怪しい日本振興銀行

〜 疑惑の徹底解明を! 〜



以前、日本振興銀行という怪しい銀行について批判記事を書いたが、最近になって、朝日新聞が同様な記事を掲載した。僕が批判したのは1年以上も前だから、朝日新聞の対応はあまりにも遅いのだが、他のマスコミが相変わらず知らん顔をしているのに比べれば、まだマシとも言えよう。

前回も書いたが、疑惑というのは以下のようなものだ。
悪の中心は、木村剛という男だ。こいつは竹中平蔵のブレーンなんだけど、竹中平蔵以上に悪い奴だ。竹中平蔵は矛盾した金融行政を進めることによって日本の金融業界に大混乱を引き起こした。おそらく、混乱に乗じてあくどく荒稼ぎしようと目論む外資や新興勢力から資金を得ているのだろう。これはこれで日本経済に対する大罪とも言えるものだが、法律違反はしていない。自分たちが都合の良い法律を作っているからだ。それに対して木村剛がやっている事は、紛れもないセコいセコい法律違反の犯罪だ。
木村は竹中平蔵のブレーンとして金融行政で強硬路線を主導してメガバンクを震え上がらせる一方で、自ら中小企業専門に融資する日本振興銀行を設立した。中小企業を相手に無担保で高金利融資する銀行であり、銀行と言うより、裏町のあくどい小さな貸金業者なんだけど、竹中平蔵のブレーンとしての影響力から、あっさりと銀行の免許を取得できた。これ自体が疑惑の固まりなんだけど、木村は、この銀行設立にからんで金融業者からコンサルティングと称して億単位の金をもらい、自らも新銀行の取締役になったうえ、その後、金融業者から銀行を乗っ取ってしまった。銀行はいまや、完全に木村により私物化されている。

今回、朝日新聞が書いたのは、この日本振興銀行が木村の親族会社に不正融資した問題だ。親族会社と言っても、木村の講演会開催や出版物販売などを行う会社なので、会社というより個人事務所だし、取締役は木村の妻だけだし、所在地は木村の自宅だから、木村本人と一心同体の会社だ。この会社に対して日本振興銀行から社内規則を無視して大金が融資されているのだ。私物化している銀行から自分の事務所に対して融資したのだから、不思議でも何でもないんだけど、明らかな違反行為であり、これがもし竹中平蔵が目の敵にしているメガバンクで行われていたなら、即刻お取りつぶしの刑にあうような犯罪だ。竹中平蔵のブレーンによる明らかな犯罪なのに、これまでマスコミが指摘しなかった事が不思議なんだけど、恐らくは政治的理由によるものだろう。
もしライブドアの堀江社長の行為が犯罪だと言うのなら、木村の行為は100%間違いなく犯罪だ。それなのに、なぜこいつは捕まらないんだ?それは竹中平蔵のブレーンであるからだ。

朝日新聞の記事に対して、当然のように木村は否定し、すぐさま記事の訂正を求めて訴訟を起こした。しかし、この訴訟により、むしろ疑惑が解明される可能性が出てきた。いまだに他のマスコミがだんまりを決め込む不可解な事情も合わせて、この際、私腹を肥やす木村剛と、その親玉である竹中平蔵の悪を徹底的に暴いて欲しい。

(2006.2.6)



〜おしまい〜





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