2007年総決算

〜 一気にまとめて斬っちゃうよ 〜



(石材店)「えらく久しぶりの記事ですねえ。前回の記事から2ヵ月も経ってますよ」
(幹事長)「この2ヵ月、やたら出張が多かったし、レースの記事も2本書いたし、なかなか余裕がなくて。
       かろうじて今年の締めとして、年末に書いてます」


この2ヵ月の間、憤る事件が無かったわけではない。相変わらず世の中には腹の立つ事がてんこ盛りだ

プロ野球で言えば、相も変わらず巨人は金にあかして横浜からクルーン、ヤクルトからグライシンガー、ヤクルトからラミレスと、片っ端から獲りまくっている。節操というものを知らんのかっ!

(石材店)「阪神も広島から獲り続けていますけどね。金本、シーツに続いて新井ですから」
(幹事長)「阪神は、いいの」


その巨人でさえ福留は獲る事が出来ず、4年で4800万ドルなんていうあり得ない金額でカブスが獲った。黒田も3年で3520万ドルなんていう、同じくあり得ない金額でドジャースに獲られてしまった。一体どうなってるんだ?ちょっと考えられない金額ではないか?たかが野球選手に年俸10億円以上だよ。つい1年前に松坂の6年で6000万ドルに驚愕していたというのに、もうマヒしちゃったよ。メジャーの平均年俸が300万ドルくらいだから、おかしくはないんだけど、日本とこれだけ差が着いちゃったら、ちょっと力があれば、みんなアメリカへ行っちゃうよなあ。つまんないよなあ。
一方、サッカーの方は逆で、なかなかヨーロッパへ流出できない。ちょこっと行ったかと思うと、ロクに試合に出られずに、すぐまた日本へ戻ってきている。あの中村俊輔や高原でさえ、最近は怪我もあって、日本復帰の噂が出ている。なんだか寂しいよなあ。

それより、最近、一番、腹が立ったのはM−1グランプリだ。どう考えても、キングコングとトータルテンボスとサンドウィッチマンなら、キングコングかトータルテンボスだろ。誰が見ても明らかだ。単に、審査員の奴らが、それまでサンドウィッチマンを知らなかったから新鮮に感じただけだ。明らかにキングコングが一番の出来だった。トータルテンボスなら、まだ仕方ないが、サンドウィッチマンは無いだろう?それより、そもそも、笑い飯とダイアンが最後まで残らなかったのは許せない。ほんとに許せない。ダイアンの良さが分からない審査員なんて、審査する資格が無い!

(石材店)「なんか、どうでもええ話題ばかりですが、もっと真剣に論評すべき事があるでしょう?
       
薬害肝炎訴訟なんか、どう思いますか?」
(幹事長)「うう〜ん。あれに関しては、本音を言うと袋だたきにあいそうだからノーコメント」
(石材店)「おや、何でも好き勝手言い放題の幹事長にしては弱腰な。
       じゃ、ちょっとジャンルを変えて、
坂出の祖母孫3人殺害事件は?」
(幹事長)「いや、すまん。あれに関しても、本音を言うと、名誉毀損で訴えられちゃうからノーコメント」
(石材店)「じゃあ、
佐世保のスポーツクラブ銃乱射事件は?」
(幹事長)「あれは単純な犯罪だから、特にコメントするほどの事は無いけど、
       個人的には、実は、僕も猟銃が欲しかったので、あれで規制が厳しくなると困るなあ」
(石材店)「猟銃なんて持って、猟にでも行くんですか?」
(幹事長)「いや、猟には興味ない。動物を殺すのは嫌いだし」
(石材店)「じゃあ猟銃なんて何に使うんですか?」
(幹事長)「いや、ちょっと、腹立つ奴が多くて・・・」
(石材店)「心配しなくても、絶対に許可は下りませんよ。
       それじゃあ、
年金記録問題はどうですか?公約通り進んでないけど」
(幹事長)「年金に関しては、最初から、国の年金制度なんかを頼りにする方が悪いと思っているから、無頓着だわさ。
       あんなん国家による詐欺と一緒だ。そんなん信じるのは自殺行為だぞ」
(石材店)「詐欺と言えば、
NOVA問題はどうですか?
(幹事長)「まさに、あれも騙される方が悪い、の典型だよなあ」


英会話学校に対して、何十万円も前払いするっていう神経が理解できない。大学の入学金じゃあるまいし、1ヵ月分の月謝以上の金を前払いするなんて、人が良すぎる。

(石材店)「でも、絶対に途中でサボらずに継続するためには、大金を前払いした方がいいという考えもありますが」
(幹事長)「ええ事おしえてあげよう」
(石材店)「なんですか?」
(幹事長)「実はな、英会話学校って、何年行っても意味無いで。経験からして」
(石材店)「行きよったんですかあっ!?」


英会話学校へは、かなり投資している。僕は学生時代に英語が大嫌いで、全然駄目だった。そのくせ海外には行きたかったので、会社からアメリカに行かせて貰う事になり、その準備のために英会話学校に通った。個人レッスンも受けたし、少人数クラスの授業も受けた。さらに、アメリカに行っても最初の頃は現地で英会話学校に通ってた。そして、これらは、全て、ひゃくぱーせんと何の効果も無かった。仕方ないので諦めて、中学生レベルの英語力でいきなり仕事を始めたら、1ヵ月ほどで、あんまり問題もなく、仕事が進むようになってしまった。

(幹事長)「全く無駄な投資だった」
(石材店)「投資と言っても、自分でじゃなく、会社が投資したわけですね」
(幹事長)「英会話学校に10年行くより、現地で1ヵ月仕事した方が、はるかに英会話は上達する」


(石材店)「原油高はどうですか?ガソリンが150円を突破して、ちょっと大変になりましたが」
(幹事長)「個人的には腹立たしい。許し難い」


なぜなら、原油高の理由が許せないからだ。原油の増産が進まない一方で、中国がどんどん世界中から資源を買いまくっているから原油高になっている。という説も有力だけど、確かにそれもあるから、むっちゃ腹立たしいけど、それだけで最近の異常な原油高の説明にはならない。本当は、アメリカの小さな原油取引(ニューヨークマーカンタイル取引所で取引されているWTIという種類の原油)に投機マネーが流れ込んでバブル状態になっているからだ。投機マネーに翻弄されてしまうというのも、また、そんな限られた取引のプライスが世界中に影響してしまうというのも、どっちも腹立たしい。

(幹事長)「でも、これを機会に貴重な石油資源を節約すればいいのかも」

石油って、プラスチックの原料になる、すごく貴重な資源だ。それを湯水のごとく片っ端から燃やすのはもったいない。自動車なんて、ガソリンを燃やして1〜2割のエネルギーしか利用して無くて、大半のエネルギーは熱として捨てているだけだ。すごくもったいない。そもそもガソリンの価格がミネラルウォーターよりも安いっていう方がおかしい。遠い中東から運んできて、工場で精製して、ガソリンスタンドまで運んできて売っているのに、その辺の水より安いっていう方が釈然としない。値段が高くなって、貴重な石油を大事にする社会になった方が良い。

(石材店)「得意の環境問題ですな。じゃあ、ゴア氏がノーベル平和賞を獲ったのは?」
(幹事長)「僕、あのゴアって野郎が死ぬほど嫌いだから、許せない。あいつは豪邸に住んで資源を大浪費しながら環境問題を語る
       詐欺師や。大統領選挙に落ちたから活路を環境問題に見いだして良い格好しようとしている詐欺師や。
       政権を獲れなかった政治家の戯言ほど無責任なものはない」
(石材店)「でも、評価されたからノーベル賞もらったんでしょ?」
(幹事長)「ノーベル賞はノーベル賞でも、ノーベル平和賞って、過去の受賞者を見ると、いかに偏った無意味なものかがよく分かる」


ノーベル平和賞の受賞者で、僕が最初に驚いたのは佐藤栄作だ。あの時は僕だけでなく、日本中が驚いたはずだ。だって、佐藤栄作だよ。なあーんにも平和的な業績は残してないぞ。その後も、ゴルバチョフとか、アラファトとか、金大中とか、およそ平和とはほど遠い人たちが受賞してきた。選考しているのがノルウェー国会とは言え、あまりにも政治的な選考は、ノーベル賞の価値を貶める以外の何物でもない。

(石材店)「環境になるとうるさすぎるので、話題を変えて、防衛省の守屋前次官の収賄事件はどうですか?」
(幹事長)「あれは、ひどいよなあ。でも、あそこまで露骨にやるのは珍しいかも知れないけど、所詮、役人だから、
       みんな似たような事をしているぞ。バレるかバレないかの差だよなあ」


もちろん、守屋前次官の悪さがバレたのは、小池大臣に解任されたからだ。あれだけ露骨に悪い事をしていたのに、次官として強力な権力をふるっていた間は、全く問題にならなかったのが、辞めたとたん、あっという間に捕まっちゃった。今回の問題で感じたのは、彼の悪行に対する怒りよりも、辞めたとたんに捕まるという恐ろしさの方だ。あれじゃあ、なかなか辞めたがらないのも理解できる。

悪いという点では、むしろイージス艦情報持ち出し事件の方が、はるかに悪質だ。守屋前次官は刑務所にでもぶち込んでおけば済むけど、イージス艦情報は自衛官の中国人妻から経由して中国に漏れていたとしたら、ちょっとタダでは済まない。防衛省の情報管理のずさんさには本当に呆れかえる。どういう意識を持ってるんだろう。それから、そもそも、自衛官が中国人と結婚するなんて、許されるのか?誰が考えたってスパイだろう?もう信じられない世界だわさ。

(石材店)「ところで、福田首相に対する評価はどうですか?」
(幹事長)「評価する点が皆無だよ。政策は時代錯誤だし、中国に対しても、いくらなんでもちょっと弱腰過ぎるし」
(石材店)「でも、中国に対しては、幹事長が好きな小沢氏もヘコヘコしてましたが」
(幹事長)「はい。あれには絶望しました。小沢って、あんな男だったのか?完全に奴隷外交しているよなあ。信じられない」


それより、小沢党首と言えば、安倍前首相の向こうを張って、突然、辞任を言い出したから、びっくりしちゃった。もちろん、かつての社会党のように政権奪取の方策も持たないまま何でも反対するだけの民主党のアホどもに対して愛想を尽かしたのは理解できるけど、だからといって突然投げ出すのは無責任すぎる。なんだか小沢党首も期待薄になってきたなあ。

(石材店)「じゃあ、サブプライム問題なんかどうですか?」
(幹事長)「サブプライム問題が日本まで波及して、日本の株価も低迷し続けて、個人的にも大損害だ。
       と怒りたいところだが、実は違う」
(石材店)「えっ?損してないんですか?」
(幹事長)「いや、大損はしているけど、怒りの矛先が違う」


日本の株価が低迷しているのは、実はサブプライム問題が原因ではない。日本の金融機関はそれほど損は被っていない。それは単に心理的なきっかけに過ぎない。アメリカの経済が低迷すると日本経済にも影響がある、という理由ももっともらしく解説されているが、そもそもサブプライム問題が発生して大騒ぎしているアメリカの株価は、実は日本の株価ほど下がっていない。日本と同じくアメリカ経済に依存している他の国の株価だって、そんなに低迷していない。おかしいではないか!なぜ日本だけ株価が低迷しているのだ?
理由は、簡単。日本が改革に背を向け、時代逆行路線を歩んでいるからだ。そのために世界中の投資家から見捨てられようとしているからだ。世界中の投資家、というのは、もちろん、日本人も含めてだ。

(幹事長)「うちの家内でさえ、先日、日本国債を売ってユーロを買ってたよ」
(石材店)「でも、国民は改革疲れで福田首相を支持したんじゃないですか?」
(幹事長)「国民なんてものは、大半がアホなんだから、そんなのに迎合していたら国が沈没しちゃうよ。
       アホな国民をうまく騙して、良い方向へ改革していくのが政治家というものだろう?
       小泉元首相は、それがうまかった。アホな国民を煽って、うまく改革路線を推し進めた」


福田政権が誕生した時に、古い体質のままの自民党のボス達の要求をのんでバラマキ行政に戻ったりすることなく改革を進めて欲しい、と言ったけど、まさに危惧した通りの展開になってしまった。このままじゃあ日本は落ちるとこまで落ちてしまう。かつて英国病で死にかけていたイギリスが蘇ったのは強力な改革のおかげだ。当然、改革によって痛みを感じた国民も多かったが、みんながぬくぬくとしていたら、国としては衰退する一方だ。日本は、世界中の国々、特に中国やインドと激しい競争をして勝ち残らなければ生きていけないんだから、みんながぬくぬくとして生きていける訳がない。日本が生き残るためには、より一層の規制緩和と改革が絶対に必要だ。

(石材店)「そうですよねえ。かつては一人当たりGDPで世界一を争っていたのに、
       今やイギリスやフランスにまで抜かれて
先進国で最低レベルですからねえ」
(幹事長)「ただし、それはそれでも、ええと思うんよ」
(石材店)「相変わらず言う事がコロコロ変わりますねえ」


確かに、かつて、日本は一人当たりGDPで世界一クラスだった。でも、あのとき、「うわあ、本当に僕らの暮らしは世界一豊かだなあ」なんて実感した人がいただろうか。誰しもが「為替の影響なのか、数字のトリックなのか知らないけど、どう考えても日本の暮らしが世界一豊かだなんて思えない。絶対にヨーロッパ諸国の方が豊かに見える」と思っていたはずだ。だって、狭い家に住んで満員電車で長時間通勤して朝から晩まで働いて物価も高いし、何も良い事なんてない。いくら東京株式市場の時価総額が世界一になろうが、いくら日本の地価総額が世界一になろうが、いくら邦銀が世界トップを独占しようが、そんなの国民の豊かさに何の影響もないように思われた。だから、逆に、東京市場が縮小しようが、地価が暴落しようが、邦銀が潰れかけようが、あんまり困ったわけでもない。一人当たりGDPが世界20位だと言われれば、まあ、そんなところかな、なんて思う。

(石材店)「結局、どうしろと言うんですか?」
(幹事長)「現状に対して、ことさら悲観的になる事はないと思う。こんなもんだろう。
       でも、だからと言って何もしないのは次の世代に対する犯罪だ」


これからどんどん高齢化が進んでいく事を考えると、このままじゃあスパイラル的に衰退していくのは間違いない。そして、その被害は僕らの世代ではなく、もっと若い世代に及ぶ。所詮、近い将来死んでいく老人の福祉に金をかけるくらいなら、子供達に金をつぎ込む政治が必要だ。福田政権だけじゃなく、政権を奪取しようとしている民主党にしたって、みんな投票率の高い高齢者の方ばかり顔を向け、選挙権を持たない子供達の事を無視している。むしろ、65歳以上の高齢者からは選挙権を剥奪して、小学生以上の子供に選挙権を与えたいくらいだ。高齢者に医療費をつぎ込んで薬漬けにするくらいなら、子供達に平等に良い教育を受けさせたい。高齢者の年金を補填するくらいなら、子供を抱えた若い世代への補助を増やすべきだ。

(石材店)「言いたい事は分かりますが、現実には難しいですねえ」

確かに、今の政治状況を見ると、自民党も民主党も、改革は絶望的だ。しかも、真っ先に怒りの声をあげるべき若者は、というと、ゆとり教育という国民総白痴化政策のおかげで、若者も気力が萎えてしまっている。
このような状況が打開されるとしたら、外的要因しかない。世界各地で激化する紛争や資源危機により、否応なく日本が変革されていくことを望みたい。

(2007.12.31)



〜おしまい〜





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