北朝鮮ミサイル発射 A

〜 不可解な韓国 〜



もちろん、北朝鮮がミサイルを発射したこと自体が、大いなる不可解である。ものすごく不可解。意味不明。訳分かんない。一体なぜ?
ま、しかし、北朝鮮が不可解なのは仕方ない。僕らの理解を超えているので、理性的に理解しようという無意味な努力は止めよう。

シリーズ第2弾として強調したいのは、韓国の不可解な対応だ。

まず、北朝鮮が深夜にミサイルを撃ちまくって大騒ぎになったドサクサに紛れて、あろうことか韓国は日本の海域で調査船を動かし始めたのだ偶然とは思えない。だって、仮にたまたま同じ日に予定していたとしても、既にミサイル騒動が起こっているんだから、普通なら中止するはずだ。それを、敢えてドサクサと侵入してくるなんて、完全に確信犯だ。呆れてものも言えない。
しかも、日本に侵入するのに忙しかったせいで、ミサイルに対する対応が非常に悪かった。遅かった。アホだった。日本政府がすぐさま緊急体制を取ったのに対し、韓国政府はノンビリしていた。日本の海域に侵入するのが忙しかったせいだ。

この韓国政府の対応の悪さは、韓国内で非難の的となり、「盧武鉉政権は北朝鮮ミサイル発射問題で積極的な対応を取っていない」と、マスコミや野党の集中砲火を浴びた
そして、ここからが特に信じられないのだけど、韓国政府は開き直ってしまい、「無理に日本のように未明から大騒ぎする必要はない」なんていう声明を発表してしまった。理由としては、「テポドン発射の可能性は事前に広く分かっていた事実だが、わが国の安全保障上の危機ではなかったし、どの国も非常事態を発令しなかった。どこの誰を狙ったものでもなかったからだ。韓国や周辺国にとって危険性は極めて低い」などとしている。さらには、日米などが国連安全保障理事会に提出した制裁決議案の効果に疑問を呈し、制裁自体にも批判的な見方を示した。明らかに、対応の悪さへの批判に対する開き直りであり、また反日で凝り固まった盧武鉉政権の北朝鮮融和政策を正当化する意味も強い。

当然ながら、この開き直りに対して、韓国のマスコミは一斉に批判している。「韓国政府がミサイル発射が迫ったとの情報を得ながら自国の民間航空機や漁船への警告を怠ったのは、国民の安全の軽視」であり、「日本政府を批判したのは、韓国政府の未熟な対応を自ら美化するもの」と非難している。日頃から、反日という意味では政府と一致してヒステリックな対応を取る韓国マスコミだけど、今回の韓国政府の対応については批判している。

しかし、それにもめげず、盧武鉉政権は看板政策である南北対話路線を堅持し、北朝鮮との閣僚級会談を継続する方針だ。「閣僚級会談は一度中断したら再開させるのは大変だ」ということで継続するのだそうだが、何の配慮も無くミサイルを発射されるところを見ると、会談を継続しても意味は乏しいように思えるんだけどな。このまま盲目的に「北朝鮮すり寄り政策」を続けて大失敗を犯せば、反日で凝り固まった盧政権が崩壊するから、日本にとっては悪いことではないが。

ただし、個人的な見解を言わせてもらえば、実は僕は、韓国が日米と協調して北朝鮮を攻撃すれ良いとは思っていない。これは実に微妙な問題なのだ。
(石材店)「えっ?そうなんですか?てっきり北朝鮮殲滅派かと思ってました」

確かに、北朝鮮は殲滅したい。殲滅しまくりたい。殲滅しまくって、あのウジ虫どもをすり潰し焼き尽くし、ついでに韓国や中国も一緒に殲滅したい。この欲望を抑えるのは簡単ではない。
しかし、北朝鮮を殲滅するったって、今どき、全国土と全国民を焼き払う訳にはいくまい。ましてや、ついでに韓国も一緒に殲滅するなんて、ちょっと無理だ。て事は、北朝鮮殲滅ったって、所詮は金正日政権の打倒に過ぎない。じゃ、金正日政権が倒れた後は、どうなる?現実的には韓国による併合だ。で、それから?もちろん韓国の強大化だ。北朝鮮を併合して安い労働力と核ミサイル技術を手に入れた韓国の出現は、日本にとって悪夢だ。統一朝鮮は中国と一緒になって反日政策に一段と力を入れるだろう。

北朝鮮が韓国に攻め込んで、朝鮮半島が火の海になればよろしい。しかし、そんな事あるだろうか。盧武鉉政権は、そんな事はないだろうと楽観視しているが、僕も、そんな事はないだろうと悲観視している。金正日は理解不能だが、思考過程が異なるだけで、アホではなさそうだ。韓国を攻めてみたって、アメリカに勝てるわけはないし、昔のように中国が一緒になって戦ってくれるわけもない。結局は、自分が滅ぼされるだけだ。そこまでアホではなかろう。自分が滅ぼされるだけだと分からずに破滅の道をたどった日本の昔の軍国政権は、徹底的に超アホだったが、金正日は、もっとマシだろう。

じゃあ、どうすればいいのか。答えは1つしかない。北朝鮮を「生かさず殺さず」するしかない。元気にさせてしまえば危険きわまりない国だが、殺してしまえば強大な韓国が出現してしまう。今のように南北が対立し合ってお互いに体力を消耗してくれるのが一番よろしい。

(Bへつづく)


(2006.7.11)



〜おしまい〜





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