委員らが参加した会議で「高校教育で女子に三角関数のサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか。それより植物の花や草の名前を教えた方がいい」なんていうトンでもない発言をした女性蔑視者なのだ。
伊藤氏は法学部を卒業したくらいだから、たぶん数学は苦手だったんだろうけど、理系の人間にとっては三角関数は基本中の基本であり、あらゆる場面で出てくるイロハみたいなもんだ。それを否定するってのは、女子は理系の勉強を一切するなと言ってるに等しい。あまりにも時代錯誤の女性蔑視であり、絶対に許されない暴言だ。
いくら過去に政策に実績があったとしても、このような女性蔑視の人間に県知事は任せられない。

それなのに、こういう人間を立憲民主党は県知事に推薦したのだ。
立憲民主党と言えば、同性婚を可能にする法整備を検討するなど、ＬＧＢＴの変態さん達の票を取り込もうと必死だが、こんな女性蔑視の人間を推薦しているようでは底が知れて呆れる。
スパコンの開発に関して「２位じゃダメなんですか？」なんてトンチンカンな発言をしてバカさ加減を暴露してしまった脳みそツルツルの嫌らしいクラリオンガールの蓮舫を代表にしていたくらいだから、民主党は本音では「女性はバカの方が良い」と考えているのだろう。こんな政党は即刻、解散させるべきではないのか？

（２０２０．７．１３）

〜おしまい〜

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