アメリカ大統領選挙情勢 (その3)

〜 ほんとに しぶといヒラリー 〜



初戦のアイオワ州での惨敗に続き、次のニューハンプシャー州でもオバマに負けて早々に息の根を止められると期待されたのに、なんとニューハンプシャー州で勝って息を吹き返してしまったヒラリークリントンのヒステリーおばはんだが、その後は、大票田のテキサス州とオハイオ州だけに焦点を絞った選挙戦術が裏目に出て、それまでの間の中小の9州でオバマに9連敗してしまい、その余波がテキサス等にも波及して世論調査でオバマに追い上げられ、危機的状況に追い込まれていた
それまでの37州市で行われた予備選・党員集会でオバマは24勝で、代議員の獲得数ではオバマが1383人、ヒラリーが1276人だ。24勝もしている割には差がすくないのは、オバマは人口の少ない州での勝利が多いのと、勝った負けたと言っても得票数に応じて代議員数は割り振られるので、あんまり差は出ない。しかし、それでも、もしテキサスでもオバマに負けるとなると、オバマへの指名獲得の流れは決定的となり、民主党内の各方面からの圧力により、撤退に追い込まれる可能性が高かった。

ところーが、意外や意外、3月4日投票の4州で、ヒラリーのおばはんは大票田のテキサス州とオハイオ州を含み3勝もしてしまった。これで一気に息を吹き返してしまった。もちろん、上に書いたように、勝った負けたと言っても得票数に応じて代議員数は割り振られるので、獲得した代議員数は、今のところオバマが1520人、ヒラリーのおばはんが1424人で、差はあんまり変わっていない。そういう意味では、ヒラリーは相変わらず厳しい立場にいる。しかし、流れという意味では、落ち目街道まっしぐらだったのを食い止め、逆転の可能性を示したと言えよう。

(石材店)「しぶといおばはんですねえ」
(幹事長)「いや、ほんと。もともとテキサスやオハイオでは楽勝と言われていたし、そういう意味では番狂わせでは無いのだけど、
       最近のオバマの圧倒的な勢いからすると、オバマが勝ってもおかしくなかっただけに残念よねえ」
(石材店)「共和党員の幹事長も、すっかりオバマ派?」
(幹事長)「いえいえ、マケインだか誰だか知らないけど、基本は共和党が勝って欲しいけど、ヒラリーが勝つくらいなら
       オバマの方が8千倍くらいマシだから」


今のままの流れが続けば、最終的にはオバマが勝つ可能性が高いとはいえ、今後、何が出てくるか分からないから、ヒラリーの息の根を止められなかったというのは、ちょっと怖い。怖すぎる。あのヒステリーおばはんの目がキラッと輝くのを見ると、背筋がゾウッとするよねえ。

このまま民主党内の争いが続くと、それだけで消耗してしまい、本選挙で共和党が有利になるという見方もあるけど、逆に、このまま激しい争いが続く事によって民主党への高い関心が持続してしまい、早々にマケインに決まって面白くなくなった共和党が忘れ去られてしまうという危惧もある。
やはり、できるだけ早い時期にオバマに決定し、マケインとオバマと、本当にどちらが大統領に相応しいかの議論に移りたいよなあ。

(2008.3.8)



〜おしまい〜





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