田中外相と大橋巨泉の辞任

〜 みんな辞めりゃええってもんとはちゃうぞ! 〜



田中外相が辞めさされた。
みなさんご存じの通り、原因は外務省とのゴタゴタである。直接的な原因は、先のアフガニスタン復興支援国際会議へのNGOの参加問題を巡るゴタゴタである。

言っておくが、僕はNGOが大嫌いで、ああいう自分勝手で自己中心的で無責任で言いたい放題やりたい放題のヒステリー集団は、全く同じ体質のマスコミ連中と一緒に、全員、北方領土へ島流しにして強制労働させてやりたい。だからアフガニスタン復興支援国際会議にだって、あななバカは参加させたくない。だから、その点では浅薄な外務官僚どもと意見は同じ。しかし、だからと言って、NGOと喧嘩してわざわざ自分の評判を下げるようなことをするタイミングではない。NGOと結託しているマスコミの反応は分かり切っているのだから、開催直前というタイミングで、わざわざ事を荒げる必要はない。(「アフガニスタン復興支援国際会議に思う」参照)
しかも、当初は知能の低い外務省のバカ官僚の気紛れかと思っていたら、なんと、やっぱり鈴木宗男の指示だったようだ。この鈴木宗男って、一体何なんだ?坂田利夫みたいな顔して、なんで外務省に力を持っているんだ?ちょっとよく分かんないけど、外務省とは表裏一体ですねえ。誰がどう見ても、小悪人の典型です。よくもまあ、あそこまで、しゃあしゃあと嘘を言えるもんだなあ。せこい悪事の限りを尽くしてきたようなおっさん。極悪人ではないけど、せこいせこい小悪人です。

ただし、今回のNGO問題は、誰がどう考えても、ささいな問題だ。アフガニスタン復興支援国際会議の重要性と成功を考えると、取るに足りないクズのような日本のNGOが参加しようが北方領土へ島流しされようが、何の影響もないし、こななくだらん事でギャアギャアわめき立てる野党も、本当に情けない。他に言うことがないから、ここぞとばかりにこればっかりわめき立てる。そもそも予算を審議する予算委員会で、何の関係もないこの問題ばかり取り上げるのは、底の浅さが丸見え。それなのに、そのせいで田中外相が辞任に追い込まれたのは悲しい。

まあ、そうは言っても、田中外相と外務省のバカ官僚どもの戦いはずうっと続いていたし、今までよくもったなあ、というのが率直な感想。田中さんが外相になった直後から激しいバトルは続いていたけど、そのうちなんとか丸く収まっていくかと思ったら、いつまで経ってもおんなし。呆れたというか、感心したというか、外務官僚の頑固さはすごいですなあ。何を言われても、絶対に外相には屈しない、って感じ。自分たちの利権を守るためには、徹底して抗戦する。ま、それには鈴木宗男といった後ろ盾が必要ではあるのだろうけど。いずれにしても、外相の辞任は時間の問題ではあったよなあ。そう思わないと、なんだか寂しいもんなあ。

言っておくけど、僕は田中外相に外交能力があるとは思わない。英語がしゃべれるだけ従来の官僚の操り人形よりはマシだし、悪の帝国中国や韓国に対して奴隷外交を繰り広げていた売国奴河野洋平よりは害が無いけど、山積する外交問題を解決する能力も無ければ、意欲も信念も無い。
しかし、じゃあ、今までの外相はそういう意欲や能力があったかと言えば、全く無かった。全くなかったから、同じように全く無能な外務官僚に操られて世界の笑い者的な外交を続けてきたのだ。だから、それはもう期待しない。
一方、歴代の無能外相に比べて、田中外相はバカ官僚の言いなりにはならなかった。トップから底辺まで腐りきった悪の巣窟の外務省を徹底的に叩き直す姿勢を崩さなかった。僕はこの点に期待して田中外相を応援していた。たぶん、田中外相を応援していた全国の数多くの人たちは同じような観点だったのではないだろうか。
だから、腐りきった外務省がそのまま温存された今回の辞任は本当に残念だ。唯一の救いは、鈴木宗男のクソバカと、外務省の野上次官が同時に辞めさされた事だ。

一方、同じ日に大橋巨泉も辞任した。これにも怒りを感じる。

もともと僕は大橋巨泉はそんなに積極的に嫌いって訳でも無かった。口先ばっかりの適当なええ加減なおっさん、ってイメージだけど、どうせタレントだし、そなな事どうでもよかった。以前、カナダのバンフへ行ったとき大橋巨泉が経営する土産物屋があり、せこい商売してるんだなあとは思ってたけど、最近はずうっとカナダに住んでいたのね。
それが民主党から参議院に出ると聞いて、とっても驚いた。小泉人気に対抗するすべもなく、なんでもいいから有名なタレントを擁立したかった民主党のなりふり構わぬ選挙戦略も呆れるけど、よりによって中途半端な民主党から立候補する大橋巨泉にも呆れた。もちろん、大橋巨泉なんてええ加減な男だから、どこから立候補してもおかしくはないけど、それにしては言うことが民主党の実態と全くかけ離れている。てんでまとまりが無く、党内の収拾がつかない民主党から立候補しているとは思えない主張を展開していた。妙に左翼的な発言をしている。どう聞いても、自己中心的無責任の権化である社会党みたいな主張だった。もしかして、カナダ暮らしが長くなって民主党って何なのかも分かっていなかったのかも。

しかし、信じられない得票数で大橋巨泉は当選した。そして、勘違い男と党の軋轢は日増しに高まっていった。そんなん最初から分かっていたことじゃぞ。大橋巨泉が単に選挙目当てで主張していただけなら誤魔化せるだろうけど、本気で社会党みたいな事を思っていたんだったら、民主党と折り合えなくなるなんて、明らかだった。
それなのに、子供のようにいきなり辞任だ。大橋巨泉なんかに投票したバカの肩を持つつもりはないけど、投票した人を舐めきっているな。

大橋巨泉が辞めた後任はツルネンだ。このおっさん、前々から選挙に出ているから名前だけは知っているけど、一体、何なんだあ?何者なんだあ?何がツルネンなのよう?
まさか繰り上げ当選するとは思ってなかっただろうけど、それにしてもこななんを名簿の下の方に載せていた民主党も末期的やなあ。

(2002.1.30)



〜おしまい〜





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