北朝鮮人は助けるべきなのか?

〜 バカ外務省と嘘つき中国人と北朝鮮の厄介者 〜



僕は外務省が嫌いです。
ま、今どき外務省が好きだって言う脳天気な人は少ないとは思いますが。大半の人が僕と同じく、外務省というより、外務官僚のバカさ加減が大嫌いだと思います。
これでもか、これでもか、と次から次へと出てくる外務省の不祥事だけど、今回起きた、中国にある日本総領事館へ北朝鮮人5人が逃げ込もうとした事件は、ほとんどの国民が、完全に呆れかえり、外務省を完膚無きまでに見放しただろう。事の真相がどうか、と言う以前に、「休日の朝に二日酔いのぼうっとした頭でフラフラ歩いているおやぢ」のような体たらくの総領事館職員を見ていると、こなな奴らの給料を高い税金から払っている事に怒りを覚える。「日本政府の難民政策はどうなっているんだ」なんて言う以前の問題だ。方針どころか、まず、何の危機感も無い。何の認識も無い。まさに、呑気なバカおやぢ。情けないやら恥ずかしいやら、「もう死んでしまえ」って言いたくなる。みなさんも、そうでしょう?

それから僕は中国が嫌いです。大昔から自分たちが世界の中心だと言う中華思想に凝り固まり、日本を属国としてしか見ていない中国は嫌いだ。(ま、アメリカも同じだけど)
毛沢東も大嫌いだが、彼のおかげで中国の発展が30年は遅れたかと思うと、一定の評価はできる。しかし、毛沢東に限らず、中国人は絶対に自分の過ちを認めようとしない。自分こそが絶対で正義なのだ。(ますますアメリカと同じやなあ)

さらに僕は北朝鮮が嫌いだ。ま、今どき、北朝鮮が好きだって言う人も少ないでしょうから、説明は抜きね。

だから今回の事件は、出演者がみんな嫌いなので、ますますもってみんな嫌いになり、3者まとめて生ゴミに出してやりたいところだが、それにしても、不毛な議論を繰り返しているなあ、このバカもの達。
日本は「中国が我が国の主権を侵した」とバカの一つ覚えみたいに吠えているし、中国は「日本側の同意のもと、日本のためを思ってやった事だ」と言い張っているし、韓国政府は年がら年中「北朝鮮からの脱出者を助けろ」と吹聴している。しかし、みんな本音は嘘ぞ。

日本政府の方針は「北朝鮮だろうがアフガニスタンだろうが東チモールだろうが、とにかく難民は受け入れない」というものだ。そんなん、みんな分かってるやんか。表向きは外国人労働者への門戸も非常に狭いし、ややこしい問題への対応と受け入れ態勢の整備が求められる政治難民なんて来てほしくない。ましてや、政治難民というより経済難民の北朝鮮人なんて、絶対に来てほしくない。これが伝統的に日本政府の方針だ。そして、この方針は、暗黙のうちに大多数の国民から支持されている。
社民党を代表とする、全く現実から宙に浮いている脳天気平和ぼけ野党は反対しているが、それは自分たちが責任ある政府を運営しようという発想も可能性も無いからだ。今回、民主党が独自に中国政府に取材して、中国政府の御用マスコミのように中国政府の言い分をバカみたいにシャアシャアと言いまくっているのには呆れた。民主党の社会党的体質が暴露された。ほんとに、おバカさん。彼らがどんなにキャンキャン吠えようが、大半の国民は、おおっぴらには口にしないが、鬱陶しい難民には来て欲しくない。彼らが来たって、何一つ良い事なんて無いんだから。

それなのに、事件がこんな風にややこしくなってしまったから、日本政府も本音を言えず、中国に対して「日本の主権を侵して連れ去った北朝鮮人を日本側に引き渡せ」って繰り返している。本当は、引き渡して欲しくないのにな。
ペルー大使館人質事件で有名になった元ペルー大使の青木氏が真実を語っている。「亡命者には気の毒だが、おかしな奴らが来たら追い返せ、と言った中国大使の方針は、日本政府の政策に沿ったものだ」と言い切っている。「私は日本の難民政策はおかしいと言い続けてきたが、大使としての立場なら、日本政府の方針に沿って追い返さざるを得ないだろう。日本に北朝鮮から100万人もの難民が来たら、受け入れる準備はないのだから」
自分だけは、そういう方針に反対していた、って言い訳しながら論評しているところが、自己保身にたけた外務官僚らしい嫌らしさだが、言っている事は真実だ。

それから、中国側も嘘を言い張っている。「日本側の同意を得て入った」なんて言ってるけど、同意を得るような時間は無かったぞ。ま、しかし、彼らとしては「日本政府だって、本音では迷惑しているくせに、事が公になっちゃったから偉そうに言っている。本音では、我々が連れ戻したから喜んでいるはずなのに」ってブツブツ言っているはず。

さらに、韓国政府は例によって、ええ格好して「北朝鮮から脱出してくる人を救わなければならない」なんて言っているけど、本当に何百万人もの北朝鮮人が経済難民となって押し寄せてきたら、経済は破綻するぞ。本音では、韓国政府だって「もう、これ以上、あんまり出てきて欲しくないなあ」ってとこだ。これだって、おおっぴらには口にできないけど、多くの韓国人が思っている本音だ。

これら、日本政府、中国側、韓国政府の本音は、お互いに十分に分かっているはず。百も承知の事実だ。それなのに、おおっぴらに言えないから、表面的に、いつまでも不毛な議論を繰り返している。

一体なぜこのようなややこしい事態になったのか。答えは簡単。ビデオ映像が世界中に流れちゃったからだ。これさえ無ければ、みんな知らん顔して終わったはずだ。何事も無かったように闇に処理されていたはずだ。日本政府も中国側も絶対に公表はしなかっただろうし、韓国政府だって密かにホッとしていたはず。そして5人は北朝鮮に強制送還されて死刑だわな。
つまり、今回の事件をややこしくして、各国政府を困らせて、そして5人の命を救ったのはビデオの存在だ。そして、そのビデオを撮らせるようにし向けたNGOだ。ビデオを撮ったのはNGOの手先となった共同通信などのバカマスコミだ。
書くのを忘れていた。僕は外務省や中国や北朝鮮が嫌いだけど、さらにもっと嫌いなのはマスコミNGO

NGOによる今回のビデオ撮りを高く評価する勢力は多い。彼らの言い分は、「仮にあの映像が無かったら、日本も中国も(さらには韓国も)今とは違うことを言い合い、それぞれ違う行動を取っていただろうし、5人は決して韓国へもアメリカへ行けず、北朝鮮に強制送還されていただろう」ということだ。それはそうだろう。誰が考えてもそうだ。映像が早い段階で配信されたために関係各国は結局、人道的な観点を最大の眼目にせざるを得なくなった。だから彼らは「取材の経緯については不明ではあるものの、結果を考えれば、報道の意義、知る権利の意味を端的に示した映像だった」と主張するのだ。

しかし、考えてみれば、それは話が逆だ。中立的な報道機関が取材したのなら良いが、今回はそうではなく、完全な「やらせ」だ。撮影の体制を整えてから、総領事館突入を指示した。最初から取材が目的なのだ。失敗しようが成功しようがニュースバリューは高い。どう考えても、おかしいぞ。日本政府も中国側も、「ハメられたっ!」ってとこか。
もちろん、だからと言って、呑気な外務省職員の無能さ加減が弁護されるべきではないが。


(2002.6.25)



〜おしまい〜





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