マスクを外して反則負け

〜 思考能力が脳死している 〜



将棋の名人への挑戦権をかけてトップ棋士がしのぎを削る対局でマスクを長時間外したから」という呆れた理由で前代未聞の反則負けが発生した
28日に行われた第81期名人戦A級順位戦での出来事で、佐藤天彦九段と永瀬拓矢王座が戦っていたのだが、佐藤九段が長考中に30分以上マスクを外したままでいることを永瀬王座が指摘したのだ。
永瀬拓矢王座が「あいつマスクを外したままだぜ。反則負けにしろよ」とチクったらしいが、立会人がいなかったため、将棋連盟の理事が急遽駆け付け、佐藤康光会長と協議して反則負けというトンでもない判定を下したのだ。

以前は、対局時のマスク着用は推奨にとどまっていたが、終盤になると棋士が息苦しさからマスクを外して盤に向き合う場面も頻繁に見られていた。
それに対して、対局相手が長時間マスクを外すことを嫌う神経質な棋士が出始めたことから、今年1月に
 ・健康上やむを得ない場合以外は、対局中は、一時的な場合を除き、マスクを着用しなければならない
 ・違反した場合は立会人の判定により反則負けになる

なんていうアホな規定が設けられ、着用が義務化された

規定は設けられたが、もちろん、こんなアホな規定が適用されたのは初めてだ。
規定にもあるように、反則の判定は立会人が行うことになっていたが、深夜のため立会人はいなかった
そのため、永瀬王座の指摘から判定が下されるまで1時間もかかったらしい。
それこそ規定に違反している。もう、無茶苦茶な対応だ。

似たような囲碁界では、日本棋院が
 ・対局中にマスクを着けていない棋士に対して、立会人の棋士がマスク着用を求めて警告を発し、従わない場合は反則負けにする
という決まりとなっている。
立会人はその日の全対局が終わるまで棋院内に待機しており、対局室内の映像でマスクを外している棋士がいると注意することもたびたび起きているが、反則負けは出ていない
ものすごく当たり前の対応だ。

そもそも、こういう規定は「みなさんマスクをしましょうね」という趣旨であり、反則負けを適用するような厳格な規定ではない
また、棋士の方だって、一生懸命に長考しているうちに時間が経つのを忘れてしまっているだけなので、注意を受ければ慌ててマスクを着け直すだろう。

それなのに、将棋連盟は一発退場にしてしまった。正気の沙汰ではない。思考能力が停止しているのか、あるいはもともと知能が低いのか、分からない。
規定には、どのくらいマスクを外していたら反則に当たるかや注意喚起に関する条文がない。適当に作ったザっとした恥ずかしい規定だ。
そんなにギチギチに適用するのなら、何分間外したら負け、とか何回注意したら負け、とか厳格な規定を設けるべきだろう。

しかし、問題は、規定の適用条件などではないこのような規定が存在すること自体が異常だ
そもそも今どき、マスクなんてしてる人がいるのは世界中見渡したって日本と中国くらいのものだ。世界中、中国と日本以外のどこの国へ行っても、今どきマスクしている人なんていない
なぜか。理由は2つある。

まず1つ目の理由は、マスクなんかしたって何の意味も効果も無いからだ。
あれだけバカみたいにマスクを強制させられている中国や日本だって、いつまで経ってもコロナの感染者は増え続けている。マスクなんかしたって何の効果も無いって事が分からないのだろうか。

2つ目の理由は、所詮はコロナなんてただの風邪だからだ。ただの風邪だから、中国と日本を除くほとんどの国では、これまでのインフルエンザ等と同じように、国民全員が感染して集団免疫を獲得させる方向に政策を方針転換している
いつまでも感染をゼロに抑え込もうとして虚しい努力を続ければ、問題がいつまでもダラダラと続くだけだ。さっさと国民全員が感染して免疫を獲得すれば問題は解決する。
世界中で中国と日本以外の全ての国が、そういう方針に変更しているのに、中国と日本だけがいつまでも感染を抑え込もうと無駄な努力をしている。
中国のキチガイじみた幼稚なゼロコロナ政策は世界中の嘲笑のまとだが、日本だって似たようなものだ。中国を嘲笑える立場ではない。

いい加減に、このようなアホな硬直的な発想を捨て去り、健全な社会を取り戻す必要がある

(2022.10.31)



〜おしまい〜





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