教師の犯罪

〜 わびしい犯罪 〜



横浜の女性中学教諭(44歳)が、スーパーで商品の値引きシールをはがして別の商品にはる手口で代金の一部をだまし取ったとして、詐欺の現行犯で逮捕された。なんとも悲しい犯罪だ。

って言うか、これは犯罪と呼べるのか?いや、まあ、犯罪は犯罪か。でも、教え子に猥褻行為する奴とかに比べれば、そんな大した犯罪では無いぞ。万引きと同じだ、と言われれば、それまでだけど。

調べによると、彼女は牛肉やベーコン、鍋焼きうどん、牛乳など食品計9品(計3792円相当)に、別の商品に付けられていた「半額」シールをはり付けてレジに持ち込み、正価との差額1899円をだまし取ったらしい。店の警備員が教諭がシールをはり付けているところを発見し、レジを通過後に取り押さえ、同署に引き渡したのだ。それにしても「だまし取った」って言えるほどの犯罪かなあ。

もちろん、万引きと同じと言えば同じだ。でも、なんとなく、ちょっとした軽はずみな気持ちで、犯してしまいそうな罪だよなあ。
僕も単身赴任生活の頃は、仕事の帰りに、閉店間際のスーパーに寄って半額処分している食品を買ったりしていた。半額シールを貼っている店員は、商品の賞味期限を見てシールを貼るのだが、それほど厳密に管理しているわけでもなく、まだまだ大丈夫な商品でも客が手に持って「これにも貼ってよ」なんて言うと、結構、安易に貼ってくれたりする。その延長で、自分で勝手に貼り替えたい誘惑は誰しも抱いた事があるだろう?無いとは言わさないぞ。

(石材店)「思う事と、実行することは、別ですよ」

確かに、万引きだって、やってみたいと思うことと実際に実行することの間には大きな壁があるが、シールの張り替えは、その壁がとても低いように思える。万引きじゃなくて半額は金を払うわけだし、抵抗感は少ないよなあ。
そんな些細な犯罪なのに、教師であると言うだけで全国報道されてしまうんだから、あまりにも悲しい。

ま、実名報道じゃないし、どうせ教師は身分が異常なまでに保証されているから、ちょっとした訓告とか短期の謹慎くらいで済むんだろうな。

(2006.2.9)



〜おしまい〜





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