民主党の混乱

〜 こんなんじゃ政権まかせられないよ 〜



偽メール問題で、遂に民主党前原代表辞任するらしい。騒ぎの張本人である永田議員も議員辞職するとのことだ。
「この期に及んで、一体なんのこっちゃ」と言いたい。

二人とも辞めるんなら、メールが偽物だと分かった時点でさっさと辞めていれば良かったのに。さっさと辞めていれば民主党の傷もこれほど深くならなかっただろうし、自民党が抱える各種の疑惑について追及の手も厳しくなったと思うのに。
逆に、辞めないのなら、なんでもっと頑張らないんだろう。なぜ、今になって辞めるんだろう。この時期になって辞める意味が分からない。ほんとに、相変わらず何やってんだか理解に苦しむ民主党だ。

そもそも、騒ぎの張本人のバカタレ永田議員を最初のうちに辞めさせれば傷は深くならなかったのに、永田議員を辞めさせると、一緒になって調子に乗って声を張り上げていた前原代表も辞めなくっちゃならなくなるから、その連鎖反応を引き起こさないために永田議員の辞職を止めたはずだ。同様に、鳩山幹事長も辞めなかった。さすがに誰も辞めないと格好がつかないので野田国会対策委員長の辞職でお茶を濁した。
それなのに、今になって永田議員も前原代表も辞めるって、一体、なんなんだ?今頃辞めたって誰も評価しないし、何の役にも立たない。あほくさ。ばかくさ。

前原代表は、去年の総選挙惨敗の責任を取って岡田代表が辞めたあと、党を根底から立て直すために、菅直人元代表らベテラン勢に対抗して代表選に出馬し、2票差で代表に就任した。ベテラン勢に楯突いてまで出たって事は、相当な決意で出たわけだ。だからこそ、偽メール問題ごときで辞めたくなかったんだろうけど、それなら今になって辞めるってのは、どういうことだ?

今回の前原代表の辞任は、以前は辞職するのを止めさせた永田議員を、今になって辞めさせようとしたんだけど、本人が辞職を拒み続けたので、その混乱の責任を取って辞めると表明したものだ。そもそも、一時は、6ヵ月の党員資格停止処分で落着させていたのに、なんで今になって辞職しろという声が高まっているのか疑問だ。永田議員が辞職をしない場合、党として除名処分を行う方針を示したらしいが、なんで今になって再びそういうことになるのか不可解だ。
断っておくが、僕は幼稚で頭の悪い永田議員を応援する気は全く無い。あんなアホは辞めてもらいたい。しかし、民主党の対応が二転三転しておかしいのも事実だ。そして、永田議員が辞めないから前原代表が辞めるっていうのも論理が飛躍している。「永田氏を辞職させることができなかったので、自ら責任を負う」とのことだが、それなら最初から辞めろよ。しかも、おまけに、結局、永田議員も辞職を表明したから、それなら前原代表は辞めなくてもいいような気もするけど、今さら後にはひけないってことか。

何も、僕だけの感想ではない。民主党のベテラン議員も「若気の至りということで、永田議員がすぐ謝っていれば、こんなことにならなかったのに。二次三次の問題に発展してしまい、事実なら残念無念だ」と言っているし、自民党の議員も「驚いている。問題が起こった時に早くやめときゃよかったんじゃないか。初動の対応で読み違えたんだろうね。できるだけ早く体制を作ってもらい、建設的な議論をしてもらいたい」なんてコメントしている。情けないったらありゃしない。

今回のドタバタで腹が立つといかガッカリなのは、永田議員が辞めたため、偽メールを永田議員に渡した張本人である西澤証人喚問中止になったことだ。この男が何を企んでいたのか、それが一番知りたかったのに。証人喚問は衆議院の懲罰委員会の主催だったから、懲罰する対象である永田議員が辞めてしまえば、もう審議する理由がないから、証人喚問の中止はやむを得ないのだが、それにしても真実を解明する機会が失われたのは残念だ。
まさか、西澤の証言によって、民主党の様々な陰謀が明るみになるのを恐れて永田議員を辞めさせようと躍起になっていたのだろうか。もしそうなら、ますます真相を知りたいのだけど。

前原代表が辞めたあと、次は一体誰が代表になるのだろう。僕としては、待望の小沢一郎に登場して欲しいところだが、彼は腹の中で色々と考えているだろうから、素直に引き受けるかどうか分からない。党勢を立て直すには菅直人元代表らの方がいいかもしれない。
いずれにしても民主党は、自民党に対抗できる唯一の勢力なんだから、もっとしっかりして欲しい。

(2006.3.31)



〜おしまい〜





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