アホか! 新庄

〜 メッツへ行くだと? 〜



言うときますが、私は阪神タイガースファンです。
かなり熱烈です。親父がタイガースファンだったため、生まれて物心ついた時からタイガースファンです。もう40年以上も「野球はタイガース」です。
長嶋の、いかにも頭の悪そうな甲高い声を聞くだけで一日が不愉快になるタイガースファンです。
大嫌いな野村のボケでも、タイガースの監督をしよる間だけは許してやっとるタイガースファンです。
甲子園の高校野球選手権に出たら、たぶん、2回戦あたりで負けると信じているタイガースファンです。
ちょこっと勝ったや負けたで一喜一憂するようなシロウトじゃありません。5年や10年くらい最下位が続いても平気。優勝なんて30年に1回くらいあれば十分だとわきまえている正当派タイガースファンです。ま、人間、裏切られ続けると、ほんまに強くなるものです。心が広くなるもんです。私の人間形成に大きな貢献をしてくれたタイガースです。
とにかく、タイガースファンであるということは、他のチームのファンように、勝っては喜び、負けては悔しがる、なんていう人間の煩悩のようなスタンスではいけません。チームが存在すること自体で満足せんと。


と言うような前置きはどうでもええんですが、新庄がニューヨークメッツに行くと言う。
こら、ぶったまげました。ここまでぶっ飛んだニュースも珍しいぞ。テレビで聞いたとき、しばらく自分の耳を疑った。ここまで信じがたいニュースも珍しい。ほんま。

完璧な勘違いです。新庄のアホも、メッツのバカも
新庄が1軍にいるのは、おまけに4番を打ったりするのは、新庄がすごい選手だからではない。実力があるからではない。野球センスが良いからではない。守備や走塁が優れているからではない。単に、阪神タイガースにいるからである。他の球団なら、巨人なら最初から入団もないやろうけど、たとえロッテであろうとも、ま、2軍半がええとこやね。あななんを1軍で使っているということで、阪神タイガースの底の浅さが露呈しとる。
でも、それでええんです。ああいう実力の無い、格好だけのバカを優しい目で見守っているのがタイガースファンなんです。最初から勝つ気もないから、別にかまへんのです。

しかし、これが大リーグへ行くとなったら、ちょっと話が無茶苦茶やぞ。台湾リーグと違うんやぞ。何を考えとんや。ほんまに。さすがに自分でも「早くレギュラーの座をつかみたい」と言ってるところからして、すぐに通用するとは思ってないかもしれんけど、すぐにどころが、新庄なんか、お前、永遠に通用するかいっ!アホっ!!

コメントを求められたイチローも呆れて「新庄さんがどこへ行くか、別に興味はないです。ま、人それぞれの道ですから」と言うとる。そらそうやろなあ。自分は、日本では他の追随を許さない群を抜いた圧倒的な実績を残して、ようやく大リーグに殴り込みをかけたのに、かたや何の実績も無いヘロヘロしたバカ新庄が、突然、何の前触れも無く大リーグに採用されるんやから、本音は「腹立ってコメントする気もせんわ」でしょうな。

それにしても、一体メッツは何を考えとんや?新庄の実力を分かったうえでのスカウトか?
まあ、しかし、新庄の年報は、大リーグの最低保障額の20万ドル(約2200万円)だし、契約年数はたった1年。大リーグ選手の平均年俸が1億円を超える状況からすると、ぜんぜん大した額ではない。もしこの安い買い物で、万が一でも、新庄がレギュラーになれるような選手だったら儲け物ってところか。ちょっと気まぐれに安い宝くじ買ったくらいの出費ですな。ま、万が一でもレギュラーになれるような選手でないことは保証するけど。

しかし、新庄は、ほんま、何考えとんのやろうなあ?
こなな二流選手に、阪神は、なんと5年で12億円なんていう気が狂ったかのような提示をしていたし、ヤクルトや横浜なんかも3年で6億円なんていう、破格の提示をしていた。みんな、正気の沙汰とは思えない。単なる人気取りだろうけど。
新庄はこれでのぼせ上がったのか?自分が実力ある選手だと勘違いしたのか?最初は2000万円でも、すぐにもっと高い年俸をもらえるようになると思ったのか?
阪神に残っておれば5年12億円で、一生、遊んで暮らせたのに。

野茂の場合は、理解できた。日本でのスーパースターの地位と厚遇を蹴って、最初は安い報酬でスタートしたが、彼の場合は、自分に対する自信もあっただろうし、なにより、日本の野球に飽き足らなくなっていた。イチローも同じ。彼の場合は、野茂などの活躍のおかげで最初から厚遇だが、気持ちとしては日本の野球に飽き足らなくなったからの転進だ。
しかし、新庄に「日本の野球に飽き足らなくなった」なんて言える実績があるか?高校野球レベルのプレーしかできんくせに、偉そうに抜かすな。ボケがっ!伊良部の300倍くらいバカやぞっ!

ほんまに呆れて物も言えない新庄の決断です。
もしかして、大リーグで通用せんかっても、タレントになればええ、くらいに思ってんのと違うやろなあ?

と呆れかえって怒り狂っていたら、夕刊フジに的確な記事が出ていた。

まさに、世間をあっと言わせた阪神・新庄剛志外野手(28)のニューヨーク・メッツ入団劇。周囲の驚きをよそに、本人は「お金じゃない。夢なんです」と涼しい顔だが、もちろん突然のメッツ入りには、それなりの裏事情がある。ブランド志向が強く、近い将来タレントへの転身を目指す新庄にとって、メジャーのユニホームは何とも魅力。今季、外野手不足に泣かされたメッツにしても、“FA流民”で買いたたける新庄は、ダメもとの“お買い得商品”だったのだ。当然、マリナーズ・イチロー外野手(27)とは比べようもなく、大リーグに詳しい関係者からは「守備は通用しても、打撃が悪ければ使いようがない」と厳しい声が漏れてくる。
「会見では『メジャーにいくことが夢だった』と話していましたが、彼は、もともと野球界に残る気持ちが薄い。将来的にはタレントか、青年実業家への転身をめざしています。その転身をスムーズに図るためには阪神残留や横浜、ヤクルト移籍ではインパクトに欠けた。メジャーという『ブランド』がどうしても必要だったわけです」 親しい関係者はこう漏らす。つまり、将来タレントへの転身をめざす新庄にとって、メジャーのユニホームは、ブランドもののスーツと同じ感覚だったわけだ
新庄は10月24日のフリーエージェント(FA)宣言後、メジャーからの誘いをずっと待っていたが、肝心のオファーがなかなかこない。仕方なく阪神のほか横浜、ヤクルトとも交渉に臨みながらも「白紙の状態です」を繰り返した。 「いわば、新庄流のサインで『メジャーさん、声を掛けてください』だったのです」と前出の関係者も指摘する。それにやっと気づいたのが、メッツの大慈弥功・極東スカウト。同スカウトが接触したのは今月6日だったが、新庄はわずか4日後の10日には仮契約を交わしている。会見では「なかなか誘いがなかったので不安だった。誘われただけでうれしかった」と話したが、メジャーブランドなら何でも飛び付く新庄のあせりがみえる。
一方、メッツはなぜ、新庄に白羽の矢を立てたのか? 今季は2割7分8厘、28本塁打、85打点で7度目のゴールデングラブ賞に輝いた。しかし、阪神在籍11年間の通算成績は、打率2割4分9厘、145本塁打、518打点。守備力こそ定評があるものの、2割5分程度の平凡な打者なのだ。 だが、この平凡さが逆に大慈弥スカウトの注目するところとなったという。 「相手はブランドさえ手に入れれば満足の新庄。精力的に日本人選手へのアタックを展開する大慈弥スカウトにすれば、『買いたたける』と判断したようです。実際、推定年俸は約20万ドル(約2200万円)、出来高の総額が50万ドル(約5500万円)ですから、安い買い物」と別の関係者は説明する。 いわばメッツにとっては新庄は「掘り出し物」で、ダメならいつでも使い捨てができる選手というわけだ。
加えてメッツのチーム事情もある。メッツの外野陣は、アグバヤニ左翼手(28)は119試合で、2割8分9厘、15本塁打。ペイトン中堅手(28)は149試合で2割9分1厘、17本塁打、ベル右翼手(32)は144試合で2割6分6厘、18本塁打。ベルが故障した終盤には、元広島のペレス選手(23)が取ってかわるなど、とても盤石とはいいがたい。 まじめに練習に取り組めば新庄にもつけいるスキがありそうだが、大リーグに詳しい関係者の見方は厳しい。
スポーツデータ収集会社「アソボウズ」のセ・リーグ担当で、大リーグにも詳しい行木茂満氏は「守備範囲や肩は通用するかもしれないが、それも外野手としては並みか少し上のレベル。打撃が悪ければ、使いようがない。とくに新庄のパワーでは、メジャーの球威のある重い球を引っ張るのも難しいので、ホームランも期待できない」と指摘。 アメリカ野球愛好会の代表で、メジャー関連書籍を多く執筆している藤澤文洋氏も「メッツなら一番打者が不在で、外野手も確定していないので、新庄にもチャンスはある」としながらも、「ベンチ入りはできるかもしれないが、スタメンでフル出場は難しいだろう」と話している。


ほんま、こんなアホの勘違い男は、ニューヨークでのたれ死んでしまえ!

(2000.12.13)



〜おしまい〜





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