本を読まない子供たち

〜 学校教育の崩壊! なのか? 〜



みんな本を読まなくなっているらしい。特に、なんと、四国が顕著

文化庁が発表した調査によると、雑誌やマンガを除いて「1ヶ月に何冊の本を読むか」という質問に対し、「全く読まない」という人が38%もいたらしい。これだけなら、まあ3人に1人くらい本を読まない人がいても、それほど不思議でもないが、この割合が、四国では、なんと60%だーっ!つまり、四国では「本を1冊でも読む人」の方が3人に1人しかいないってことだ。なーんと。都市部では本を読む人が多く、四国と同様に田舎の東北や北陸や九州は読む人が少ないっていう傾向は似ているが、それでも全然読まない人が半分以上なのは四国だけだ。
田舎は書店が少ないからとか、図書館が充実していないから、っていう解説がなされているが、しかーし、そういうもんじゃないでしょう!
都市部は通勤時間が非常に長く、電車に乗っている間に大量に読める、っていうのは説得力あるけど、それでも1冊も本を読まない人が3人に1人だなんて、文化の危機だぞ。

僕んちからは県立図書館も市立図書館も車で10分もあれば行けるので、しょっちゅう図書館へ行ってるけど、結構、知人に会う。みんな本を読んでいるようなんだけどなあ。ことさら四国の人が、おバカとも思えないんだけどなあ。
かなりショーゲキ的な事実だ。
ほんとに、ほんとに、ほんまかっ!?

でも実は、これは、自分の子供を見ていると実感できる。高校生の娘だが、ほんまに本を読まない。本も新聞も読まない。全く読まない。マンガばっかり見ている。僕が高校生の頃は、新聞も読んでたし、本も読みまくっていた。もちろん、筒井康隆とか井上ひさしのような、どーでもいいような本ばかりで、文芸書の類ではない。だから、偉そうに言える程ではない。
しかーし、たまに子供の勉強を見てやっていると、国語力の無さに仰天する。もちろん、僕は理系なんで、見てやる勉強は数学や理科と英語なんだけど、数学も英語も、理解はできてるんだけど、英語の和訳になると文章が滅茶苦茶。日本語が分かってないから、英語もできるわけないわな。さらに数学の証明問題でも、国語力が皆無だから、筋道立てた論理になっていない。もう、ひどいものだ。
また、新聞などを読まないから、常識というものが完全に欠落している。世界地図はおろか日本地図さえ描けないんとちゃうか?あまりのひどさに諦めかけているが。

これは一体、どうした事だろう。たぶん、例によって頭の悪い文部官僚どもの日本人総バカ計画の陰謀によるものなんだろう。学校教育が崩壊しているんだろうなあ。ほんとに日本はどうなっちゃうんだろうなあ・・・。

なんて思っていたんだけど、小学2年生の下の子供は、実によく本を読む。小さい頃は絵本のようなもんだったから気にも留めてなかったんだけど、最近、かなり気になる。読み過ぎるくらい読む。本を読むか外で遊んでいるか、どっちかだ。隙さえあれば外へ遊びに行こうとしているが、家にいる間は、ずうっと本を読んでいる。だから雨の日や夜なんかは本を手放さない。着替える時だって本を読みながらだし、放っておくといつまでも寝ようとしない。毎週図書館へ行って大量の本を借りてくるが、それらを1週間の間に何十回も読み返している。ここまでくると「一体、何が楽しいんだっ!?同じ本を、そんなに繰り返して読んで、いったい何が面白いんだっ!?」って怒鳴りたくなるけど、全然本を読まない上の子供よりマシなので、何も言わない。

て事は、本を読むかどうかは、バカな文部官僚の陰謀ではなく、単に性格の問題かなあ。

(2003.7.4)



〜おしまい〜





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