女子中学生の死

中国自動車道で中学１年生の女子生徒が手錠をかけられて放置され、車に轢かれて死亡した事件が、ようやく解決した。犯人は、偶然の一致かどうか知らないけど、中学校の教師だった。何にしても解決して良かったと思うのは、一時期、悪いのは女子生徒を轢いたトラックだと言わんばかりに、トラックの捜査ばかりが騒がれていたからだ。
そんなん、あなた、高速道路でいきなり人が倒れていて、しかもハンドル操作が敏速にはできないトラックが避けきれずに轢いたからって、あなた、そりゃあ悪くもなんともないよ。高速道路を走る時、人間が倒れているかもしれないなんて、普通、考えないぞ。そんなんで捕まって、全責任を負わされたりしたら、無茶苦茶、気の毒だぞ。だから、トラックより先に真犯人が捕まって何よりだ。

ところで、この結末に、新聞やテレビは、例によって思考停止状態のように大騒ぎだ。しかし、正直言って、今どき、中学教師がこれくらいの事をしたって驚きでも何でもない。今どき、警察官だって外務省の職員だって、悪いことはいっぱいやっていて、誰も今更、学校の教師だけがまともは思っていない。て言うか、子供を持つ親としては、一番、危ないのは学校の教師だと思っているから、何も驚きはしない。
そもそも、学校の教師って、なぜか今だにマスコミがでっち上げているイメージとはほど遠い。誰がどう考えても、今の学校の教師なんて、聖人君子からはほど遠いのに、今だにマスコミはその枠で評価する。今だけじゃないか。自分が小学生や中学生だった３０年くらい前の事を考えても、その頃から学校の教師なんて、ひどい奴らが多かった。もしかして、昔からそうだったのかもしれない。立派な人格者だから教師なった、なんていうことは昔から無かったのかもしれない。それでも、かつては教師の社会的地位が高かったから、それなりに頭も悪くなかったろうし、社会的立場の自覚もあったため、それが自己規制となって立派な行動の人が多かったのかもしれない。
しかし、今どき、教師になろうなんて、そんな優秀な人間が考える事ではない。アメリカなんかじゃ、かなり以前から顕著な傾向だけど、日本だって、他に就職先が無かったから仕方なくなった、なんて類の教師が多い。頭の悪い教師が多いし、人格的にもひどいのが多い。大学を出た時は同じだったとしても、普通の会社に勤めれば、取引先や上司から厳しくされて、だんだん人間もできてくるし、社会的な規範も会得して、だんだんまっとうな社会人になっていくけど、学校なんて職場に居る限り、そういう効果は期待できないから、いつまでたっても自分勝手で自己中心的なまま大人になっていくんだろう。

しかし、僕がここで言いたいのは、教師の質の悪さではない。そうじゃない。教師の質が悪いなんて事は誰だって百も承知の事だ。
それより、何より、僕が一番言いたいのは、マスコミの態度だ。すなわち、今回の問題の根本的な原因は、教師じゃなくて、被害者の女子中学生の行動ではないか？
殺された女子中学生には悪いけど、どう考えても、こりゃあ自業自得でないかい？中学１年生の分際で携帯電話を持ち、それを使ってテレクラに電話して、初めての男と会って遊びまくる。そのあげくに殺されたからって、これが同情に値するか！？殺した教師が悪い、なんて、そりゃ当たり前だけど、根本は女子中学生の方ではないか？
僕は基本的にテレクラなんてものが放置されていること自体が、文化国家とは思えない。売春だけが目的のシステムじゃないか。社会的理性のかけらもない。だから、子供にしろ大人にしろ、テレクラとかツーショットでノコノコ出かけていって初対面の男に殺されようが何されようが、完璧に自業自得だと思う。誰の責任でもない。自分の責任だ。

だいたい、この女子中学生は、学校にも行かず、家出ばかり繰り返し、男と遊んでばっかりで、何ら同情に値するガキではない。死んだ人間の悪口は言いたくないが、はっきり言って、叩きのめしてやりたいようなガキだ。
それなのに、ああ、それなのに、マスコミはこの女子中学生に対する非難は一切ない。僕はテレビを見ないから、テレビに関しては分からないが、新聞等では一切無い。これは一体どうしたことだ。
この類の少年非行を防ぐには、厳罰主義と社会的非難しか無い。
厳罰主義はもっと凶悪な犯罪に対しては少年法の改正により、少しはマシになった。しかし、このような被害者のいないような非行の場合は、全くの野放しである。だから、救う道はただ一つ、社会的非難だ。すなわち、こういう非行に走ると、マスコミや社会から徹底的に非難されるようにしないと、子供達が安易に考えて、すぐ非行に走ってしまう。

中学生の分際でテレクラで売春するなんて事が容認されている社会は絶対におかしい。女子中学生を娘に持つ親として、このような非行を大目に見る社会は許せない。
今回の事件の根本的な原因は、女子中学生の行動だ！

（２００１．９．１２）

〜おしまい〜

独り言のメニューへ