ブラジル敗退

〜 本当は弱かったの? 〜



がーん。ブラジルが負けちゃった。つまんない、つまんない、つまんなーいっ!

とは言え、フランス相手にブラジルは、ぜーんぜん勝てそうな空気が無かった。本当に、つまらん試合運びだった。弱かった。アホか。

フランスの唯一の得点は、ジダンのFKにアンリが合わせるという、フランスとしては待ちに待った流れとは言え、あれはたまたま偶然みたいなもんだ。しかし、それ以外でも、試合を通じて得点が入りそうだったのはフランスで、ブラジルには全然得点の予感が感じられなかった。一体、何だったのだ?ていうか、フランスの守りが素晴らしかった

大会前からブラジルは本調子ではないと言われ続けていたけど、それでも試合を続けるに従って、調子はどんどん上向いているとも言われていた。でも、それは、間違いで、単に、グループリーグでも、決勝トーナメント1回戦でも、弱いところとばかり当たったので勝っていただけで、本当は調子は悪いままだったんじゃないか?ガーナ戦では3対0の勝利だったけど、3点とも同じようにガーナの浅い守備ラインを抜け出しての得点で、それはそれで見事だったけど、単にガーナが学習効果がないおバカさんだったというだけで、それ以外の点では、むしろガーナが押し気味にも見えた。
あるいは、弱いところとばかり当たったからこそ本調子に至らなかったのか。一見、すごくラッキーな組み合わせに思われていたけど、実はそこに落とし穴があったのではないか。
ロナウドは4度目のワールドカップで15点という通算得点記録を樹立したが、これも日本とガーナ相手に積み上げたものなので、あんまり価値はないかも。
逆に、フランスは、グループリーグをかろうじて2位で通過したほど苦労したけど、だからこそ、本当にどんどん調子を上げてきているように見える。

それにしても、ブラジルのパレイラ監督の采配も疑問が多い。動きの悪いベテランを起用しすぎだ。アドリアーノもロビーニョも終盤になって、やっと投入したけど、既に遅かった。まるでジーコジャパンと同じやなあ。違うのは、日本は、あんなふがいない結果だったのに、選手に対しても監督に対しても、あくまでも優しいけど、ブラジルは国へ帰れば火だるまだろうなあ。

一方、フランスはどうだ。信じられない。2回前のフランス大会の時のように、どんどん調子を上げている。あのリベリは、一体何なんだ。背の低い妙に老けた23歳の若造は、素晴らしすぎる。あんなん、おったんかい。

ブラジルがいなくなって寂しいけど、こうなれば、後は、前回、ブラジルを率いて優勝したスコラーリ監督のポルトガルに頑張ってもらいたいな。ポルトガルも背は低いけど、非情に素晴らしいチームだ。背が低い事を言い訳にしたがる日本だが、背が低くても強いアルゼンチンやポルトガルのようなチームは面白い。
イングランド戦は、決して面白い試合とは言えなかったけど、本当に守備が固かった。勝てる気配は決して高くは無かったけど、少なくとも点を取られそうな気配も無かった。
次の試合にはデコが戻ってくる。そうなると得点の可能性も高まる。フランス相手に頑張ってもらいたい。
それから、ポルトガルにもロナウドという若い力がある。これにも期待したい。(ところで、なんで同じポルトガル語なのに、ブラジルのロナウドはロナウドと書き、ポルトガルのロナウドは英語読みでロナルドと書いている新聞が目につく。なんでだろう?アホかしら)

大会前から、調子は決して良くないけど、ブラジルが最強だと言われていた。確かに実績を残した選手で言えば、圧倒的に強そうだった。でも、やはり、若い力が活躍しなければ勝てないんだなあ。フランスのリベリとか、ポルトガルのロナウドとか、それに負けたけどイングランドのルーニーとか。ブラジルだって素晴らしい若い選手が沢山いるのに、あまりにも実績のすごい古手が多いため、なかなか使いづらかったんだろうなあ。

ところで、なんでルーニーは、あんな事で一発退場になったんだろう。理解に苦しむ。おそらく主審のアルゼンチン人の反イギリス感情のせいだろう。そうだとしても、明らかに、ルーニーとマンチェスターUで同僚のロナウドの陰謀だろう。大げさにルーニーを非難し、ルーニーが退場になった時は「やったぜ」って誇らしげな表情をしてたもんなあ。あんな事をして、マンチェスターUに戻れるのかなあ。

(2006.7.2)



〜おしまい〜





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