セ・リーグのプレーオフ導入

〜 あまりにも身勝手な巨人 〜



いったい、何なんだ!?
横浜を始めとするセ・リーグの球団が、あまりにも唐突にプレーオフ制の導入を言い出した。

実施方法としては
・ パ・リーグの現行方式
・ パ・リーグが以前やっていた前後期方式
・ 東西地区別方式
などのほか、
・ パも巻き込んで、各リーグの2位までの4球団に交流戦の1位チームや両リーグ3位で勝率の高い方を加えた計6球団で争う
なんていう訳の分からない珍案まで飛び出した。

横浜のほか、ヤクルトや巨人もプレーオフ制に積極的な姿勢を示している。パ・リーグにも拡大プレーオフを支持する球団がある。推進派は来季からの導入を目指しているようだ。

これに対して、当然ながら阪神と中日は消極的な姿勢だった。あくまでも、これまで通りレギュラーシーズンを大切にしようという意向だった。理由としては「試合数が減る」「リーグ戦の価値が下がる」「過去の伝統もある」なんていうような意見もあるが、そもそも、今みたいなチーム数でプレーオフ制なんか導入したら、レギュラーシーズンの意味が無くなるわなあ。今、激しく首位を争っている2球団からすれば、突然、降ってきたプレーオフ制なんかが導入されたら、優勝争いなんてバカバカしくてやってられないわなあ。

逆に言えば、どう転んでも優勝の可能性が無くなったバカ球団どもがプレーオフ制なんて言い出してるのだ。見苦しいったら、ありゃしない。
何を隠そう、何も隠しはしない、我が阪神タイガースは、2年前に優勝するまでの10年間で最下位が6回、5位が1回、4位が3回なんていう考えられない低迷期にあったが、その時でさえ、プレーオフなんていうバカげた発想は持たなかったぞ!(えっ?Bクラスじゃプレーオフは関係ない?)

と思っていたのだが、なぜかここへきて、これまで反対派だった阪神も軟化してきたようだ。なぜなんだ?相変わらずこの世界は、裏でどういう取引をやっているのか全く不透明で、グレーすぎて話にならん。とにかく、こうなると、来季からの実施の可能性が高まってきた。

そもそも、こんな話、ヤクルトとか横浜が言い出すのは、まあ仕方ないような気もする。阪神タイガースのような絶大な人気がないから、なんとかして集客しようと考えているのだろう。
許せないのは巨人だ!パ・リーグが去年からプレーオフ制を導入したとき、巨人の渡辺オーナーが何と言ったのか、もう忘れたのかっ!?
渡辺オーナーは
「パ・リーグが勝手に決めたことだ。パ・リーグの3位チームが、レギュラーシーズンが終わって、突然最後の何試合(プレーオフ)かに勝ったからといって、日本シリーズに出てくるのか。質の違う優勝チーム同士が日本シリーズをするのはアホらしい。巨人はそんなチームとは日本シリーズをやらないぞ。これだけ食い違うなら一緒に行動できない」
なんて言い切っていたのだぞ!このバカオーナーは、徹底的に嫌いなんだけど、少なくとも、この発言は正論だった。
それを今さら、巨人の人気が低落し始めたからと言って、ここまで態度を変えるなんて、節操が無さ過ぎるぞ。恥知らずめ。

ところで、去年のパ・リーグのプレーオフはどうだったのか。確かに、結構盛り上がったのは事実だ。面白かった。僕もテレビを見た。
(石材店)「楽しんどるやないですかっ!」
ふむ。しかーし、やっぱり、2位の西武が勝ったことに釈然としないものがある。せっかく福岡ホークスがレギュラーシーズンの133試合を勝ち抜いたのに、僅か数試合のプレーオフで負けて優勝できないなんて、やっぱりおかしい。

今年のパ・リーグは、さらに珍妙な事になりそうだ。圧倒的な勝率を誇るホークスとロッテはプレーオフに進出するのが決定的だが、問題は3位のチームだ。なんと、あなた、3位のチームは勝率5割を切る可能性があるのだ。今年は、ホークスとロッテがあまりにも強すぎて、他のチームは常に借金生活をしているのだ。
しかし、短期決戦は何が起こるかわからないから、勝率5割を切った3位のチームがパ・リーグの優勝チームとなり、日本シリーズで阪神タイガースと当たるかもしれない。で、ここ一番に弱い阪神タイガースは負けてしまい、結局、レギュラーシーズンで5割を切った弱小球団が日本一になるかもしれないのだ。
おまえら、いったい、ここまで考えとんのかっ!?と言いたい。

プレーオフってのは、例えば前期の優勝チームと後期の優勝チームがやるとか、西地区の優勝チームと東地区の優勝チームがやるとか、そういうのが意味があるのであって、1位と2位と3位のチームがプレーオフをやるなんて、ちょっとバカにするにもほどがある。
ただしかし、前後期のプレーオフ制はパ・リーグでは失敗だと総括されて中止になったくらいなので、今さらやっても成功はしないだろう。また、アメリカの大リーグのように地区別にするとすれば、各リーグを西地区と東地区に分けるのだろうけど、しかしそうなると、セ・リーグの西地区は阪神と中日と広島になってしまい、ちょっとそれは困るよなあ。このメンバーじゃあ阪神の優勝の可能性は限りなく小さくなってしまうよなあ。どうせなら、弱いとこと一緒になりたいよなあ。て言うか、たった3チームで優勝を争っても、ちょっと情けないよなあ。

今さら、突然、セ・リーグでプレーオフ制が言い出されたのは、プロ野球の人気低迷に危機感が高まってきたからだ
しかし、はっきり言おう!プロ野球の人気低迷じゃあないぞ。あくまでも巨人の人気低迷だ。巨人の人気が低迷してきたから、巨人戦の視聴率がどん底状態になり、テレビ放映料が安くなる危機にあるというだけのことだ。最初からテレビ放映なんて無い他の球団からすれば、巨人人気が低迷しようがプロ野球中継が無くなろうが、どうでもいいことだ。いまどきCATVがあればパ・リーグの試合だって見ることができるんだ。巨人の凋落に付き合って訳の分からないプレーオフ制なんて導入するのは止めてもらいたい!

(2005.8.3)



〜おしまい〜





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