万引犯死亡事件

〜 犯人を叩きのめしてはいけないのか? 〜



万引犯死なせたとして、コンビニエンスストアの経営者が逮捕された
事件は9月29日埼玉県川越市で起きた。深夜1時半ごろ126円の菓子パン1個を万引した無職の男(51)を経営者が捕らえ、警察に連れて行こうとしたが、男が道に座り込んで抵抗したため、腰を数回蹴った。蹴られた男は自分で起き上がり、その場を立ち去って逃げた。男はその後、立ち寄った居酒屋で仮眠した後に帰宅したが、様子がおかしかったため送っていった居酒屋経営者が119番し、救急隊員が自宅で死んでいるのを発見した。死因は、腰椎骨折などによる後腹膜出血らしい。経営者は傷害致死の疑いで逮捕されたが、もちろん彼は、腹は立てていただろうが、たかが万引なので、犯人を殺すつもりはなかった。

(幹事長)「どう思う?」
(石材店)「『万引は犯罪だ』っていうポスターも見ますが、たかが万引で殺したらいかんでしょう」
(幹事長)「だから、殺すつもりはなかったんだって」
(石材店)「殺すつもりはなかったと言っても、126円の菓子パン1個で暴行するのはどうかと思いますが」


そうなのかなあ。個人的には、金額に関係なく、万引なんかされたら腹が立って腹が立って、犯人を叩きのめしてやりたくなると思うけど。僕が店員だったら、間違いなく叩きのめすと思うけど。なので、それが原因で逮捕なんてされちゃうと、理不尽に思うけどなあ。

(石材店)「じゃあ、自分が万引犯だとして、たかが126円の菓子パン1個を万引しただけで蹴られたりして、甘受しますか?」
(幹事長)「何を言うか。自分が万引犯の立場だったら、126円の菓子パンだろうが126万円の宝石だろうが、
       暴行されたら、徹底的に訴えるぞ。相手が店側だろうが、警察だろうが、暴行されたら、訴えれば勝てるぞ」
(石材店)「言うてることが無茶苦茶でんがな」


もちろん、私は身勝手なので、立場が変われば言うことも変わる。でも、僕は万引犯ではないので、徹底的に万引犯に批判的だ。
特にこの事件の場合、最初はそのまま警察に連れて行こうとしたのに、犯人が抵抗したから蹴ったものだ。もし、犯人がおとなしく警察に行っていれば暴行はなかったはずだ。つまり、犯人が一方的に全面的に悪い、と思う。

(幹事長)「しかも、蹴られた後、犯人は逃げているんだぞ」
(石材店)「もっと蹴られると思ったんじゃないですか」
(幹事長)「違う。警察に行くのを嫌がっていたんだから、最初から逃げようと思っていたんだ」


51歳にもなるいい大人が、たかが126円の菓子パン1個を万引して、捕まったからと言って駄々をこねて道に座りこみ、蹴られたといって逃げるなんて、まるで悪ガキじゃないか。アホじゃないか。しかも、しかもだぞ、この犯人は、その後、居酒屋に行ってるんだぞ。1個126円の菓子パンを万引するくせに、居酒屋に行く金はあるのか?金が無くて餓死しそうだっていうんなら同情の余地もあるけど、もう何の言い訳もできないぞ。
こんな事で店側が逮捕されてしまったら、たまったものじゃない。正義が通用しないってことだ。


ところが、調べてみると、似たような事件って、結構起きているのね。この9月だけでも何件か起きている。18日には、東京都墨田区のカードショップで店員2人が、数百円相当の漫画本1冊を万引して逃げようとした飲食店店員の男(29)を取り押さえて床に倒し、首などを押さえつけた上に腹をけるなどした。男は窒息による低酸素脳症などで意識不明になって病院に運ばれたが死亡してしまい、店員2人は傷害致死容疑で逮捕された。店員は、やはり、たかが万引で犯人を殺すつもりなんてなく、「やりすぎたとは思うが、まさか意識不明になるとは思わなかった」と言っている。そら、そうだろう。

また9月4日には、千葉県船橋市のスーパーで、缶ビールを万引した無職の男(56)が見つかり、スーパー店内の資材置き場で店長から殴る蹴るの暴行を受け、腸間膜断裂による出血性ショック死で死亡し、店長が傷害致死容疑で逮捕されている
この店長は、万引犯に手を焼き、店で万引した人の氏名や顔写真などを記録したリストを作成し、3回目の万引犯には制裁ということで暴行していたらしい。店長は、「以前にもやられたので、懲らしめようと思った」と供述している。死亡した男以外にも、制裁を加えた万引犯がいるとのことだ。

(石材店)「警察に連れて行こうとして抵抗されて蹴った、っていうのは、まだいいとしても、
       勝手に制裁を加えるのは、やはり犯罪になるでしょう」
(幹事長)「でも、こんな万引常習犯は、警察に連れて行ってもラチがあかないよ。何度も犯行を繰り返すし。
       やはり直接、徹底的に懲らしめないと身にしみないぞ」


さすがの僕も、万引したくらいで死刑にしろとは言わないけど、51歳にもなって、たかが126円の菓子パン1個を万引して、捕まったからと言って駄々をこねて道に座りこみ、蹴られたといって逃げ、しかもその後、居酒屋に行ってるような万引犯は、蹴られて死んだとしても、なんの同情の余地も無い

(2007.10.4)

上記の記事を書いた3日後、大阪府寝屋川市のコンビニエンスストアで、食料品を万引しようとした2人組の男を店員が発見して追跡し、路上で男1人ともみ合いになり、胸を刺されて間もなく死亡するという事件が起きた

さあ、どうだ。万引犯ってのは、それ自体も犯罪であるうえに、時には凶悪犯にもなるのだ。そのような危険性をはらんでいるのだから、危害を加えられる前に袋だたきにしたって構わないと思う。

それとも警察は、犯罪者を見つけても、何もせずに、ただバカみたいに警察に通報するだけにしろ、とでも言うのだろうか。警察は、万引犯を真剣に捜したりはしないぞ。

(2007.10.7)



〜おしまい〜





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