拉致事件その後

小泉訪朝によってもたらされた拉致事件の予想外の展開だが、どうしても追加して、ひとこと言わずにはいられない。あまりみもみんな好き勝手言いまくっているからだ。


矛盾する批判

みんなと言うのは、バカ国会議員と独善的マスコミだ。こいつらがゴチャゴチャ言っている事を要約すれば、次の２点だ。

�@　北朝鮮から伝えられていた死亡日の情報を、外務省は遺族に伝えずに隠していた。勝手に情報操作をするのはけしからん。何でも即座に情報開示すべきだ。

�A　北朝鮮が伝えてきた情報なんて当てにならない。死亡したかどうかも怪しい。それを外務省は確認することなく、そのまま垂れ流しにしている。その情報を聞いてショックを受ける遺族に配慮して、ちゃんと確認してから伝えるべきではないか。

誰でも分かるが、この２点は、全く正反対の事を言っている。完全に矛盾している。「何でもかんでも子供の使いみたいに情報公開しろ」と言うのか、それとも「ちゃんと確認してから伝えろ」と言うのか。
この完全に矛盾する批判を、臆面もなく同じ奴らが吹聴している。バカ国会議員とマスコミだ。
次の選挙で票をかせぐために何でもいいから目立とうとするバカ国会議員は、何でも良いから自分が目立つために誰かを批判しようとする。本当に鬱陶しい。ただし、こいつらの言うことをまともに聞いている国民は少ない。まともに相手はしない。バカだからだ。
しかしマスコミは要注意だ。多くの国民がすぐ騙される。そして自分勝手な商業第一主義マスコミは、売れれば何でもいい、という姿勢で、同じ紙面に上記２点を平気で書きまくっている。自分たちには何の責任も無いから好き放題だ。本当に腹が立つ。

まず�@について。
いつも言ってることだけど、僕は外務省は大嫌いだ。あんな役立たず、というか、むしろ害を撒き散らす売国奴バカ官僚はクビにしたいくらいなので、外務省を擁護したくはない。しかし、今回の情報隠蔽は理解できる。
死亡日の情報は、非公式のものであれば、そのまま出すには、ちょっとためらうのが普通だろう。あまりにも生々しい情報なので、少なくともある程度の確認をしてからでないと怖い。もし間違っていた場合の事を考えると、反発が大きくなるからだ。相手が北朝鮮なので何を信用していいのか迷うのが普通だ。未確認のまま開示すれば、それこそ「ちゃんと確認はしたのか？」という批判が出てくるだろう。
マスコミが批判しているのは、せっかくのすごい情報を自分たちに伝えてくれなかったからだ。単に、それだけのことだ。こいつら本当に自分勝手だから。

次に�Aについて。
いつも言っていることだけど、僕は北朝鮮が大嫌いだ。あいつらの言うことは信用できない。
拉致事件被害者の支援団体「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」も「北朝鮮が出した安否情報は全く根拠がない。日本政府の確認も一切取れていない。死亡とされた８人も生きている可能性が高い」との声明を出した。遺族としては、この気持ちは理解できる。死んだとは思いたくないだろう。しかも、北朝鮮から出された非公式情報だけで信じろ、というのは難しい。
しかし、第三者的に冷静に考えれば、死亡日の情報は、まず間違い無いと思われる。なぜなら、北朝鮮にとって、嘘をつくのなら、もっとマシな嘘をつくだろうからだ。死亡した時期だが、大半の人が拉致されて早々に亡くなっているが、嘘を付くのなら、もっと後まで生きていた事にした方が自然だ。２０年くらい生きてから病死した、とする方が嘘としてはマシだ。また、同じ日に死亡している２人がいるが、遺族には気の毒だが、これなんか、素人が考えても処刑されたのだろうと想像できる。嘘を付くのなら、こんな怪しい日付を提示はしないだろう。だから、非常に残念な事だが、この死亡情報は信用できると思われる。

目立ちたいだけのバカ国会議員は、「こんなひどい事をする北朝鮮を相手に交渉するなんてとんでもない」なんてわめいているが、とにかく拉致事件で死亡した人たちの真相を解明するためにも交渉を進める事が大切だ。それでなければ真相は永遠に闇に葬り去られてしまう。


冷静に受け止める国民

ところで、これらバカ国会議員と独善的マスコミは好き勝手言いたい放題だが、国民は冷静に判断している。
あの悪のマスコミの総本山である朝日新聞が世論調査の結果を掲載していた。それによると、
・今回の日朝首脳会談を評価する　８１％　：　１６％　評価しない
・小泉内閣を支持する　６１％　：　２１％　不支持
てことで、国民の大半が今回の北朝鮮訪問を大きく評価しているのだ。内閣支持率も前回の調査に比べて１０％も上昇している。
北朝鮮に対しては、当たり前だが、非常に厳しい見方をしており、
・北朝鮮の対応に納得する　１５％　：　７８％　納得できない
との結果だが、それでも、
・国交正常化交渉の再開に賛成する　５８％　：　２８％　反対
なので、バカ国会議員が言っていることは冷静な国民の意識とは完全にズレている。

このような世論に直面してマスコミは困惑気味だ。世論調査をした悪の巣窟の朝日新聞自体が困っており、結果に対する論評が少ない。掲載記事が小さい。もし反対の結果が出ていれば、鬼の首でも取ったような大騒ぎをしていただろうが。
また、他のマスコミが怖じ気づいてしまって同様な世論調査を控えてしまっている。自分たちに有利な結果が期待できないからだ。

悪の子分の毎日新聞なんか、書くことに困ってしまい、東京電力が部品の不具合を隠していた事件の調査結果を小泉訪朝と同じ日に発表したことに対し、「他に大きな事件がある日に、こそっと発表するなんて卑怯だ。ずるい」なんて的はずれな批判をしていた。ま、その記事自体、非常に小さいもので、拉致事件の大きな記事の片隅に追いやられていたけど。これなんて、記者同士のいがみ合いだろうな。せっかく自分が書いた記事が、他の大きな事件のために小さな扱いになってしまう悔しさだろうな。アホだな。


不毛な嫌がらせは許せない

ところで、在日朝鮮人３世で世界ボクシング評議会（WBC)スーパーフライ級チャンピオンの徳山選手のホームページが、嫌がらせの書き込みが相次いだことから閉鎖された。こういう意味の無い事は止めて欲しい。徳山選手に嫌がらせして、一体どうなる？彼は何の関係も無いぞ。もちろん、彼も北朝鮮に対して支援の送金などはしているだろうが、それを言うなら北朝鮮の手先となって働いてきた社民党なんかの方が、はるかに悪質だぞ。
また朝鮮学校の生徒に対する嫌がらせも発生している。北朝鮮が何か悪いことをすると、いつも発生する事件だが、朝鮮学校の子供達なんて、何の罪も無いぞ。親が北朝鮮を支持しているから朝鮮学校に通わされているだけなんだぞ。そんな嫌がらせをしてお互いに憎悪を増幅させたって仕方ないだろう。北朝鮮にしたって、キチガイ指導者は抹殺せんといかんけど、大半の国民は何の罪も無いのに生活に苦しんでいるんだから、国民同士は仲良くすべきだ。
だいたい、こういう嫌がらせをするのは情けない奴らばっかりだ。弱い者いじめしかできない不良高校生とか、会社でうだつの上がらないダメ会社員とか。北朝鮮に対して言いたいことがあるんなら、もっと堂々と言えよ。

一方、長らく北朝鮮のスパイであり、かつ最大の支援者であった朝鮮総連は、拉致事件の意外な展開の後、しばらく音沙汰無しだったが、ようやく遺憾の意を表す声明を出し始めた。こいつらこそ、社民党と同様に、徹底的に糾弾せねばならない。こいつらが出している声明を読むと、こいつらは拉致事件について全く嘘っぱちだと思っていた、って事になっているが、本当にそうか？本当に何も知らなかったのか？本当に何も信じていなかったのか？そこまで北朝鮮を信用していたのか？もし、本当にそうなら、今回の事件で愕然とした事だろう。これで北朝鮮に対する信頼感は小さくなった事だろう。しかし、そうは思えない。こいつらこそが北朝鮮のスパイとして暗躍してきた部隊なんだ。知っているどころが、こいつらが拉致したんじゃないか。社民党と同様に、反国家的な態度をとり続けてきたマスコミは、朝鮮総連などに対する批判を一切しないが、こいつらこそ、その活動実態を明らかにすべきではないか。

（２００２．９．２３）

〜おしまい〜

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