阪神タイガース快進撃

〜 巨人ファンに言いたい! 〜



もちろん、言うまでもなく、私は阪神タイガースファンである。物ごころついて以来、40数年の阪神ファンである。
だから、今年の阪神タイガースの快進撃が嬉しくないはずがない。

ただし、一昨年に18年ぶりに優勝した時ほどの感激が無いのは確かだ。18年も待ち続けた後の優勝と、わずか2年振りの優勝じゃあ、そら感激は違う。前々回の優勝は、僕はまだ会社に入って数年目で、その後の低迷期には、もしかして、もう永遠に優勝なんて、できないんじゃないか、なんて思ってた。「優勝しないのがタイガースの良さじゃ」なんて、多くのタイガースファン同様、居直ったりしてた。だから、2年前は本当に嬉しかった。そして、多くのタイガースファンと同様、次の優勝は2020年頃やな、なんて思っていた。死ぬまでに、あと1回優勝してくれたら十分だな、なんて。それが、僅か2年後に再び優勝だなんて、ちょっと早すぎる。
(って、もう優勝した気でおるんだけど、まだまだ分かりませんよね)


しかし、今回、ペンを取ったのは、タイガースの快進撃について書きたかったからではない。
(石材店)「それにしても、最近、書き込みが非常に少ないですねえ。サボり気味ですよ」
(幹事長)「それは痛感しているんだけど、こう暑いと、夏バテで書く気力が萎えちゃうのよ」


今回、ペンを取ったのは、「みんなの広場」に幹事長支援者さんが書いてくれた
  「長嶋って、いつからミスタージャイアンツからミスタープロ野球に昇格したのでしょうか?」
の一言に反応したからです。

実は、最近、この類の社会的風潮に辟易していたのだ。かなりイラついていたのだ。
(石材店)「それを書くのが、このコーナーでしょうが」
(幹事長)「すまんすまん、ついつい暑くてサボっちゃって」

書きたい気持ちはありつつも、サボり気味だった僕の背中を押してくれたのが、幹事長支援者さんの一言だったのだ。


私がイラついている論調は、次の2点である。

@ 巨人が強くないとプロ野球も面白くない

A アンチ巨人でも長嶋を嫌いな日本人はいない



まず@の
  巨人が強くないとプロ野球も面白くない
について。

会社の同僚に巨人ファンがいる。まあ、巨人ファンはどこにでもいるので、「巨人ファンとは一切付き合わない」っていうポリシーなんて持っていると、日本じゃ生きて行きにくいので、表面的には話を合わせながら付き合っている。ただ、彼らは素直に巨人ファンなので、別に問題ない。僕が阪神ファンであるように、彼は巨人ファンなだけなのだ。お互いに会話しているようで、実は相手の言うことなんて聞いてなくて、自分の事しか考えていない。よくある光景だ。

腹が立つのは、「自分は巨人ファンではなくてプロ野球ファンだ」なんていう奴だ。そして、そういう奴らが言うのが「巨人ファンじゃないんだけど、むしろ巨人は嫌いなんだけど、巨人が弱いとプロ野球は面白くないよなあ」なんていう戯言だ。こいつら、巨人ファンじゃない、なんて言いながら、本当は昔は巨人ファンだったのかもしれない。巨人ファンって、昔は優勝するのが当たり前だったから、最近のように弱くなると、嫌いになったのかもしれない。嫌いになってファンをやめちゃったのかもしれない。2年前に優勝するまでの10年間で、最下位が6回、5位が1回、4位が3回、という輝かしい過去を誇る阪神ファンとしては、こういう巨人ファンの態度自体が許せないのだけど、大昔から言われていた巨人大鵬卵焼きで言えば、巨人ファンは子供だから、弱くなると、すぐ飽きちゃって嫌いになるのだろう。弱いからこそ好きになる玄人好みの阪神ファンとは人間の出来が違うわい。

まあ、とにかく、「巨人は嫌いだけど、巨人が弱すぎると面白くない」なんていうバカげた事を言うアホが、実は阪神ファンにもいたりする。僕は、そういう奴は本当の阪神ファンとは思わない。2年前に優勝するまで、前々回優勝の1985年から、なんと17年間も連続で、阪神が巨人に負け越していたことを忘れたのか!?いや、たぶん、そういういい加減な阪神ファンは、そんな昔の事は知らないのだ。2年前に優勝してから急にファンになった偽物ファンだ。そんな奴らに阪神ファンを名乗る資格はないっ!
なーんて過激な事は言いません。急増ミーハーお調子者でもなんでもいいから、阪神ファンが増えることは喜ばしいことです。にわか阪神ファンが増えるのは、前々回の1985年の優勝時も同じだった。あの時も、それまで野球に興味が無かったような連中が、にわかに阪神ファンとなり、便乗して大騒ぎしていた。それも、それで、ええんですけど、ちょっと言っておきたいのは、一度でも阪神ファンになったら、その後も継続して応援して欲しいなあ。せめて2020年頃まで。
とにかく、言いたいのは、阪神ファンなら、阪神が勝てば、他はどうでもいいじゃないの、ってこと。なんで、ことさら巨人のことばかり気にするの?もちろん、17年連続で負け越した天敵なので、この際、徹底的に叩いて完膚無きまでぶちのめしてやりたい。もう永遠に阪神には勝てないようなチームになって欲しい。ついでに言えば、阪神だけでなく、全球団に徹底的にボロボロに負けて2リーグに転落して欲しい。
(石材店)「プロ野球2部リーグ制ですか?全然、現実味が出てきませんねえ」
(幹事長)「本来は、Bクラス優勝しかできなかった阪神を救済するためにアイデアだったが、
       阪神が強くなった今、2部リーグ制の必要性は無くなってしもうたのう」


巨人が徹底的に弱くなると同時に、テレビの視聴率も奈落の底へ転落している。つい数年前までは、巨人戦の放映権をテレビ局が奪い合っていたのに、今年はもはやお荷物扱いだ。セパ交流戦だって、ドル箱の巨人戦をやりたいパリーグが賛成し、逆にドル箱の巨人戦が減るセリーグ他球団が反対したりしていた。しかし、もはや巨人戦はドル箱でもなんでもなく、むしろ阪神戦の方が客が入る世の中だ。
しかし、そもそも、巨人戦だけを日本全国に放映していた事自体が、極めて異常である。プロ野球には12球団もあるのに、テレビ放映が巨人戦だけだなんて、本当に異様な状況だ。見たくもない巨人戦の放映なんて、全く不要だ。そもそも、最近は、ケーブルテレビで阪神戦やパリーグの試合は、ほとんど見ることができる。民放の巨人戦放映なんて不要なのだ。巨人が徹底的に弱くなり、巨人戦の視聴率が0.3%くらいになり、放映が全て打ち切られるようになればいいのだ。そうなれば巨人の我が儘放題の好き勝手もなくなり、プロ野球界全体のレベルアップにつながるのだ。
巨人戦の視聴率が低くなり、テレビ放映が無くなれば、プロ野球の破滅みたいに言う人がいるが、それじゃあ、今まで、民放から完全に無視され続けてきたロッテは、どうなる?今年のロッテは強いぞ!


次に、Aの
  アンチ巨人でも長嶋を嫌いな日本人はいない
について。
まさに幹事長支援者さんが、ボソッと書いてくれていたことだ。

最近、特に腹立ったのは、長嶋が少し元気になって巨人戦を見に来た時の、マスコミのはしゃぎ振りだ。なんで、あんなおっさんが巨人戦を見物に来ただけでNHKまでがニュースで大はしゃぎするんだ!?
そして彼らが言うのは「長嶋さんは国民的英雄」とか「全ての国民が長嶋復帰を待っていた」なんていうバカげた勘違いだ。あいつら、本当にそう思っているのだろうか?まさか、とは思うが、本当にそう思っているのだろうか?もし、本気で思っているのなら、テレビ局の連中を総入れ替えした方がいいぞ。あまりにも偏りすぎている。
そもそもアテネオリンピックの野球の監督が長嶋になった時から、マスコミのバカ騒ぎ振りには辟易していた。もう、うんざり。いったい、誰が「長嶋は全国民の英雄」だなんて言い出したんだ?それは、あくまでも巨人ファンだけの発想だぞ。

僕はとにかく、巨人的なものは嫌いだ。ええかっこしいは大嫌いだ。長嶋と言えば、ミスタージャイアンツだ。つまり巨人的なものの象徴だ。誰が見ても、長嶋って、ええかっこしいの典型じゃないか。あんな男は見ているだけで反吐が出る。私は長嶋が大嫌いだ。

逆に言えば、巨人の選手でも、たまには嫌いでないのもいる。典型的なのが王だ。僕は王は嫌いではない。彼は、ええかっこしいではない。あくまでも黙々と努力して大きな成果を上げた男だ。野茂やイチローに通じるものがある。
しかし、長嶋は嫌いだ。長嶋は大嫌いだ。前々回の1985年の優勝時に、ミーハー阪神ファンが急増した時、先輩の阪神ファンの人に「僕は長嶋は絶対に嫌いだ」と言うと、先輩が「おお、そうか。お前は真の阪神ファンやな」と言われたが、僕らと同じ意見の人は少なくないと思う。
さあ、みんな、勇気を持って叫ぼう。
「おれは長嶋が嫌いだあ〜っ!」

(2005.7.24)



〜おしまい〜





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