ホタルを見に行こう!

〜 絶滅しちゃう前に 〜



ホタルのシーズンになりました。

香川県のチベットと呼ばれる高松市南方の塩江町でホタル祭りが開かれると聞き、行ってみようと思いました。ところが油断しているうちにホタル祭りは終わってしまい、その1週間後に慌てて塩江町へ行って来ました。まだホタルがいるかどうか分からなかったけど、ホタル祭りの1週間後なら、まだいるだろうと思って。

ホタル祭りが開かれていた(と思う)「ホタルと文化の里グランド」という意味不明の場所へ行ってみました。ここはペンギンズのメンバーならみんな知っている場所。すなわち、秋の塩江温泉山岳マラソンの会場なのです。いったい何が「ホタルと文化の里」なのか分かりませんが、単にグランドがあり、その周りをちょこちょこと小ぎれいにしているだけですが、川のそばだし、環境は悪くない。

ホタル祭りも終わったことだし、誰も居ないだろうと駐車場へ車を停めようとすると、結構、車が来ている。どうやらみんなホタルを見に来ているみたい。ふむ。これだけ来てるってことは、まだホタルは居るってことだ。と、期待しながら河岸を歩いてみる。すると、川の中の草の茂みにホタルが見える。でも数はすごく少ない。見に来ている人の方が圧倒的に数が多い。う〜ん。これは風情が無いなあ。

1匹1匹のホタルはとても明るく、僕がイメージに描いていたホタルとは全然違う。今まで、ホタルなんてどれも同じようなものとばかり思っていた僕ですが、後で調べてみると、種類によって光り方がだいぶ違うらしい。僕が今まで知っていたホタルは、か弱い白っぽい光りで、かつ揺れるように光りながら飛ぶので、とても頼りなく、その代わりとても風情のあるもので、これはヘイケボタルだったらしい。最近は数が激減しているらしい。そうでなくても、光りが弱いので、数が少ない時は見つけるのに苦労したような気がします。

ところが、塩江で見たホタルは、黄色というより黄緑に近い光りで、すごく明るく、点滅も少なく、はっきりとした光源でした。これがゲンジボタルらしい。1匹だけ、すぐそこの草むらに止まって光っていたのがいたので、間近で観察してみると、やはりかなり大きい。僕の知っていたホタルの倍くらいある。あんまり可愛くない。光らなかったら、変な害虫みたい。

しかし、いくら光りの強いゲンジボタルとは言え、数が少なすぎるので、早々に引き上げ、もっと上流へ探索に行く。川沿いに車を走らせ、人気の無いようなところで探してみると、いるいる。いる所には、かなりの密度でホタルが飛び交っていました。1匹の光りが強いので、それがたくさんいると、なかなかきれいで感動しました。

ホタルを見にでかけたのは、随分久しぶりでした。まだこんなに残っていたとは、少し驚きです。もちろん、これでも激減しているのでしょうが、逆に、まだいるうちに、精一杯見に行っておくべきだと思います。

ところで、その後、かつての同僚の釈迦さんが塩江のホタル祭りに出かけたそうな。ところが、自然の中で蛍が乱舞する姿を期待して行ってみたら、夜店がうじゃうじゃ、人も一杯で、単なる夏祭りだったらしい。行列が出来てたのでいってみたら、囲いの中に採ってきた蛍を放して見せているなんていう、詐欺まがいの見せ物があったとのことで、怒りが爆発しておりました。
相変わらず役場の考えることはセコですね。

それから、東京の近郊にお住まいのシゲル様は、なんと近くにホタルが多く出現する小川があるらしい。東京近郊でも、まだホタルがいるんですねえ。もちろん、シゲル氏は、ホタルよりも、身体が「火照る」「ホ●ル」が好き、とのことですが。

(2001.6.24)



〜おしまい〜





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