集団レイプ事件の判決

〜 量刑の違和感 〜



2年前に起こった早大生らによるイベント企画サークルスーパーフリーの集団レイプ事件で、元代表の早稲田大生の控訴審判決公判で、東京高裁は懲役14年の1審東京地裁を支持し、被告の控訴を棄却した。これに対し、被告側は、さらに最高裁に上告した。

そもそも、こなな事件で最高裁まで争えるのか、っていう素朴な疑問はある。地裁、高裁、最高裁って何回も裁判を受けられるのは大切な事ではあるけど、なんでもかんでも最高裁まで行くんなら、最初っから最高裁で審議しろよ、なんて言いたくなる。地裁なんて、みんな無視しちゃうじゃないか。こななレイプ事件で、貴重な最高裁の審議時間を占領するなよ、って言いたくなる。こななバカげた事件の場合は、中国のように、一審で即日死刑にしちゃえばいいんだ

それはさておき、いくら悪質きわまりない集団レイプ事件の首謀者とはいえ、懲役14年って、あまりにも厳しいような気がします。
(って、ぜんぜん逆の事を言ってるじゃないかっ!即日死刑じゃなかったのかっ!)

この事件では計14人が起訴されているが、首謀者以外の13人も懲役10年〜2年4月の実刑判決が出ており、彼らは控訴せず、既に確定している。これって、ちょっと、厳しすぎるような気がしますが、どうなんでしょう。高裁の判決では、裁判長が「各犯行はいずれも冷酷非道、悪質極まりないもので、被害者に与えた損害、影響は計り知れない」と述べており、それは間違いない。
しかし、彼らは人を殺した訳ではないのだ。こんな事を書くと、全国6500万人の女性読者から「レイプは精神の殺人だ」と一斉に反発をくらいそうですが、本当に人を殺しても、もっと短い刑期で出所する人が多い。

特に僕が問題視したいのは、交通事故だ。日本全国で毎年1万人程度の人が交通事故で死に続けているのに、抜本的な解決策を打ち出そうとしないことについて、前々からことあるごとに指摘し続けている僕だけど、交通事故に対する姿勢が非常に甘い。
(石材店)「過去、飲酒運転800回と信号無視3000回の実績を誇る人の発言とは思えませんね」
死亡交通事故を起こした人に対する刑罰があまりに甘すぎるという批判を受けて、4年前に危険運転致死傷罪ってのが作られた。飲酒運転や猛スピード運転で事故を起こし、人を死傷させた場合に適用される罪だ。最近では、宮城県で飲酒運転の車が仙台育英高の生徒の列に突っ込み、3人が死亡した事故で適用された。危険運転致死傷罪になると、死亡事故の場合、最高で懲役20年となる。従来の業務上過失致死傷罪では最高でも懲役5年だったから、だいぶよくなった。しかし、危険運転致死傷罪は「危険を承知でわざと運転した」ことを検察官が立証できなければ、有罪にならない。これって、簡単じゃないよなあ。例えば、酒を飲んでも、自分では「ぜーんぜん平気。これくらいの酒なら大丈夫っ!」って自分で思っていれば適用されないかも。あるいは、あまりにも泥酔しすぎて、何も考えられない状態ならどうなるんだろう?

ま、それはいいとしても、そもそも3人も殺しておきながら、最高でも懲役20年だぜ。実際には、たぶん懲役14年くらいになっちゃうんだぜ。つまり、飲酒運転で何の罪も無い高校生を3人も殺しておきながら、僅か懲役14年。一方で、「スーパーフリー」なんていうパッパラパーな催しに参加して、無茶苦茶怪しい連中にノコノコついて行って、エッチな関係になっても良いなんて思ってた同情の余地も無いバカ女たちをレイプしても同じ懲役14年だ。

誤解の無いように言っておくと、僕は集団レイプ事件なんて起こすような男共は大嫌いなので、まとめて北朝鮮の強制労働キャンプにぶち込みたいのだけど、交通事故と比べて、なんとなく量刑の基準が違いすぎるような違和感が残る

(石材店)「こななしょうもない事を書いてるヒマがあったら、はやくオリーブマラソンの記事を書いてください!」
(幹事長)「はい・・・」


(2005.6.15)



〜おしまい〜





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