精神障害者の刑事責任

〜 免責にする必要性はあるのか? 〜



今回は、かなりシビアな話題。賛否両論あろうことかと思います。

この時期にこの話題ってことは、もちろん、小学生を8人も虐殺した宅間の話題である。
この類の事件が起きるたびに、(って言っても、ここまでひどいのは珍しい)、精神障害者は刑事責任を負えるのか、とか、加害者の人権なんて問題が出てくる。
もちろん、今回の場合、宅間が精神障害者かどうかの点も大きな問題であるが、まずは基本的な問題を論じたい。

結論から言えば、僕は、そもそも精神障害者だからと言って刑事責任を免責する必要性があるのかどうか、甚だしく疑問である。もちろん、今回の宅間のように、過去に何度も事件を起こしながら、精神障害者という事で免責になって、すぐにまた事件を繰り返す奴がいるから、安易に釈放すべきではない、っていう議論もある。これは、至極もっともな事であり、精神がおかしいというだけの理由で安易に釈放されて、さらにひどい事件を引き起こしている現実は許せない。(もちろん、今回の宅間が、そもそも本当に精神障害者かどうか、単に偽りの姿かどうか、の問題もあるが、それは後述する)
しかし、それなら、単に、精神障害者の重大犯は刑事責任が負えないということで、刑務所ではなく精神病院に終身収容すればいいという事になってしまう。

だが、そうではなく、僕はそもそも、精神障害者だからと言って、刑事責任を免責する必要性は無いと思う。いったい、どういう理由で彼らを免責にする必要があると言うのだろう。そんな事を言っているのは、そもそも売名行為と私利私欲に取り憑かれた弁護士や、思考停止に陥った低脳裁判官ではないか。
更生する余地があるから、というもっともらしい理由を述べる奴らが多いが、これは少年の刑事罰の問題と全く同じである。少年だからというだけの理由で、重大犯を犯したのに無罪放免されたバカどもが更生した例は少ない。同様に、重大犯罪を犯した精神障害者が、その後、全く平穏無事に過ごした例も少ない。
終身収容するのならまだしも、無期懲役に比べても圧倒的に短い期間で精神病院を出てきて、それで再び犯罪を犯す精神障害者を野放しはしてほしくない。これは、精神障害者の人権を云々する以前に、我々一般市民の安全の問題である。(無期懲役という制度自体にも、非常な疑問があり、死刑にしないのなら、せめて終身刑にして欲しい)
精神障害者の犯罪が出てくると、すぐに精神障害者への偏見が顕在化してきて、精神障害者の友の会、みたいな団体が憂慮の声明を出したりする。これも、もっともだ。精神障害者がみんな犯罪を犯す訳ではないからだ。たぶん、犯罪を犯す確率から言えば、健常者も精神障害者も同じようなレベルだろう。
だからこそ、精神障害者だからと言って刑事責任は免責する必要は無い
。精神障害者も健常者と同様に刑事責任を負わせた方が、精神障害者への偏見も無くなると思う。その方がスッキリする。そもそも、精神障害者の友の会、のような団体は、精神障害者だからと言って免責にして欲しい、などとは言っていない。
はっきり言えば、宅間が精神障害者であろうが健常者であろうが、即刻、死刑にすべきである

こういう問題が出てくると、すぐに加害者の人権を持ち出してくる売名行為弁護士には腹が立つ。そんな事を言う奴らこそ、こういう精神障害者や少年犯罪者の犠牲になるべきだ。自分自身で痛みを知るべきだ。

今回の事件で、興味深い点は、宅間が選任弁護士を一方的に解任した点だ。宅間が被害者の遺族に対して謝罪の言葉を伝えようとしたら、ふざけた弁護士が「自発的にそんな事を言うはずがない。これは警察の陰謀だ」などと寝言を言って伝えようとしなかったために起きたトラブルだ。こいつらバカ弁護士どもは、そもそも、こういう世間が注目している重大事件で、なんとか無罪を勝ち取ったりして大いに売名したいのである。こんだけ重大事件で無罪を勝ち取ったとなると、弁護士家業は大繁盛となる。全くの売名行為だけで動いている私利私欲人間である。だから、突然、宅間に解任されてしまったので、大慌てである。そのため、解任されたのも「警察の作為や誘導があったとしか思えない」といって未練がましく解任を認めようとしない。始末に負えないバカ弁護士どもだ。
だいたい、今の司法は麻痺してしまっている。オウム真理教やヒ素カレー事件を始めとして、どんな悪徳犯罪者でも弁護しまくる、売名行為と私利私欲しか頭に無いバカ弁護士どもと、何も考えていない思考停止型裁判官が氾濫している。

ところで、今回の宅間が本当に精神障害者かどうか、も問題になっている。かなり、確信犯的に精神障害者を装っているところを見ると、普通の基準から言って精神障害者とは言いにくいかな、とも思う。一方、売名行為弁護士どもは精神鑑定をしつこく要求している。
もちろん、宅間が、全く精神に問題が無いとは思えない。すると、刑事責任を負えるレベルかどうかという問題になる。しかし、考えてみてよ。殺人を犯す人間が、全く正常というような事があるだろうか
金が目的で強盗殺人を犯す人間はたくさんいる。しかし、私ら一般人なら、いくら金に困っても、なかなか強盗殺人することは無い。かっぱらいや空き巣狙いくらいなら、いざとなれば誰でもやりかねないが、殺人までやるっていう神経は、普通ではないでしょう。て言うことは、殺人を犯すような人間は、誰でも多かれ少なかれ精神に異常があるとは言えないだろうか。
もちろん、例外はあるだろう。例えば、今回、虐殺された小学生の親が、釈放されて出てきた宅間を敵討ちして殺してしまったとすれば、これは精神に異常があるとは言えないだろう。むしろ、正常な行動だと思う。こういう場合に、思考停止している裁判官がどういう判決を下すのかは、興味あるところだが。
だが、例外を除けば、殺人を犯すような人間は、全く精神に異常が無いなんて事は無いと思う。だからこそ、精神障害者だからと言って免責にする必然性は皆無だと思うのだ

(2001.6.25)



〜おしまい〜





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