刑務所内の暴力

〜 意外に少ない実態 〜


刑務所の実態をつかむため、全国の受刑者と刑務官を対象にしたアンケートの結果を法務省が公表した。それによると、受刑者に対するアンケートで、「暴行か脅し、いじめのいずれかを受けたことがある」と答えた受刑者が34%いた。一方、刑務官に対するアンケートでは、このような行為をしたことがあると認めた刑務官が7%いた。
このような受刑者と刑務官への同時調査は初めてだ。実施されたのは今年の6〜7月。どちらも無記名回答で、対象となった受刑者は、この間に出所した人と山口、千葉、徳島の3刑務所の受刑者を合わせた約2500人。刑務官の方は、府中や網走などの3刑務所の約500人だ。

これについて、朝日新聞を始めとする独善的無責任マスコミは、さっそく「塀の中の違法行為が繰り返されていたことが改めて浮き彫りになった」と大はしゃぎだ。

しかし、そもそも、相変わらず、なんで犯罪者の人権ばかり声高に叫ぶんだろう。今だに、犯罪被害者の人権も権利も全く守られていないのに、バカみたいに犯罪者の人権ばかり擁護するんだろう。マスコミ関係者って、犯罪者の関係者が多いんだろうか?

そもそも、34%って言えば、これは多いと見るか少ないと見るか、分かれるところだろう。僕なんか、意外に少ないのに驚いた。だって、こななアンケートをすれば、受刑者の方は、ほんのちょっとしたささいな事でも書き立てるだろう。おまけに無記名だから、嘘だって書ける。それなのに、僅か3分の1だなんて、すごく少ないような気がする。
しかも、その34%の中身を見ると、暴力」を受けたのは僅か8%で、他には「脅し」が5%、「いじめ」が12%などだった。
このいじめ」って何なんだ?暴力でもない「いじめ」って、大の大人が、しかも受刑者って、普通は怖い人が多いんだけど、そのような人に対する暴力以外の「いじめ」って一体なんなんだ?よう分からんぞ。そななもんまで含めての34%って、すごく少ないような気がする。
もちろん、中には、「担当職員と言い合いになった際、複数の職員になぐるけるの暴行を受けた」とか言うのもあるらしいけど、これだって、本当のところは不明だ。自分の方から暴れ出したのを制止させられただけかもしれないし。
脅しにしたって、「お前ら1人くらい死んでも紙切れ一つで済むと脅された」っていうのがあるらしいけど、それくらい言われたって、どうっちゅう事ないやろ?受刑者なんて、刑務所に入る前は、似たような事を一般市民に言って脅し続けていたんやろ?それを逆に言われたからって、それが「脅し」か?よう言うわ、ほんまに。呆れてしまう。

一方、刑務官へのアンケートでは、「暴力」が3%、「脅し」1%などだったらしい。かなり少ないうえに、「受刑者が暴れたときなどの制圧行為の行き過ぎ」との認識が多い。そらそうでしょう。いくら外界から隔絶された世界だと言っても、訳もないに暴力は振るったりせんでしょう。
そもそも相手は暴力団員らを始めとする受刑者だ。刑務官が紳士的に振る舞っていたりしたらナメられてしまう。強気で出ないといけない。暴れ出したりしたら、当然、取り押さえなければならない。その際に、多少の行き過ぎが有ったって、何の不思議も無い。

今の法律では、犯罪を犯した者に対する刑罰が非常に軽い。人を1人殺したくらいでは、絶対に死刑にはならない。10年もすれば全員出所している。2人殺したって死刑にならない事も多い。そういう奴らに多少の行き過ぎた制圧があったって、なんで問題になるんだ?ましてや、「脅し」や「いじめ」だなんて、バカバカしいぞ。

ちょっと話題がそれるが、警察官の犯罪者に対する発砲も、相変わらずマスコミの批判にさらされている。つい先日も、包丁やナイフを何本も持って警官に襲いかかってきた高校生に対する発砲が記事になっていた。どう考えても、発砲する以外に手段は無いし、日本以外の世界中のあらゆる国で、こなな奴は即刻射殺だろう。それなのに、日本では警察がいちいち「この発砲は正当でした」なんてコメントを出さないといけないし、新聞は非難がましく書き立てる。こなな新聞記者こそ、被害者の痛みを知るために撃たれればいいのに。
(なんて書くと、石原知事みたいに非難されそう。でも、ほんと、犯罪者の人権ばかり叫ぶマスコミやエセ弁護士は、一度、犯罪の被害者になって痛い目を見るべきでしょう?)

(2003.10.21)



〜おしまい〜





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