段ボール肉まん事件

〜 捏造は捏造? 〜



中国では段ボールを具にした肉まんが販売されているっていう報道は衝撃だった。中国から輸出された食品や日用品による死亡事故は増える一方だし、中国国内の環境汚染や健康被害はすさまじく、何が起きても不思議じゃないって感じだったけど、さすがに段ボールを肉まんの具にするっていう発想には衝撃度300%だった。怒りよりも、笑いが出るよなあ。そこまでやるか?
テレビで放映されたのは、使用済み段ボールをカセイソーダに浸すと、みるみる段ボールは柔らかくなり、色も変わっていき、十分に変化したところで、包丁でよく叩き、挽き肉状にして、本物の挽き肉と混ぜ合わせ、足りない味を豚肉エキスで補うという手順だ。やっていた業者は、段ボールが原価数10倍の豚肉へ変身するという自分のアイディアを誇っていたけど、誇ってもいいと思った。すごい発想だ。段ボールと豚肉の比率も6対4で、既に本物の肉の方が少ないんだけど、さらに努力して豚肉を減らすのが課題と言っていた。すばらしい。素晴らしすぎる。典型的な中国人だ。中国人の鑑だ。これに比べれば、日本の豚肉混入ミンチ事件なんて可愛いものだ。日本は良心的すぎる。偽物天国中国ばんざーい!

と、笑っていたんだけど、事件は急展開。なんと、この報道自体が捏造だったと言い始めた。この事件をスクープ報道した北京テレビがやらせ報道だったことを認めたのだ。

(石材店)「何がなんだか分かりませんねえ」
(幹事長)「いや、僕は、捏造報道自体が捏造だと思う」


つまり、段ボールで肉まんが作られているという事実は本当だったと思う。最近、中国食品の安全性が世界的に問題視されているため、それに危機感を抱いた中国政府が、テレビ報道を捏造だとして闇に葬ろうとしているのだと思う

(石材店)「でも、そうだとすると、今度は中国マスコミの評判が悪くなりますよ」
(幹事長)「マスコミなんて、世界中どこの国でも、嘘ばっかり言ってるじゃない」


日本のマスコミだって、やらせと捏造のオンパレードだ。ましてや偽物天国の中国のマスコミなんて信じていたら命を取られるぞ。
そもそも、中国なんて、マスコミは100%政府のコントロール下にある。なんとでもできる。「報道は捏造だった」なんて嘘を言うためには、関係者を一斉に死刑にすればすむことだ。あの国では、何が本当か分かりはしない。

それに、そもそも、仮に報道自体は「やらせ」だったとしても、それは実際にやられている事をカメラで録画するためにやらせただけだろう。日本のテレビ局は暴走族に金を渡して暴走させて、「やらせ」だといって批判されたが、それは「やらせ」ではあるが、暴走族が日常的に暴走しているのは捏造ではなくて本当の事実だ。それをタイミング良く録画するのが難しいから金を渡して「やらせ」をさせているのだ。段ボール肉まんも同じで、日常的に中国では段ボール肉まんが作られているが、なかなか撮影ができないから、金を渡して「やらせ」を依頼したのだろう
テレビ放送直後の中国市民の反応は、おおむね「そんなの当たり前だ。珍しくもなんともない。中国人なら誰でも知っている事だ」てなもんだった。

今回の報道が捏造だとする中国政府の悪あがきは、何の効果もない。我々は、自己防衛として、中国製品は極力避けるしかない
でも、それって、なかなか難しい。つい先日、100円ショップでマスクを買った。5枚入りで105円だ。すごく安い。安すぎる。あまりの安さに不審を抱き、家に帰ってから小さな字をよく見たら、中国製だった。いくらなんでもマスクが中国製ってのは危ない。危なすぎる。マスクをする方が体に悪い。一体何のためのマスクなんだ。って憤慨して、返品して、ドラッグストアで日本製を買った。日本製は5枚入りで500円もした。
でもなあ、マスク1つが100円ってのは、決して高くはないよなあ。5枚で100円ってのが異常だよなあ。消費者は、もっと冷静になって、あるべき価格を考えれば、異常に安いものは何かがおかしいと気づくよなあ。

(2007.7.20)



〜おしまい〜





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