米軍基地移転問題

〜 四国に来ないかなあ 〜



沖縄の米軍普天間飛行場の移転問題が揺れている
長年の懸案事項だった移転問題だが、10月末に日米両政府が、移設先として、日本側が提案していたキャンプ・シュワブの兵舎地区と海域にまたがる沿岸案で合意した。
ところが、せっかく両政府が合意したのに、地元は大反対だ。稲嶺沖縄県知事は両政府の合意を容認できないと強調している。

しかし、沖縄県知事は、沖縄県内での移転だから反対しているのではない。ここが分かりにくいところだ。中国や韓国や旧社会党の手先である売国奴マスコミどもは日米同盟の重要性を全く無視して「何がなんでも日本中どこにあっても米軍基地絶対反対」なので、バカはバカなりに分かりやすい。しかし沖縄県知事が反対しているのは、「辺野古沖を埋め立てる計画ではなく、シュワブ沿岸案だから反対」ということなのだ。単に場所の問題なのだ。素人が見る限り、どっちの案も数百メートルしか離れておらず、あんまり差があるようには思えないんだけど、沿岸案では埋め立て案に比べて騒音等の問題があるのだそうだ。市街地に囲まれた普天間基地に比べて、周辺にあんまり人が住んでいるようには見えないだけに、何でそんなに強固に反対しているのが理解しにくい。たぶん、これまでのいきさつとか政治的な問題なんだろうと思う。その意味で、売国奴マスコミや公務員の労組がヒステリックに反対しているのとは意味が異なる。
地元の市長も似たようなスタンスだ。最初は「絶対に受け入れられない」なんて言っていたが、だんだん「容認も可能」みたいに変わっている。取りあえず地元住民の反応をみながら態度を決めかねているって感じかなあ。

とは言え、反対は反対だ。しかも、この問題は詳しくないので事情は知りませんが、沖縄県知事だけでなく、岩国基地を抱える山口県知事とか厚木基地を抱える神奈川県知事も揃って一斉に反対している。他の県知事は普天間基地の移転に反対する筋合いは無いので、何を反対しているのかよく知りません。神奈川県知事は米軍の原子力空母が来ることに反対しているようだし、山口県知事は厚木から米軍の一部が移転してくることに反対しているらしいが、よく知らないので個々の問題については論評しませんが、まるで、ほんの些細な故障が起きただけで原子力発電所の運転に反対し続ける県知事たちと同じように、自分の選挙に跳ね返る住民の反応しか考えていないように思えて、なんとなく嫌な感じがいたします。

今回の普天間基地移転問題は、市街地に囲まれた基地での事故を不安視する声や、米兵による少女暴行事件などを背景に出てきた問題だ。その意味では、米軍基地が集中する沖縄から他の地域へ分散させるのが良いのだろうけど、米軍だって全国にバラバラになっちゃうのも困るだろうし、土地が狭い日本にあって、今さら受け入れてくれる地域も無いだろうから、結局は沖縄県内での移転が現実的ということだろう。でも、沖縄県内だって土地は狭いから、市街地を避けようとすれば自然破壊につながる埋め立て基地なんかになってしまう。どうやっても色々と問題は出てくる
しかし、一方で、悪の帝国として存在感を急速に高めてきた中国に向き合うには米軍の力は必要不可欠であり、日本からの米軍基地撤退は選択肢にはなり得ない

このように一見、解決策が見つからない重大問題だけど、四国に米軍基地を誘致するってのは非現実的なんだろうか。全国でもいち早く人口が減少し始め、経済も低迷し、明るい将来像が描きにくい四国としては、米軍誘致による地域活性化も選択肢の一つにならないかなあ。僕は小さい頃は戦車や戦闘機や軍艦のプラモデルに夢中になっていた軍事マニアだったので、身近に兵器が見られると、とても嬉しいのだけど。
なんて事を言うと、あちこちから一斉に非難と反論が出てきそうだけど、沖縄に行った時に乗ったタクシーの運転手さんは、こう言っていた。
「米軍基地に反対しているのは安定した地位で高い給料をもらっている公務員たちだ。我々庶民は米軍基地に依存している。基地が無くなったら商売はやっていけない」

(2005.11.10)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ