中曽根元首相の引退

〜 老害は排除しよう 〜


中曽根元総理が遂に引退する自民党の衆院選比例代表候補に公認されなかったからだ。中曽根のじいさんも、もう85歳なんだから、辞めて当たり前っていうか、まだ議員やっている事自体、うんざりだ。

それなのに、この件に関しては、マスコミの報道は中曽根に同情的だ。常日頃、自民党の古い体質を非難しまくり、またあらゆる社会での老害に関しても批判しまくりのマスコミなのに、なぜか今回は中曽根に同情的だ。その理由は簡単だ。自民党執行部のやることに対しては、何でもかんでも批判したいだけだ。自分勝手なマスコミのやりそうな事だ。あほくさ。

中曽根が今回の後任問題で怒ったのは、1996年の衆院選のとき、橋本首相から「終身比例1位」を約束されたのに、今回は、党が衆院比例代表単独候補者への73歳定年導入を決めたため、公認しなかったからだ。
しかしねえ、世の中、どんどん変わっているんだから、7年前の約束が守れなくなったからと言って、怒ってみたって仕方ない。
て言うか、そもそも「終身比例1位」っての自体がおかしい。アフリカやアラブの独裁国じゃあるまいし、政治家に終身だなんて、民主主義の国であるべき姿じゃない。ものすごくおかしい。そななおかしな約束をした橋本首相がそもそも悪いのだが、だからと言って中曽根が可哀想って事にはならない。
本人は「目先の利益で、終身比例1位の党決定をじゅうりんすることは許されない」なんて怒り狂っているが、そなな訳の分からない党決定にしがみついて何になる。

今回、テレビで自民党執行部への批判をしまくる中曽根を久しぶりに見たけど、本人は元気なつもりらしいんだけど、どう見てもろれつが回らなくなっている。明らかに老人性の機能低下症状が現れている。あんなんを国会議員にして、一体どうなる?おかしいぞ。

むしろ、73歳でも年齢が高すぎると思う。国会議員の定年制を導入して欲しい。せいぜい65歳とかにしてほしい。在任期間中に定年になってしまうってのも変なので、立候補時点で65歳まで、って事でいいけど。
支給年齢が上がっている年金だって、65歳になれば支給される事になっており、これは65歳になったら、いくらなんでも引退しましょう、って事でしょう。政治家だけが、いつまでもしぶとく続ける理由はない。

マスコミだって、普段は、民間会社の高齢の経営者に対して老害だとの批判をしているくらいなんだから、何でもかんでも自民党の批判をするだけの理由で中曽根の肩を持つ必要はない。
それに、そもそも、中曽根は「日本列島不沈空母」発言や、首相として戦後初めて靖国神社を公式参拝するなどの右翼的な活動で、マスコミは大嫌いだったはずじゃないのか?本当に節操の無いマスコミどもだ。

中曽根は、「議員バッジを外しても政治活動を続ける。将来の政界再編も視野に入れて活動する」と述べているが、せいぜい頑張って下さいな、と言うほかない。
(2003.10.29)



〜おしまい〜





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