凶悪少年の実名公表

〜 凶悪犯に人権は無用だ! 〜



山口県周南市の徳山工業高等専門学校の研究室で女子学生が殺害された事件で、週刊新潮が殺人容疑で指名手配されている同級生の男子学生(19)の実名と顔写真を掲載した
新潮社の雑誌は、これまでも、神戸の小学生連続殺傷事件で逮捕された少年の顔写真を掲載したり、名古屋高裁が元少年の被告人3名に対して死刑判決を言い渡した大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件に関しても元少年3名の実名を挙げ顔写真を掲載した実績がある。
これらの公表は、未成年の容疑者を保護する少年法に抵触する可能性があるとして、腰が引けたマスコミが多いが、週刊新潮編集部は「殺人事件で犯人の身柄確保以上に優先すべきことはない」、「凶悪犯が逃亡し、指名手配されているのに実名も顔写真も公開されていないのはどう考えてもおかしい」と掲載理由を説明している。さらに「実名と顔写真の公表は犯人の自殺・再犯の抑止にもつながる」とまで言っている。

まことにもっともな見解だ。指名手配しているのに名前も顔も公開されていないなんて、ものすごく矛盾している。そんなん指名手配って言えるのか?新潮社が言うように、殺人事件のような凶悪犯罪において、犯人の逮捕以上に犯人の人権を保護する必要なんて無い!

新潮社は、「警察は、少年犯ということに配慮するあまり、捜査が後手後手に回っている感は否めない」とも指摘している。これについては、被害者の女子学生の両親も同じ考えで、警察に対して犯人の名前と顔写真の公開を要求していた。

ところが、金儲けの事しか考えない弁護士どもは、相変わらず否定的である。こいつら、自分達の金儲けの事しか考えてないから、金づるである加害者の見方ばっかりだ。ちょっとは被害者の事を考えてもらいたいな。

もちろん、新潮社は、何も正義感にかられて実名報道したのではないだろう。他のマスコミが腰が引けている中で自分とこだけ公表すれば売れると期待したから報道したのだろう。そういう意味では、新潮社も金儲けの事しか考えていないのだろう。
しかーし、同じように金儲けの事しか考えてなくても、真実をねじ曲げた偏向した独善的な報道ばかりの朝日新聞やNHKより、はるかにまともだ。真実を知りたい読者に対し、真実をありのままに報道しているだけだ。報道しないほうが、むしろ偏向していると言えよう。

一方、警察の方は、悪徳弁護士どもよりは、もうちょっとマシで、反省の色が見られる。もともと、容疑者によって再発の恐れが高い場合などには、容疑者が少年(14歳以上)であっても公開捜査を実施することになっているのだが、指名手配した少年の実名などを公表すべきかどうかについて、県警は事前に警察庁に相談することになっている。しかし、今回の事件では、山口県警は警察庁に相談していなかった。
これについて、警察庁長官は、「山口県警は少年が新たな罪を犯さないと判断し、警察庁に相談しなかったのだろう」と述べ、特に山口県警を批判はしていないが、一方で、「公開捜査の要件のハードルが高いため、県警が自己規制している可能性がある。もっと積極的に警察庁に協議の要請を上げるよう指示したい」と述べている。警察も、何かやったらすぐに独善的なマスコミどもに批判されまくるから、腰が引けているのだろうが、警察庁としては、それではいけないと思っているのだろう。

なーんて記事をダラダラ書いていたら、なんと、犯人の少年が自殺しちゃった。て言うか、とっくの昔に自殺してたんだけど、遺体が発見された。そして、これをきっかけに、実名報道するマスコミが続出だ

主要新聞では読売新聞が実名と顔写真を掲載したし、テレビでは日本テレビテレビ朝日が実名と顔写真入りで報道した。この段階で掲載に踏み切った読売新聞の言い訳は「これまで、容疑者が未成年のため、匿名で報道してきましたが、容疑者が死亡し、少年の更生を図る見地で氏名などの記事掲載を禁じている少年法の規定の対象外となったと判断したことに加え、事件の凶悪さや19歳という年齢などを考慮し、実名で報道します」とのことだ。死んじゃったから、もう人権を守る必要が無くなったってことだ。
でも、やはり、むしろ生きていて、その辺に潜伏している時こそ、顔写真を公開すべきじゃないのか?そうでないと、凶悪犯人が我が物顔で暴れまくるぞ。

今回の事件は、動機が分からない不可解な殺人事件だったので、犯人逮捕が強く望まれていたのに、犯人が死んじゃったもんだから、解明は極めて難しくなった。こうなると被害者の遺族は浮かばれない。一体何が原因で何が起こって娘が殺されたのか、永遠の謎になっちゃった。なので遺族は「もっと早く名前と写真を公開していれば、犯人がすぐに見つかって自殺を食い止められたのではないか?」として、名前や写真を公開しなかったことを非難している。
もちろん、それは結果論ではあるが、いずれにしても、凶悪犯の人権なんて配慮する必要は全く無い。

ところで、話はだいぶそれちゃうけど、容疑者の自殺によって、とても不可解な事件になっちゃった。普通に考えれば「容疑者が被害者を絞殺し、そのまま逃げて自殺した」というストーリーになるのだろうが、この当たり前のストーリーには、動機が分からないという致命的な欠点がある。

もしかして、「殺人犯は別にいる。殺人犯の本当の目的は容疑者とされる少年の方であった。しかし、少年がたまたま研究室で少女と一緒にいたもんだから、まずは少女を殺害してから少年を拉致し、山中で少年を殺害した」のかもしれない。

あるいは、「殺人犯は2人いて、1人は少女を殺害し、もう1人は少年を殺害した。全く無関係の2つの事件なんだけど、たまたま同じ日に実行されたもんだから、一緒くたにされ、少年が容疑者にされてしまった」のかもしれない。

真相が知りたい。

(2006.9.8)



〜おしまい〜





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