氷河期が来るのか

〜 真実はどこに? 〜



僕は地球温暖化に対して以前から強烈な疑念を抱いている

確かに、ここ10年ほど猛暑の夏が多く、そのため、みんな「地球が温暖化している」と叫び始めた。しかし、これは極めて短絡的な発想だ。もちろん、ここ近年の異常な猛暑続きは怪しい。ここ10年の気温は、それまでの30年に比べて明らかに上がっている。これは数字を見ればはっきり分かることなので、誰も否定はできない。
しかし、以前にも書いたが、この近年の異常な猛暑と地球温暖化問題は、実は何の関係も無い。地球温暖化問題と言われるのは、今世紀末までの100年間で地球の平均気温が1度か2度くらい上がる、というものであり、わずか数年で最高気温が何度も上がるような異常気象とは次元の異なる話である。これが地球温暖化によるものなら、何年もしない間に、人類は焼けこげてしまうぞ。最近の短期的な高温現象は、昔から繰り返される周期的な波に過ぎない。何年かすれば今度は冷夏が続いたりするだろう。異常気象の原因かも知れないと言われているエルニーニョも地球温暖化問題とは無関係だ。
地球温暖化で平均気温が上がると言われているが、それは地球全体の平均気温が上がるのであって、全世界が満遍なく、また夏も冬も一緒に気温が上がるのではない。既に暑いところの気温は上がらない。寒いところの気温が上がるだけなのだ。それも、夏の気温が上がるのではなく、冬の寒い時の気温が上がる。すなわち、夏の最高気温は上がらず、冬の最低気温が上がるのだ。だから雪が減ってスキーに困るようになるかもしれないけど、夏が猛暑続きになるのではないのだ。
地球全体を見れば、過去100年間に地表温度が0.5度くらい上昇したのは確からしい。しかし、この温度上昇は20世紀の初頭に起きている。もし大量の二酸化炭素の排出が原因なら、温度上昇は20世紀の後半に起きていなければおかしい。人工衛星を使った調査では、最近の20年間では地球の地表温度は上昇していないのだ。猛暑は無関係なのだ。

この根本的な疑念に加え、腹立たしいのが気候変動枠組み条約だ。
世界最大の二酸化炭素排出国のアメリカが参加していないうえ、アメリカに次いで排出量が多く、かつ急増している中国を始め、発展途上国が全く参加していない条約が何の意味もなさないのは明白なんだけど、それが分からない環境省のおバカさんと橋本龍太郎は、環境NGOとか呼ばれる頭の悪いヒステリー市民運動家に突き上げられ、外交上手で腹黒いヨーロッパ各国に寄り切られて日本だけが圧倒的に不利な不平等条約を結ばされた。誰がどう見ても達成不可能な不平等条約の期限が迫りつつある中、いったい環境省はどういう落とし前を着けようというのか予想もできないが、頭の悪い連中の事だから、ロクなアイデアが出るはずもない。
結局は、環境省がどんなに悪あがきしたところで、日本経済を壊滅させない限り達成不可能な条約なので、いずれ居直るしかないだろう。どうせ、お隣の中国が日本の何倍もバカスカ排出するんだから、日本が達成できなくても気にする必要はないぞ。

ところで、これも以前に書いたけど、僕の根元的な疑問は、子どもの頃に聞かされた「地球はやがて再び氷河期に入っていく」っていう説だ。子どもの間で噂されていた戯言ではなく、当時は偉い気象学者が「大昔から地球は氷河期と間氷期を繰り返してきた。そのせいで生物が大幅に代わったりしてきた。そして今は、大きな気象変動の周期的な波により、長期的には地球は氷河期に入っている」なんてまことしやかに言っていた。

地球温暖化騒ぎの中で、このような説は全く忘れ去られてしまったようだが、ここへ来て、突然、このような説を蒸し返すような意見が出てきた。言ってるのはロシアの天文学者で、彼の説によれば「太陽活動の停滞から、6〜7年後に世界の気温が次第に低下し始め、17〜18世紀に続くミニ氷河期に入る可能性がある」らしいのだ。17〜18世紀にミニ氷河期があったとは知らなかったが、子どもの頃から氷河期接近説を聞かされた僕としては全然不思議でもなんでもない予想だ。本当なら、二酸化炭素による地球温暖化とうまく打ち消し合ってくれてラッキーなんだけど。世界の気象学者が、真剣に検証し直して欲しい説だ。

ただし、このロシア人研究者も、「今年の冬にロシアなど欧州全域を襲った寒波も地球冷却化現象の可能性がある」なんて言ってるところを見ると、地球温暖化を叫ぶ人間と同様に、単なる短絡的発想で言ってるだけかも。温暖化にしても氷河期にしても、そんなに急には来ないぞ。

(2006.2.8)



〜おしまい〜





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