自宅テレビ局

〜 とんでもない事件 〜



ものすごく面白い事件がありました。とてもマイナーな事件なので、あんまり報道されてないけど、とても画期的なんです。
なんと、自分で作った電波発信器を使ってテレビの空きチャンネルに自作の番組を流していた人がいるんです。札幌市の32歳の無職の男なんですが、電波法違反(不法開設)により警察に逮捕されました。総務省によると、テレビに画像を流したとして同法違反で逮捕されるのは全国で初めてらしいけど、そらそうやろなあ。こんな画期的な事って、なかなか思いつくものではないよなあ。ほんと、すごいなあ。

調べによると、この男は3月上旬、自宅マンションで違法に製造した電波発信器を使って、総務省の許可なくテレビに画像を流したらしい。マンション周辺の半径300メートルの地域、約1000世帯が受信可能だったという。そもそも製造そのものが違法との事だが、鉄砲や武器ならともかく、電波発信機を作るのも違法なのかなあ。それから、総務省の許可なくテレビ画像を流した、だなんて、普通に考えれば、テレビ局でない限り総務省の許可なんてもらえるはずないから、仕方ないわなあ。

この男が放映していたのは、プロ野球の新庄剛志選手など日本ハムの選手の写真や、男のマンションの周辺の風景などの映像ということなので、そんなに問題視するようなものではない。エッチなビデオを流していたのならともかく、自宅周辺の風景なんて流したって罪にせんでもええような気もしますが、ま、そこは、それ、しめしがつかないから仕方ないかな。

この男は、昨年6月中旬にも、テレビに勝手に画像を流していたことが発覚して、北海道総合通信局から警告を受けていたらしい。それに懲りずに繰り返していたってことは、逮捕されるなんて考えず、甘く見ていたのだろう。確かに、逮捕までしなくてもいいような気もするけど、野放しにしておくと、とんでもない放送局が出てきそうなので、やはりここは厳重に取り締まらなければならないだろう。

この男の自宅には、電波発信器が20台以上、テレビ受像機が数台あるほか、テロップ制作機や電波を増幅するブースターなどが並び、まるでテレビ局のようだったらしい。これだけ揃えていたって事は、これまでもかなり継続してテレビ放映していたんだろうなあ。これら発信器の多くは、市販の発信器に改良を加えて出力を大きくしたものとみられているが、電波発信器自体はインターネットで売買されており、部品も簡単に手に入るため、誰でも改造できるらしい

こんな話を聞くと、自分もやってみたくなるのは僕だけですか?

(2004.3.30)



〜おしまい〜





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