軍事用品マニア

〜 趣味と犯罪の境界 〜



インターネットのオークションで自衛隊の軍事演習の不発弾が取引され、宅急便で送られていたところ、途中で爆発して宅急便の従業員が怪我したっていう事件があった。

昔から軍事用品のマニアってのはいるもんで、僕も決して嫌いではないので、その気持ちは分かる。軍事用品が好きだなんて言うと、非武装中立無責任自己中心型社民党のオバチャンに叩かれそうだけど、生理的に好きなものは好きだ。僕らが子供の頃は、プラモデルと言えば戦車や戦闘機や軍艦ばっかりで、スポーツカーとかアニメのロボットなんかのプラモデルが出たのは、ずっと後の事だ。戦車や戦闘機のプラモデルが子供に人気があるって事は、子供も生まれついて軍事用品が好きなのではないだろうか。(もちろん、全員じゃないですよ)
ついでに言えば、僕はモデルガンも好きで、僕が中学生になった頃までは、まだ規制が弱くて、本物そっくりの金属製のモデルガンが売られていて、僕も小遣いをためて買い、ほくそ笑んでいた。しかし、その後、すぐ規制が強まり、金属製のモデルガンは白く塗らなければならなくなった。で、僕のモデルガンは父親によって無惨にも真っ白に塗られてしまった。それを紙ヤスリで一生懸命はがしたりしたけど、とっても汚くなり、情けなさに涙が出た。しかも、その後は、たぶん、金属製のモデルガン自体が禁止になり、プラスチック製の物しか売られなくなったんじゃないかなあ。
さらに、ついでに言えば、アメリカに居た頃、友人にガンマニアがいて、そいつの家に遊びに行くと、ハンドガンからライフル銃まで10以上のガンがあった。庭先に的を作って撃たせてもらったりしたけど、割とすぐに飽きてしまい、ガンって、手に取った充実感は楽しいけど、撃つこと自体はそんなに面白いものでもないな、なんて思った。

てな訳で、武器弾薬の好きな僕だが、もちろん、だからと言って、僕も現実の戦争が好きな訳ではない。ここで言ってるのは、戦争を肯定するか否定するか、と言った、社民党のおばちゃんとの思想的議論ではなく、仮に戦争があったとして、そこへ行きたいかどうか、という選択を迫られた場合、あんまり行きたくないなあ、という事です。現実の戦争は辛く厳しいだろうし、軽いお遊び気分でやれるものではない。それに、なんたって死と隣り合わせだ。自分が死ぬ可能性も大きいし、それに敵を殺さなければ自分が死ぬという状況は嫌だなあ。だから、あくまでもプラモデルやテレビゲームの戦闘の域を出ない。誰も死なない戦争ならいいんだけど。
ただし、世の中には、サバイバルゲームといって、大の大人が森の中でモデルガンを使って戦争ごっこをやったりしているが、あれは、やれば面白いのだろうとも思うけど、あそこまでいくとオタク過ぎて、ちょっと入っていけないなあ。

てな訳で、不発弾を欲しがる人の気持ちは分かるし、そういう人を相手に商売しようという人が現れるのも分かる。しかし、本物の不発弾を宅急便で売り買いするってのは、さすがに常識はずれでないかい?第二次世界大戦の時の不発弾が何十年もなって爆発する事件が今でも起きるくらいだから、不発弾って、爆発しないから不発弾なんじゃなくて、たまたま爆発しなかっただけで、いつまで経っても爆発する危険性があるものだよ。それを宅急便で送るってのは、もう犯罪じゃないかなあ。

同じようなバカが起こした事件が、毎日新聞の記者によるアンマン空港での爆破事件だ。これは、さらにひどくて、呆れて物も言えない。あいつは職業で取材に行ってるくせに、それを忘れて不発弾を記念品に持ち帰ろうとしたのだ。いやしくも、戦争の取材に行っている人間なんだから、そななもんが、どんなに危険かくらいは分からないのか?記念品だなんて、まるで甲子園の砂を持ち帰る高校球児やないか。何を考えとんだ?もちろん、何も考えていないのだ!爆発によって死者を出したんだから、正真正銘の犯罪だが、そもそも記念品として飛行機に載せようとした時点で犯罪だ。

腹が立つ、と言うよりは、バカバカしくて脱力感って感じですね。
バカバカしいなんて言えば、亡くなった方に失礼ですが、一言で言えば、新聞記者のレベルなんて、この程度のもんなんです。時々、マスコミ対応で記者達と話したりしますが、本当にあいつらアホです。アホのくせに態度が無茶苦茶でかい世間知らず、常識知らず、なのに、その自覚が無く、自分が偉いと本気で思いこんでいる。本当に、そうなのよ。信じられないけど。世間知らず、常識知らず、だけなら、そのうちだんだんお利口になっていけるけど、自覚がないから向上が無く、いつまで経っても独りよがりで、自分が正しいと本気で信じている。救いようの無いおバカなのだ。
僕も他人の批判ばっかりして好き放題書きまくり状態だけど、あいつらのような無知、非常識ではないぞ。

そもそも、あいつら、普段は、まるで無責任に片っ端から批判しまくっているけど、自分たちの事は全て棚に上げている。
例えば、役人が業者から飲食の接待を受けたりすると、こてんぱんにやっつける。もちろん、役人の悪事をあばくのは手を抜いてはいけない。少しでも手を抜くと、ゾンビのようにすぐに生き返り、悪い事ばっかりするんだから。しかし、それを批判する記者どもも、自分らも様々な業界から接待を受けているのだ。あいつらバカで理解できないから、無茶苦茶な記事ばかり書かれて本当に腹が立つが、それでも、少しはお利口になって欲しいから、接待して仲良くなって分かりやすく説明して理解してもらおうとしているのだけど、結局は、タダメシ食われるだけで、相変わらず無茶苦茶書かれまくるので、もう接待なんて止めた方がいいぞ。
また、銀行員の給料が高すぎる、と言っては批判する。もちろん、税金をしこたまつぎ込んで支えている割には、まだまだ銀行の給料は、ものすごく高い。仕事がら銀行との付き合いが深い僕だが、最近は銀行の給料も2割カット、3割カットなんかが当たり前になってるけど、なんと、3割カットされても、まだまだ僕らよりはるかに多いんだ。どこの銀行の人に聞いてもそうだから、これは間違いないぞ。しかーし、それに負けずに高いのがマスコミの給料だ。全国紙の記者なんて、ものすごく高い給料をもらっているぞ。あいつら偉そうに「大変な仕事なんだ。経費もかかるし」なんて言い訳するけど、何が大変な仕事だ。全然理解もしないで無茶苦茶書いてるだけやんか。楽な仕事やんか。バカが!

話がそれた。武器弾薬マニアの話だった。マスコミ批判になると、ついついエキサイトしてしまう。とにかく、あいつらのバカさ加減を痛いほど知っているので、今回の事件が起こった時も、何の驚きも違和感も無かった。ヨルダンで死刑になれば良かったのに、日本との関係を重視するヨルダン政府が恩赦で釈放なんかしたもんだから、あのバカ、ノコノコ日本に戻ってきたじゃないか。あのバカのせいで人間が死んだと言うのに、何の罰も受けずに帰国かよ!日本に帰ってきたら、てっきり日本の警察に再逮捕されるのかと思ったら、何のお咎めも無しかよ!あいつこそ、市中引き回しのうえ打ち首じゃ!

さらに、今回の事件で、毎日新聞は別としても、どこの新聞も記事の書き方が、あまりにも同情的だ。あの殺人記者を激しく批判したような記事は全く無い。原子力発電所で作業員が転んで怪我しただけでも、鬼の首を取ったように大騒ぎする新聞が、今回の事件では、非常に抑制された記事しか書いていない。作業員の批判を抑える一方で、毎日新聞社の誠意溢れる対応に遺族が満足している、といったようなふざけた記事ばかりだ。明らかに同業者同士のかばい合いだ。こんなん、有りか?
まあ、あんまり批判なんかしてしまうと、今度、自分らの方が事件を起こした時にボロクソに書かれるから遠慮してるんだろうけど。

しかし、ぼくちん、新聞の批判には疲れちゃった。このコーナーの記事って、怒っている記事って、ほとんどマスコミにも怒りが向けられている。何につけても、腹が立つマスコミなのだ。

むしろ、こういう殺人バカ記者が現れて、僕のような偏狭な人間だけでなく、世間一般の多くの人々が新聞記者を見る目が冷たくなれば、喜ばしいくらいだ。

(2003.7.27)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ