社会保険庁の無能ぶり

〜 本当に呆れかえりました! 〜



社会保険庁年金記録ミスには、本当に呆れかえった。

(石材店)「何を今さら呆れてるんですか。もう何ヶ月も前から全国民が呆れかえってますよ」

確かに、国民年金保険料の納付率の改ざん問題から始まって、最近の記録ミスに至るまで、もう長い間社会保険庁の無能ぶりは世間を騒がせてきた。年金問題は、来る参議院選挙の一番大きな争点にもなっている。
ただ、保険料の納付率の改ざん問題は、なかなか納付率が上がらない中での苦し紛れの粉飾であり、サラリーマンとしては、ぜんぜん理解できないことはない。また、年金記録ミスにしても、何十年も前のミスが原因である。今さら年金保険料の納付を証明できる領収書なんて保管しておらず、社会保険庁にも記録がない主婦や自営業者らにとっては、まことに迷惑な話だが、そういう事もあり得るだろうなあ、なんて思っていた。宙に浮いた記録が5000万件もあるとか、色々言われているけど、実際にミスを受けている人は、そんなには多くないんじゃないかって思っていた。

(石材店)「妙に甘いですねえ」

(幹事長)「ところーがっ!そんな事はなかった!ほとんど全ての国民が危機的状況にある事が分かったのだ!」
(石材店)「いきなり急展開ですね」


なんと、うちの家内の年金記録にもミスがあったのだ。

家内の年金手帳

家内も、最初は自分は無関係と思っていたのだが、先日テレビを見ていると、「結婚前に会社勤めをしていた時に厚生年金に入っていて、結婚して会社を辞めて国民年金に入った人は、厚生年金の記録がつながっていません。無視されています。空白になってます。絶対です。絶対に記録が切れています!ぜえったいに損してます!!」なんて言ってたのだそうだ。「まっさか!」とは思いつつも、急に不安になって、年金手帳を取り出して社会保険庁に電話してみると、なんと、あっさり、

(社会保険庁)「はいな。それは記録がつながってませんねえ。当然ですねっ!」
(家内)「そんなアホなっ!年金手帳には、ちゃんと書いてるよっ!」
(社会保険庁)「あなた、そんな、年金手帳なんて信用しちゃ駄目ですよう。
          うちくらのコンピューターには、ぜーんぜんリンクしてませんから。
          私ら無能集団なんですよぉ。買いかぶらないでくださいな」
(家内)「じゃかっしーわい、ぼけっ!ほんだら早よ、直せやっ!」
(社会保険庁)「はいな。こちらに来て頂ければ、すぐになおしますよ」


ただでさえ腹が立つところへ、なんで電話では駄目で、わざわざ行かなければならないのか、はらわたが煮えくり返りながらも、仕方なく社会保険庁まで手続きに行ったそうだ。

(幹事長)「もう、びっくりやなあ」
(家内)「信じられんわ、ほんと」

何がびっくりかと言えば、年金手帳にはちゃんと記載しているのに、それが社会保険庁の記録とは無関係だったということだ。
下図のように、年金手帳には最初に厚生年金時代の記録があり、そのすぐ下に国民年金の記録がある。ちゃんと続けて書いてある。それなのに、ああ、それなのに、社会保険庁では記録されてないなんて、ちょっと考えられない。あり得ない。信じられない。一体、この年金手帳って、何なんだ!?

(幹事長)「そこまで無能とは知らなかった。この世の話とは思えんなあ」
(家内)「たぶん日本国民のうち、1億2千万人の人は、年金記録にミスがあると思うよ」
(幹事長)「間違いないな」


全日本国民のみなさんっ!あなたの年金記録は、絶対に間違ってます。100%保証します。いますぐ社会保険庁に殴り込みに行きましょう!

今は年金記録ミスが大問題になっているから、社会保険庁もヘラヘラしながらも対応してくれるが、問題になる以前なら、ロクに対応もしてくれなかったはずだ。今回だって、家内が参考のために「危ういところで貰い損ねたかもしれない厚生年金部分の額って、いくらくらいになるの?」って聞いても、社会保険庁は「50歳にならないと分からない」なんて答えたそうだ。確かに、50歳になると、正式に年金額を問い合わせる事ができるようになったのは知っている。しかし、そんな正式な額でなくてもいいから、だいたいの額くらい簡単に試算できるだろう。ほんとうに相も変わらず無能ぶりをさらけ出している。

目に余る社会保険庁のいい加減ぶりに対する国民の怒りを受けて、社会保険庁は解体される事になりそうだ。今までは「何もそこまでやらなくてもいいじゃないの」なんて甘い考えを持っていたけど、こんな無能な組織は、即刻、お取りつぶしにすべきだろう。
ただし、その年金業務を引き継ぐ新組織「日本年金機構」って、どうせ似たようなものなんじゃないのか?今の職員が、全員、そのまま採用されるようだと、まるで業務停止処分を受けたコムスンの事業を別の子会社に譲渡しようとしたグッドウィル・グループと同じ脱法行為だ。そんな事は絶対に許さないぞ。

(2007.6.9)



〜おしまい〜





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