アホか! 井川

〜 お前なんか、いらんわいっ! 〜



ポスティングシステムの入札でアメリカ大リーグへ行く西武ライオンズの松坂投手に対して、落札したレッドソックスが提示した最高入札金額が、なんと5111万ドル(約60億円)だったそうな。
(幹事長)「いくらなんでも高すぎるんじゃない?」
(石材店)「あり得ない金額ですね」
(幹事長)「レッドソックスって、そんなに金持ちなの?金が腐ってるの?
      金が腐ってるのは巨人とヤンキースだけかと思ってた」
(石材店)「レッドソックスとしては、そのヤンキースに取られるのだけは阻止したかったみたいですからね。
       永遠のライバル球団ですから」
(幹事長)「阪神も巨人とライバル関係にあるけど、金で張り合うスタンスは無いぞ」

もちろん松坂は日本を代表する超一流ピッチャーである。間違いない。それにしても、6年前のイチローの1312万ドル(約14億円)の、なんと4倍だ。いくら松坂がすごいと言ったって、イチロー4人ほどの価値があるとも思えない。呆れかえるほどのインフレぶりだ。西武は予想外の大もうけで、もうウハウハもんだわな。

しかし別に松坂に関して批判がましい事を言うつもりはない。あくまでも松坂は日本球界を代表する超一流ピッチャーだ。それに、西武もレッドソックスも、どちらも興味の無い球団なので、どうぞ自由に移籍してくださいな、という感想だ。

批判したいのは阪神の井川だ。なんじゃ、こいつは!こんな奴までポスティングシステムで大リーグへ行きたいなんて抜かしやがっている。もちろん、こいつが前々から大リーグへ行きたがっていたのは周知の事実だ。
(幹事長)「しかし、実力を考えろ!お前と松坂は雲泥の差じゃ。お前なんか通用するかっ!いい気になるなっ!」
(石材店)「やはり阪神の戦力ダウンは許せませんか?」
(幹事長)「けっ、あんな奴、おらんようになっても痛くもかゆくもないわいっ!」

井川は確かに、毎年、そこそこの勝ち星はあげてきた。数字だけを見れば阪神のエースと言えなくもない
(幹事長)「しかーしっ!あいつは、ここぞと言う試合には負けてばっかりやぞ!」
そうなのだ。優勝争いに大きな影響を及ぼすような大一番になると、日本全国13000万人の阪神ファンの期待を裏切って、情けない負け方をする背信ピッチャーなのだ。
(幹事長)「ここ一番の信頼性が無いくせに偉そうにばっかり言いおって」
(石材店)「そんなに評価が低いのなら、どこへ行ってもいいんじゃないですか?」
(幹事長)「阪神にとっては痛くもかゆくもないが、あの思い上がった性根に腹が立つんじゃ」


井川も松坂と同じくポスティングシステムによる入札になるが、松坂の入札で異常に高騰した相場のおかげで、井川にも、そこそこの高額入札が噂されている。今のところ10億円前後と言われている。松坂の60億円に比べれば割安感があるが、しかしイチローと同じ様な額ということを考えれば、10億円だって異常な高額だ。
松坂の入札に負けた球団が、井川に対して、なんとなくお買い得感を持ってしまって高額で入札するとなれば、それは大きな勘違いだ。松坂と井川は全然違うぞ。考えみろよ。阪神に、そんなにすごい選手がいるはずがないじゃないか
(石材店)「熱烈な阪神ファンの言葉とは思えませんねえ」
(幹事長)「ファンが一番よく分かっておるのだよ」


野茂やイチローのような超一流選手が活躍しているからと言って、安易に自分も大リーグで活躍できると勘違いする選手が続出しているが、たまたま通用する選手もいる一方で、からっきし駄目だった選手も多い。
阪神から大リーグへ行ったピッチャーとしては、2年前にFA宣言してアスレチックスへ行ったがいる。こいつも勝ち星だけはそこそこ残しながらも、勝負弱いピッチャーとして有名だった。案の定、大リーグでは4勝しかあげられず、今はメキシカンリーグでくすぶっている。一応、今も阪神の貴重な戦力である井川と違い、藪の場合は、すでにピークを過ぎており、阪神としても、「行くなら勝手に行って」ってスタンスだったが、その行く末は、井川の将来を見るようだ。

こうやって井川を批判していると、6年間の新庄を思い出す。あの時も腹が立って腹が立って仕方なかった。ロクに実力も無いくせに、弱い阪神にいるからこそ4番を打ったりしてただけの新庄が、5年で12億円なんていう気が狂ったかのような阪神の提示を蹴り、大リーグの最低保障額の20万ドルでメッツに行くなんて言うもんだから、もう本当に許せなかった。何を考えとんだ!何を勘違いしてるんだ!って。
しかし、勘違いしていたのは僕の方だった。新庄は新天地で予想外の活躍をし、その後、3年で日本に帰ってきたけど、今度は日本ハムで活躍した。活躍というか、日本ハムの北海道移転と今年の日本一に大きな貢献をした。つまり球界の発展に大きな貢献をしたって事だ。あのまま阪神にいたんじゃあ、ぬるま湯球団の中で駄目になっていっただろうなあ。ああいうタイプは星野監督も嫌いだし。思い切ってアメリカへ行ったのは正解だった。

ただし、新庄の場合は、何も勘違いをしていた訳ではないのだろう。たぶん彼は自分の実力のほどは分かっていたと思う。それでも、金銭では代えがたい経験というか生き方を求めてアメリカに行った。予想外に活躍したのは、本人にとっても予想外かもれいない。あるいは、どうなるか全く予想もしてなかったかもしれない。その生き方が素晴らしい。素晴らしすぎる。
自分の実力を信じ、多くの困難を独力で乗り越えて大活躍した野茂が一番素晴らしいし、活躍は予想されながらも、たゆまない努力の継続により予想以上の活躍をしているイチローも二番目に素晴らしいが、新庄のあっけらかんとした生き方も羨ましい。

しかーし、井川は違うぞっ!あいつは絶対に勘違いしている。「自分だって、今のままで大リーグで活躍できる」なんて思い上がっているに違いない。そんなんあり得ないぞ。実力も無いくせに、人気球団にいるばっかりにファンからチヤホヤされて思い上がっているだけだ。

(石材店)「だから、そんなに評価が低いのなら、どこへ行ってもいいんじゃないですか?」
(幹事長)「いかん、いかん、そんなん許さーん。えーんえーん」
(石材店)「結局は、阪神の戦力ダウンが悔しいと」
(幹事長)「しくしくしく・・・」


(2006.11.15)



〜おしまい〜





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