連合が支援政党を明示しなくなった

〜 早く立憲民主党と手を切るべきだ 〜



日本最大の労働組合の中央組織である連合が、今年の夏の参議院選挙で支援政党を明記せず、政党と政策協定も結ばない基本方針案をまとめた。
これは何を意味するのかと言えば「もう、盲目的に立憲民主党を支援するのは止めた」という事だ。誠に喜ばしい

連合は長年の経緯から、これまで民主党の流れをくむ政党を支援し続けてきた。現在では立憲民主党国民民主党が該当し、昨年の衆議院選挙でも両党と政策協定を結び支援した。
今年の夏の参議院選挙でも両党の比例区から連合の組織内候補が9人も立候補する予定なので、従来なら両党の支援を明記するところだが、今回は「政治動向は依然不透明であることから人物本位・候補者本位で臨む」と言うのだ。

両党から立候補する連合の組織内候補については、当然ながら全力をあげて支援するが、その他の立憲民主党の候補者については、自動的に全員を支援するのではなく、「目的が大きく異なる政党や団体等と連携・協力する候補者は推薦しないという姿勢を明確にする必要がある」としている。
どういう事かと言うと、連合と労働運動で歴史的に対立してきた共産を念頭においた表現であり、要するに「共産党と野党共闘する候補者は推薦しない」という方針を明確化したのだ。
さらに、推薦を決定した後でも「連合推薦候補者としてふさわしくない事柄が明らかとなった場合には、取り消しを含む厳正な判断・対応を行う」としており、共産党と連携や協力をする候補者は絶対に支援しない方針を明示したのだ。

また、原子力発電ゼロなんていう浅はかで非現実的な空論をわめくバカな候補者も支援しない。なぜなら、連合傘下の有力な産業別労働組合には電機連合や電力総連があるからだ。
自動車総連も、世界的な脱炭素社会に向けて電気自動車へとシフトしていくなか、本当に脱炭素社会を目指すのであれば、電源構成を化石燃料から原子力発電にシフトしていかなければ非現実的なので、原子力発電ゼロなんていうデタラメには賛同できない

連合の本音は、立憲民主党の愚か者たちが、非現実的なスローガンを喚くのを止めて国民民主党に合流して欲しいところだ。
しかしながら、昨年の衆議院選挙で立憲民主党のおバカさん達が共産党とタッグを組んだばっかりに惨敗する一方で、存亡の危機と言われていた国民民主党が立憲民主党や共産党と一線を画したおかげで大健闘したため、両党の合流の見通しは立たなくなった

連合はもともと民間労組が主体の同盟と、官公労系労組が主体の総評が合体したもので、当初から両者の路線対立が続いてきた。
その流れは今も続いており、基本的に民間労組は国民民主党を、官公労系労組は立憲民主党を支持している。
なので、支援政党の問題をこじらすと、連合そのものが昔のように分裂しかねない。それを避けるために、今回、支援政党を明示しないという方針になったようだ。

しかし、考えてみたら、もともと総評が支援していた社会党は滅亡したあまりに非現実的な事ばっかり叫んでいたからだ
今の立憲民主党も社会党と全く同じだ。非現実的な事ばかりさけび、何の政策立案能力も無いから政府の批判ばかりしている。滅亡への道をまっしぐらに進んでいると言えよう。
こんな愚かな政党を支持するのは、即刻止めるべきだ。そうでないと連合そのものが滅亡してしまう。

そもそも、労働組合とは労働者の待遇を良くするための組織だ。かつては、労働者から搾取する資本家に対抗して戦う組織だった。
その流れの中で、大企業経営者らで作る経団連などが自民党を支持しているので、その対立政党である立憲民主党などを支援してきた。

しかし、あくまでも労働組合は労働者の待遇を良くするための組織でありそれ以外の政治的な問題に関わるべきではない
労働者の労働条件を良くし、給与を上げる事が絶対的な目標であり、それ以外の政治的な目標なんて持つ必要は無い。
頭の悪い立憲民主党は、昨年の衆議院選挙でも原子力発電ゼロだとか桜を見る会問題だとかLGBTだとか、労働者の待遇改善と全く無関係な無意味で非現実的なスローガンをバカみたい喚いていたが、一般の労働者にとって、そんな事は全くどうでもいい事だ。
だから連合が立憲民主党を支援する必要は無い

かつては、身分が保障された官公労系の総評の組合員が政治的なスローガンを喚きながらデモを繰り広げたりしていたが、国民に呆れられて社会党が滅亡した今、そのような無意味な活動は誰からも相手にされない。
逆に、賃上げに積極的な自民党を支持する組合員も増えており連合が野党を支持するする時代ではなくなったと断言できよう。

労働組合は重要だ。労働者の権利を守り、労働環境を改善し、待遇を改善するには労働組合は不可欠だ。
新興企業の中には労働組合が無い企業も多いが、それでは経営者にうまく丸め込まれるだけだ。やはり労働組合が無いと労働者の力は弱い。
しかし、労働組合が頭の悪い野党を支援するのは、そろそろ止めるべきだろう

(2022.1.24)



〜おしまい〜





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