倒壊する風力発電

〜 すごい迫力! 〜



以前、火を噴く風力発電について記事を書いた巨大な風車が火を噴きながら回るなんて、本当に恐ろしい光景だが、今度は巨大な風車の倒壊だ。これも、結構、迫力あるよ。

事件があったのは、青森県東通村にある風力発電施設岩屋ウインドファームだ。ここには25基もの風力発電機があるのだが、そのうちの1基が根元から南東方向に倒れたのだ。25基の風車は100〜200m間隔でU字形に並んでおり、倒れた風車は真ん中近くに立っていた。風車はデンマーク製の1300kwのもので、支柱の高さは68mもあり、長さ30mの羽が3枚ついているから、全体の高さは100mにもなる巨大なものだ。

風車なんだから風には強いはずで、設計上は風速60mの風でも倒壊しないことになっていた。ところが、この風車が倒れたとき、この近辺の風速はせいぜい20m程度だった。天候や地形などから局所的な突風は考えにくい状況だったらしく、そんなヤワな風で倒れるなんて、一体、どうなってるんだ!?
て言うか、他の24基には異常がなかったから、風のせいではないかもしれない。しかし、風が原因でなければ、そなな巨大な風車が突然倒れるなんて、ますます本当に恐ろしいことだ

岩屋ウインドファームは2001年に開業したもので、まだ老朽化するには早すぎる。直径3.6mの本体は鋼鉄製で、鉄筋コンクリートで出来た深さ4m、直径14mの地中の円柱状基礎部分に百数十本のボルトで固定されているので、とても頑丈そうだが、地表近くの接合部分から折れていた。一体、何が起こったのだろう?

風車の倒壊事故としては、過去には、2003年9月に台風14号の直撃を受けて沖縄県宮古島の風力発電機3機がなぎ倒されたことがある。ただしこの時は、最大瞬間風速が74mというものすごい強風だったから、仕方ないと思う。これ以外にも、強風で羽が折れたり、曲がる事故は年間数件ほどある。しかし、風が弱い時に、しかも根本から倒壊するってのは前代未聞だ。一体、どうなってるんだ?

もともと私は、風力発電所なんて、見苦しくて醜悪で景観破壊の元凶というだけでなく、ものすごい騒音がするし、電波障害もひどくあらゆる意味で環境を破壊し尽くす恐ろしい物のくせに、発電効果はバカバカしいほど微力で、しかも発電するのは風まかせで、電気が必要な時には止まったままで不要な時にガンガン回ったりする「百害あって一利無し」の無用の長物だから大嫌いだ。

(石材店)「そこまで言いますか?自然エネルギーを否定しちゃ駄目ですよ」
(幹事長)「実は、本当は、そこまで風力発電が憎くて仕方ない訳ではないんだけど、
       風力発電推進せよと声高に訴えてる人たちが憎いのよ」


そうなのだ。環境派と言われている人々、すなわち実は環境問題の知識が乏しく感情だけに流されている頭の悪いヒステリー集団は風力発電が大好きで、「風力発電は環境に優しいから原子力発電の替わりに推進しよう」なんて言っている。さらに、その尻馬に乗って、一層のバカさ加減をさらけ出す頭の悪い独善的マスコミどもも風力発電所が大好きだ。こういう嘘つき集団に騙されて多くの善良な国民が「風力発電は環境に優しい」なーんて、とんでもない勘違いをさせられていることを腹立たしく思っているのだ。

風力発電も、エネルギー政策上、全くの無用の長物とまでは言わない。しかし、全国の過疎地で醜悪な風車がニョキニョキと増殖しているのを見ると、景観破壊と天秤にかければ、やはり風力発電は止めて欲しい。

それから、火を噴いたり、倒壊したり、と大事故が続いているにもかかわらず、マスコミの報道は非常に控えめだ。これが原子力発電所なら、どんな些細な事故でも1面トップで報道される。原子力発電の本質と無関係なボヤ騒ぎとか従業員のケガでも大々的に報道される。一方、自然エネルギー関係の事故なら、ほとんど報道されない。このような偏向的な報道が許されていいはずがないぞ。

(2007.1.10)



〜おしまい〜





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