イラク派遣反対ビラ判決

〜 無罪判決は当たり前 〜



東京の防衛庁官舎で自衛隊のイラク派遣に反対するビラを配ったとして、住居侵入罪に問われた市民団体メンバー男女3人に対し、東京地裁が「ビラ投かんは憲法の保障する政治的表現活動であり罰するほどの違法性は認められない」として、無罪を言い渡した。求刑は懲役6月だった。

判決を受けたのは、東京都立川市の市民団体「立川自衛隊監視テント村」のメンバー3人だ。彼らは今年1月17日、立川市の防衛庁官舎で各戸の玄関ドア新聞受けに「自衛隊のイラク派兵反対!」などと書いたビラを配る目的で、建物内に立ち入っていた。

判決は、官舎への立ち入り行為を「居住者・管理者の意思に反し、住居侵入罪の構成要件に当たる」と認定する一方で、「立ち入りの動機は正当で、態様も穏当。プライバシーを侵害する程度は相当に低く、居住者や管理者の法益の侵害は極めて軽微だ」と判断した。さらに、ビラの投かん行為については「憲法21条1項(表現の自由)が保障する政治的表現活動で、民主主義の根幹をなす。商業的宣伝ビラの投かんに比べて優越的地位が認められる」との判断を示した。そのうえで「商業ビラ投かんのための立ち入り行為が何ら刑事責任を問われず放置されているのに、この3人に対しては、防衛庁・自衛隊・警察から正式な抗議や警告といった事前連絡なしに、いきなり検挙して刑事責任を問うのは疑問だ」と述べた。

この判決どうでしょう?僕には当たり前すぎて何とも言えません。誰がどう考えても当然の妥当な判決でしょう。
繰り返し確認しておくと、僕はそもそもアホたれブッシュによるイラク戦争には当初から反対していた。しかし、いざアメリカが戦争を開始した限りにおいては、日本が自衛隊を派遣するのはやむを得ない事と考える。キチガイ国家北朝鮮や潜在的な大脅威である覇権主義国家中国を隣に抱える日本としては、アメリカ無しでは生きていけないのであり、そのためにはお付き合いが大切だ。それが大人の対応だ。なので、イラク派兵に反対する考え無しのバカげた行動は否定する。だから、今回の事件を起こした団体は売国奴であり、その思想は許し難い。
しかし、だからと言って、ビラをまいたくらいで逮捕するなんて、ちょっとムチャすぎるんでないかい?なんと言っても、たかがビラまきですぜ。判決にもあるように、色んなセールスマンが勝手に入っているのに、なーんにも取り締まりしないくせに、反戦ビラをまいただけで逮捕だなんて、ひどすぎるよ。一応、判決では「郵便や宅配便の配達員、電気会社やガス会社の検針担当者等、定型的に他人の住居への立ち入りが許容されている者以外、無断で敷地内に立ち入ること自体、居住者及び管理者の意思に反する。被告らは、立ち入りについて、居住者らの承諾を得ておらず、侵入に該当すると認められる」としているのだが、一軒家ならともかく、アパートに入ったくらいで「侵入」はないでしょう?一軒家ならピンポーンって押せばいいけど、アパートの敷地に入るのに、一体、どうやって居住者の承諾を得るの?まあ、最近のマンションなら、そういう侵入を防ぐためにインターホンで連絡しないと入れないようになっているけど、普通のアパートならインターホンは無いでしょ?

もし今回のような事件で有罪判決でも出ようものなら、世界の笑い者になるぞ。(北朝鮮や中国なんかでは、もっとひどい判決も出るけど)
今回の信じられない逮捕が裁判によって否定されたのは当然すぎることだ。
逆に、こんな事で逮捕するヒマがあれば、もっと迷惑な押し売りや宗教の勧誘を取り締まって欲しい。訳の分からない嘘と迷信で人を惑わして壺を買わすような宗教を徹底的に弾圧するのが先ではないか。
さらに、時間も場所もわきまえず、自宅にも職場にもかかってくる電話のセールスも鬱陶しくてかなわないので、ぜひ取り締まって欲しいと思う。

(2004.12.19)



〜おしまい〜





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