食品添加物は許されるか?

〜 食品のあるべき姿 〜



ミスタードーナッツの肉まんに入っていた無認可添加物に端を発し、様々な食品に入っている添加物が無認可であったと発覚し、大きな騒ぎになっている。

ミスタードーナッツの肉まん事件は、ミスタードーナッツの肉まん製造に参入したがっていた大阪の業者が「中国で製造されているミスタードーナッツの肉まんには日本で使用が認められていない食品添加物が混入している」ことを指摘したことから始まった。恐らく、中国製の肉まんを日本で売れなくして、代わりに自分たちが作った肉まんを売らせよう、と考えたのだろう。ミスタードーナッツを展開しているダスキンは、中国の製造工場までチェックに行き、無認可添加物の混入を確認したうえで製造を停止させた。そこまでは良かったのだが、既に製造されていた在庫については輸入を続け、国内で販売を続けたのだった。ダスキンの言い訳は「肉まんを回収することで加盟店が混乱することを避けたかった」としているが、ま、これは誰が考えても嘘で、単に、在庫を破棄するのがもったいなかっただけでしょうな。バレない限り、これは企業としてあるべき姿である。

このミスタードーナッツの事件は、その後、問題を指摘した業者をダスキンが恐喝容疑で告発したりして、何がなにやら訳が分かんなくなってきたが、その一方で、ダスキン以外にも、色んな食品に色んな無認可添加物が混入、っていうか、意図的に添加されていたことが次々と明るみにかってきた。そして、その多くが、香料である。

ところで、香料とは、なんぞや。
最近は、ほとんど、ありとあらゆる加工食品の成分に「香料」という項目がある。ただし、あくまでも「香料」と書いてあるだけで、その成分はもちろん、一体どんな香りの香料なのかも一切書いていない。これは、ひどいぞ。これじゃあレトルトカレーのパックに「肉」とだけ書いてあって、牛肉なのか犬肉なのか蛙肉なのか分かんないのと同じだ。せめて「オレンジジュースだなんて売っておりますが、本当のオレンジは1%も入っていないので、それを誤魔化すためにオレンジの香りに似せた合成の香料を使っています」とか何とか書いて欲しいものだ。そういや、こないだ買ったパッションフルーツのジュースには「オレンジ」とは書いてあったけど、それ以外のフルーツの記載は一切無かった。これって、その時は「オレンジ以外は量が少ないから書いてないのだなあ」と思ったけど、今思えば、そもそもオレンジ以外は果汁は一切入ってなくて、後は人工の香料だけなのかもしれない。こりゃ、完全な詐欺じゃないか!

ところで、これらの香料が人体に害があるか、と言えば、全く害は無い。そんなに、お前、自信もって言えるのか、と言われそうだが、無責任に自信を持って断言しよう。こなな微量の物に害は無い。全く無い。害があるか無いかは、全て量による。スイスのパルケラススが既に16世紀に「全ての化学物質は有害である。人間に有害か無害か有益かは、その量による」と述べているが、これは今も化学者では常識である。味の素でも塩でも砂糖でも、ドンブリに一杯も一気に食べれば死んでしまう。程度の問題だ。
それなのに、無知で独りよがりで偏見の固まりである売国奴的な環境保護運動家や、ヒステリーで自己中心的な消費者運動家たちは、このような問題があるとすぐに目をつり上げて非難する。僕は、こういう売国奴環境保護運動家や消費者運動家がゴキブリよりも大嫌いだし、まとめて駆除してやりたい。

余談になるが、放射線も同じだ。無知で低脳の環境保護運動家どもは、どんな微量な放射線も有害だとヒステリックにわめき散らしている(←こいつらは、そもそも「放射線」と「放射能」の区別がつかないので、いつも放射能と言っているが、放射能とは放射線を出す能力を言うのであって、放射能に有害も無害もあったもんじゃないぞ)。しかし、放射線も微量だと健康に良い。その例が温泉だ。ラジウム温泉の効用はラジウムから出る放射線のおかげである。そもそも自然界には、生物が誕生する前からずうっと宇宙からも地中からも絶え間なく放射線が降りそそいでおり、その中で進化を遂げてきた生物にとって放射線が完全に有害であるはずがない。微量の放射線は空気や水と同様に、むしろ必要なものだ。ただし、量が多くなると有害になる。それは味の素も同じだ。



しかし、今回の食品添加物、特に香料の問題では、いつものスタンスとは違うぞ。
これら微量の添加物に害が無いのは分かっている。その点は、無知でヒステリーな運動家とは違う。
しかし、そもそも、僕は香料の存在を認めない

一体、なぜ香料が必要なのか。それは偽物をつくるためだ。オレンジが一滴も入ってないオレンジジュースを作るためだ。本物のカカオを使わないでチョコレートの味を作るためだ。石油タンパクから牛肉を作るためだ。麦芽をほとんど使わないでもビールに似た味を作るためだ。
ああ、おぞましい。そなな物はいらないよ。偽物食品はいらない。本物があるのに、なぜ、わざわざ偽物を作るんだ。そんなもの止めて欲しい。

偽物を作る理由は色々とあるだろう。本物が高いから使えないとか。しかし、僕は、オレンジが入っていないオレンジジュースなんて、気味が悪くて飲めません。一体、何が入っているんだ?黄色い絵の具か?
しかも、全然入っていないんなら、まだ分かるけど、30%とかだけ入っている製品って、一体なぜなんだろう。これは昔からの疑問です。レモンジュースなら分かるよ。レモン100%なんて酸っぱくて飲めないから砂糖水で薄めて飲むっていうのは分かる。でも、100%でもそのまま飲める、と言うか、そのまま飲んだ方が美味しいオレンジジュースを、一体なぜ30%だけ入れるの?そんなん、当然人工甘味料や香料を山ほど入れてるんでしょ。そんなん、嫌だ。そもそも、貧しかった昔なら仕方ないにしても、今どきオレンジ100%にしたって、そんなに高くないでしょ。
それから、最近はダイエットのための製品も多い。本物を入れるとカロリーが高くなりすぎるから、とか。そもそも砂糖の代わりの甘味料は昔からあるわな。しかし、それも個人的には止めて欲しい。カロリーを気にするんなら、甘い物を食べるのくらい我慢せいや。お茶や水を飲めや。カロリーが無いのに甘い物質なんて、気味が悪いぞ。そななもの食べるでないぞ。
それに、最近はお茶も危ないらしい。色んなメーカーから色んなお茶が出ているが、自然の素材を色々と工夫してブレンドして新しい味を作っているのかと思っていたら、なんと色んな香料を混ぜているだけらしい。なんと。完全な詐欺やないの。そもそも、僕はお茶を買って飲むって言う発想が馴染めない。お茶くらい自分とこで作れや、って思う。大きなヤカンにお茶の葉っぱをいっぱい入れて沸かせば大量にできるぞ。それを冷やして飲めば良いではないか。一体なぜ、たかがお茶ごときをペットボトルやカンに入れて売ってるんだ?なんで買うんだ?資源の無駄遣いじゃないか。

とにかく、最近の食品のあり方は間違っている。野菜や果物にしたって、本来、収穫されるべき季節に限らず、年中売っている。ビニールハウスで作ったり冷凍保存したりしてるんだろうけど、そんなん止めてよ。そりゃ、僕はイチゴもサンマも大好きだけど、年がら年中食べたいなんて思ってはいない。その季節に本当に美味しいものだけあれば満足だ。
同じように、入ってもいない物質の香りで誤魔化すような食品は止めて欲しい。だから、無認可の香料を問題にするというより、そもそも食品に香料や人工甘味料なんて物は一切使用しないでもらいたいのであった。

(2002.6.24)



〜おしまい〜





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