全日空のストライキ

〜 理解できない労組の神経 〜



ANA全日空グループのエアーニッポン乗員組合など4労組が、賃上げなどをめぐる会社側との交渉が決裂したため、23日朝からストに入った。
全日空グループのストは約8年ぶりではあるが、この時期のストには大きな違和感を覚える。労組は何を考えているんだろうか?

航空会社で最近、何かと話題を振りまいていたのはJAL日本航空だ。JASと合併したのはいいけど、いつまで経っても親方日の丸意識が抜けず、合理化も進まなければ、安全面でもトラブル続きで、つい先日、社内クーデターが起きて社長交代の羽目になった
異常に高かった賃金にもようやく手を付け、10%カットを打ち出していたが、労組の猛反発を受けていた。ただ、トップも交替し、経営が刷新される事に期待したせいか、最大労組であるJAL労働組合とはなんとか話がまとまった。残る8労組は受け入れてなかったが、日本航空乗員組合など4労組も賃金カットなどを不服としてANAと同時にスト突入を通告してのを、なんとか交渉が妥結してスト突入を回避した。さすがに、問題山積の会社としてここまで社会問題化したのに、厚顔無恥にストをやってしまえば、会社が決定的なダメージを受け、結局は自分達の首を絞めると、労組も分かったのだろう

ところが、この問題続きのJALではなくて、逆にANAの方でストライキに突入したのは、一体なに?JALが大騒ぎしているスキを狙って、コソコソと?それはないよな。航空会社のストなんて、コソコソとはできないよな。だからこそ考えられない。一体、何が問題なんだろう?
ANAはJALより一足先に賃金カットを行っており、それも1つの要因となって競争力が強化された。それで収益が改善されたため、賃金を元に戻せというのだろうか。しかし、元々日本の航空会社の賃金は国際的に見ても、また他産業と比べても、信じられないくらいバカ高い。それが1割カットになったからと言って、まだまだ異常に高いままだ。それなのに、ストライキか?理解できないなあ。

JALは、親方日の丸意識が抜けきらない体質も嫌だし、トラブル続きというのもあって、僕はANAが好きで、時間さえ合えば基本的にANAばかり使ってきた。会社の格付けもJALよりANAの方が良くなりそうだし、学生の人気も圧倒的にANAの方が良くなったんだけど、しかし、このご時世にストライキを打つような会社は、はっきり言って、すごく嫌な感じ。

(石材店)「先週は公務員のことをボロカスに言ってたし、今週は航空会社ですか。
       あんまり他人ばっかり非難していると、そろそろヤバイっすよ」
(幹事長)「それは前から気にはしてるのよ。でも、個人のホームページやし、ええやないの」
(石材店)「えっ?これってペンギンズ公式ホームページじゃなかったんですか!?」


(2006.3.23)



〜おしまい〜





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