アメリカのアフガニスタン撤退

〜 あくまでも悪いのはイスラム過激派だ 〜



アメリカが遂にアフガニスタンから撤退した
これに関しては、国際紛争オタクの私としては言いたい事が山ほどあるが、多すぎて書ききれないので、本質的な議論は、ちょっと止めておく。
その代わりに、ほんのどうでもいい事を少しだけ言っておく。

今回のアメリカ軍の撤退が混乱しているのは事実だ。やり方が杜撰というか、不手際が多い。だが、それは本質的な問題ではない。
アメリカ軍の撤退の混乱について、鬼の首でも取ったよう大はしゃぎで批判するマスコミには辟易する。
トランポ前大統領が嫌いで嫌いでたまらなくて、そのためにヨボヨボバイデンを応援していたマスコミ共の手のひらを返したような批判には呆れてしまう。
また、今回の撤退を決めた張本人のトランポがヨボヨボバイデンを批判する資格は無い。トランポの自分勝手さにも辟易する。

とにかく、アメリカがアフガニスタンから軍を撤退させるのに対して批判できる資格のある国は無い
ロシアは偉そうにアメリカを批判しているが、そもそもアフガニスタンが今日まで大混乱している根本的な原因は、1979年のソ連軍の軍事介入なのだから、ロシアがアメリカを批判しているのには開いた口が塞がらない。
また世界中で好き勝手し放題のならず者である中国も「アメリカが引き起こした戦争が、アフガニスタンの混乱と人々の生活苦の主な原因だ。アメリカは、この責任を負うべきで、放っておいてはならない」なんて批判している。
たぶん中国は頭が悪すぎて歴史を知らないんだろうと思うが、アフガニスタンの混乱の原因はソ連軍の介入であり、またその後のタリバンによる支配だ。
「放っておいてはならない」なんて抽象的な事を言ってるが、じゃあどうすればいいのかというアイデアは無い。なぜなら中国は日本の民主党と同じく、批判するだけで、自分で考える知能が無いからだ。

アメリカ軍の撤退を批判するのなら、自分がアフガニスタンに介入すればいいのだが、いくらアフガニスタンが混乱しようが、テロ組織の温床になろうが、アメリカ以外にアフガニスタンをコントロールできる国はないし、介入できる国は無いのだから、アメリカを批判する資格はどこの国にも無い

また、アメリカを批判する国やマスコミは、「それじゃあ一体どうすればいいのか」という問いに対する答えを持ち合わせていない
ロシアが失敗し、アメリカが失敗した軍事介入のほかに、何をすれば解決できると言うのだろうか。
悲しい事だが、あの国は、もうどうしようもない国だ

アフガニスタンだけではない。シリアやイラクやリビアやベネズエラにしたって、どうしようもない国だ。
ロシアや中国は自国の利益のためだけに無茶苦茶な介入をしているが、国民のために何かをしてあげようという気持ちはゼロだ。
結局、ほとんど全てのアジア諸国、アフリカ諸国と、多くの南米諸国では、民主主義は根付きそうにない。今後も強権的な独裁者による支配が続くだろう。
アジアで民主主義が機能しているのは日本とインドくらいだ。タイですら軍事クーデターが続いているし、フィリピンも正常な政府とは言い難い。
諸悪の根源であるロシアと中国を封じ込める事ができれば少しはマシになるだろうが、それでも難しい国が多い。

その大きな原因の1つがイスラム過激派だ。
今回のアメリカ軍のアフガニスタン撤退においても、IS系のイスラム過激派による自爆テロで米兵13人を含む200人近い人が亡くなった。
それに対して、アメリカ軍が報復攻撃を行い、IS系の幹部を殺害したが、この攻撃の巻き添えで何人かのアフガニスタン市民も亡くなった。
民間人が巻き添えを食った事に対して、マスコミは批判しているが、そもそも批判する相手を間違えている
そもそも批判すべきは自爆テロを起こして200人もの人を殺害したイスラム過激派だ。それを批判せずに、報復攻撃したアメリカ軍ばかりを批判するのはお門違いだろう。
なぜバカなマスコミはイスラム過激派を批判せずにアメリカ軍ばかりを批判するのだろうか。
それはイスラム過激派を批判したって相手にされないが、アメリカ軍を批判したら相手にされるからだ。

バカと言えば、日本のマスコミや民主党も救いようのないバカだ。
彼らはアフガニスタン在住の日本人や関係者を避難させるための軍用機の派遣が遅かったと批判しているが、そもそも軍用機の派遣が遅かった原因は、軍用機の運用に関するがんじがらめの法規制にある。
なんやかやと無理難題とも言える条件で縛り付け、できるだけ軍用機の海外派遣をしにくくなるように仕向けてきたのは民主党とマスコミだ。
それなのに、これまでの自分たちの主張を棚に上げて、こういう場合に批判するのは、余りにも都合が良すぎて呆れかえってしまう。
マスコミや民主党がギャアギャアわめいても、そんなのは無視して海外に積極的に軍を派遣するようにしなければ日本人すら救出できない状態が続いてしまう。

アメリカのアフガニスタン撤退については、本質的な議論をしなければならないが、取り合えず今回は、アメリカを批判する勢力(ロシア、中国、マスコミ、民主党)に対する批判を書きました。

(2021.9.1)



〜おしまい〜





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