ノーベル平和賞を斬る!

〜 金大中大統領の受賞についての考察 〜



韓国の金大中大統領がノーベル賞を受賞してしまった。
あまりの事にボーゼンとした。

韓国の前大統領である金泳三は金大中の受賞に激怒して「ノーベル賞の価値も地に落ちたもんだ」と吐き捨てたそうだが、まさに正論。ま、彼の場合は、最大のライバルだった金大中大統領が初の南北首脳会談開催に続きノーベル賞まで受賞したことで、悔しさ爆発したってところが本音だろうけど。

朝鮮の人にとっては驚きだろうけど、実は日本人の多くは、ノーベル賞の中でも、ノーベル平和賞だけは取るに足りないくだらん政治的産物っていうのが分かっている。なぜなら、日本ではすでに1974年に佐藤栄作が受賞しているのだ。これには全国民がびっくりした。理由がチンプンカンプンだし、ほんとーに理解に苦しむ受賞だった。悪いことはしこたまやったろうけど、平和に貢献するような事は生まれてこのかた一切やったことがないような人だったもんなあ。佐藤栄作シンパの人でも、平和賞っていうのは無茶苦茶びっくりしたと思うよ。

それにしても、金大中が一体何をしたと言うんだろう。
受賞理由としては、長らく敵対してきた北朝鮮に共存を呼びかける「太陽政策」で朝鮮半島の緊張緩和を進めた実績が評価されたとのこと。確かに、何するか分からない狂人の金正日を相手に話し合いの糸口を作ったことは評価できる。普通、会うだけでも恐いもんな。しかし、今のところ、単に一度会って、実質的な内容の無い会談をしただけである。これで狂人が指導する暗黒の北朝鮮が生まれ変わったと思うのは勘違いも甚だしい。実質は、今のところ何も変わっていない。
おまけに、おバカで小心者の金大中は、南北首脳会談のもう一人の当事者でありながらノーベル賞の共同受賞とならなかった北朝鮮の金正日総書記について「すまないという思いと、ありがとうという思いの両方がある」などとふぬけた事を言っている。金大中の受賞理由は、要するに「悪の帝国である北朝鮮の固い扉をこじ開けた」ってことなんだから、相手側の悪の帝国まで受賞させるなんておかしいぞ。さすがのノーベル賞選考委員会も、今まで全世界で散々悪事の限りを尽くしてきた悪の権化の金正日に賞をくれてやるほどバカじゃないぞ。

とは言え、実はこれまで、ノーベル平和賞選考委員会は、そこまでバカだった。1998年には北アイルランドのヒューム氏とトリンブル氏が受賞した。アイルランド和平合意の立役者というのが受賞理由。しかしこいつらは一般市民を対象にした爆弾テロを何回も起こしてきた当事者であり、そいつらが「もうテロはやめます」と言っただけで、ノーベル平和賞を受賞したのだ。その後、本当にテロが無くなったかどうかも疑問だけど、そもそもおかしいぞ。これなら、ノーベル平和賞が欲しけりゃ、まず内戦でもテロでも派手にやって、世界中の非難を受けた後で、和平協定を結んで「いい子」になればOKということになる。
それ以前も、エジプトのサダトとイスラエルのベギンとか、南アフリカのマンデラとデクラークとか、イスラエルのラビンとパレスチナのアラファトなど、血で血を洗っていた者同士が、戦いをやめたとたん平和賞をもらっていた。冷戦が終わって、米ソなどからの資金が続かなくなって和平せざるを得なくなったとか、事情は色々あるんだけど、そういうのはお構いなしにノーベル平和賞は贈られる。
マザー・テレサなどは、半世紀以上にわたって貧民の救済活動に携わってノーベル平和賞を受賞した。しかも式典のレセプションを断って、その費用すら医薬品の購入に充てようとした。そういう人物にこそ、ノーベル平和賞がふさわしいのではないのか。

金大中の受賞について、新聞を始めとする脳味噌の小さい思考停止型マスコミは、そろって絶賛の大合唱だ。でも、こいつらは所詮、中国や朝鮮のやることは全て正しくて、日本は悪いことばっかりやっていると書き立てる売国奴達なので、まともに取り合ってもしかたない。
しかし悪いことに、今、日本の外務大臣は謝罪外交を得意とする売国奴の河野洋平なのだ。それで、突然何十万トンもの米を無償援助するなどと言い出している。これには実は、どんどん増えて困っている余剰米の処分という面もあるんだけど、日本から拉致して行った人々の安否も分からない状況で、バカみたいにはしゃぐのは止めてほしい。北朝鮮にくれてやるくらいなら、日本海に捨てた方がマシ。とにかく早く、拉致した日本人を返して欲しい。

(2000.11.15)



〜おしまい〜





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