事故米転売事件

〜 ヒステリックに騒いではいけない 〜



米粉加工会社三笠フーズ事故米転売事件で、連日、マスコミは大騒ぎだ。
マスコミは事件があれば売れるから、ここぞとばかりに大騒ぎするのは商売上仕方がないが、ちょっと大騒ぎ過ぎじゃないか?

(石材店)「世間がよってたかって怒り狂っているのに、えらく冷静ですねえ」
(幹事長)「僕は基本的には、食品の偽装に関しては甘いのよ」

去年あたりから食品関係の偽装はエンドレスだ赤福による消費期限偽装やら、船場吉兆の産地偽装やら使い回しやら、ミートホープ社豚肉混入ミンチ事件など、手を変え品を変え、まさにオンパレードだ。しかし、はっきり言って、どれも大騒ぎするような事ではない。

まず、赤福を始めとする消費期限偽装については、そもそも非難することに自体に根本的に疑問がある。赤福や白い恋人など、昔からの有名ブランド食品に関しては、長年にわたる偽装にもかかわらず人気を博してきたということは、味が評価されてきたということだ。消費期限を多少過ぎていたって保存状態が良ければ食中毒なんておこらない。赤福は冷凍保存技術が良かったし、白い恋人も包装資材が良かったため、品質は全く劣化していなかった。品質の劣化もなく、まだまだ食べられるものを、機械的に決めた期限が過ぎたからという理由でバカみたいに廃棄することが良いことなのか?仮に、品質が劣化してまで出荷していたら、それこそ一発で評判が落ちて売れなくなってしまうから、そこまではしないはずだ。さらに、仮に、品質が劣化したものを食べたとしても、それくらいで死んだりしないって。僕らが子供の頃は、多少古くなっても、食べ物を捨てるなんて発想は無かった。うちの家が特に貧しかったというより、世間一般に、そんなアホな発想は無かった。
地球環境の破壊がとめどもなく進む中、またアフリカやアジア諸国では多くの子供達が飢餓に苦しんでいる一方で、飽食日本は相変わらず膨大な量の残飯を排出し続けている。

船場吉兆の使い回しだって、同じような事だ。せっかく作った料理を箸もつけずに残されたら、それをそのまま捨てるなんて、あまりにももったいないじゃないの。

(石材店)「でも、使い回しを出された客は気の毒でしょ?」
(幹事長)「そなな高級料亭に行く人間に同情する必要は無い!みんな食中毒になっちまえ!」

(石材店)「じゃあ原材料の偽装はどうですか?」
(幹事長)「それは消費者に責任がある」


食品の原材料偽装としては、古くは雪印の国産肉偽装事件うどん偽装表示事件があったし、最近は秋田県の比内鶏の偽装もあった。そして、なんと言ってもスーパースターは豚肉混入ミンチ事件だ。そして、これらの問題の本質は全て消費者側にあるいずれの事件でも、消費者は食べても気づかず満足していた。輸入肉を国産と偽ってとか、輸入小麦を国産と偽っていたくらいなら分かりにくいだろうけど、豚肉を牛肉と偽っていたなんて、結構、大胆な事件だけど、それでも消費者は気づかなかった。みんないい加減なものだ。自分の舌で違いが分からなかったのなら、文句言うな。高い金出して満足していたんなら、それでいいじゃないか。自分で違いが分からないのに文句を言うくらいなら、最初から安い食品を買え

(石材店)「しかし、今回のは実害の無い消費期限偽装とか産地偽装とは根本的に違う毒入り食品事件ですよ」
(幹事長)「分かっております。それでも僕は基本的には、実害が無い場合は甘いのよ」
(石材店)「実害が無い、と言い切りましたねえ」


毒入り食品として大事件になったのは中国製毒入りギョーザ事件だ。これは中国側に非は無いと言い張る偽装国家中国による捜査妨害により、何が何やら分からなくなりつつあったが、中国内でも中毒が発生し、さすがの中国も再捜査に乗り出し、今後の展開は全く読めない。中国が真面目に捜査をやるのかどうかも含めて、全く予断を許さない。なんちゅうても偽装大国中国がやる事だから、正義を期待しようものなら見事に裏切られて腹が立つだけだ。我々ができることは中国製を避けるという自主防衛だけだ。

(石材店)「中国に対しては、ちゃんと怒ってるじゃないですか。国内企業だと許されるんですか?」
(幹事長)「中国だからとか国内だからと区別しているわけではない」

中国製毒入りギョーザ事件は、明らかに悪意を持って毒を混入させたものだ。日本人を殺そうと思って日本に輸出される食品に毒を入れたのか、会社に対する恨みで入れたのかは分からないけど、食中毒を引き起こそうとして入れたものだ。
しかし、今回の事故米転売は、そうではない。事故米を有効活用しようとしたものだ

(石材店)「ちょ、ちょっと待って下さいよ。そうじゃなくて、安く仕入れた事故米を高く売って荒稼ぎしていただけじゃないですか」
(幹事長)「三笠フーズという視点では、その通りです。しかし、社会的には事故米の有効活用と言えないか?」


今回の事故米とは、農薬が基準値を超えていたものと、倉庫に積み上げているうちにカビが生えたものの2種類だ。このうち農薬に関しては、中国製毒入りギョーザ事件でも使われたメタミドホスということで、ますます社会に恐怖を撒き散らしたが、その濃度というのは、中国製毒入りギョーザの濃度の僅か60万分の1だ。もはや毒とは言えないレベルだ。もちろん、絶対的な安全を考えての規制値だから、それを超えたものを事故米として処分するのは、別にいいけど、そんなヒステリックに大騒ぎするようなレベルではない。
これについては、太田農相も「メタミドホスは低濃度で、人体への影響はないと自信をもって言える。だから、あまりじたばた騒いでいない」なんて発言している。

(石材店)「例の問題発言ですね」
(幹事長)「このおっさん、これまでも失言のオンパレードだし、基本的に政治家の役割というのを理解できていないアホなので、
       ことさら擁護する気は全くないけど、言ってる事は正論だよ」


マスコミは、これを失言ととらえて大騒ぎだけど、新聞が売れれば何でもかんでも記事に仕立てちゃうマスコミの尻馬に乗ってはいけない。情けない民主党は尻馬に乗っているけど。ますます民主党に嫌気がさしちゃう。

この米が使われたと分かった保育園や介護老人保健施設では当然の事ながら大騒ぎで、園児の保護者はヒステリックにわめき立てていたが、管轄している京都市も「大量に食べ続けない限り健康に影響はない」と説明している。大量というのは、そればっかり一生食べ続けるっていう意味だ。

さらに問題なのは、この事故米を使った焼酎の扱いだ。焼酎は蒸留して作るものなので、製造過程で有害なものはほとんど取り除かれていく仕組みになっていて、有害物質はほとんど残ってない。人体に影響がないという点では、保育園の弁当どころではない。一生、そればっかり飲み続けたって何の影響もない。
こんな事で大騒ぎしていたら、中越沖地震で東京電力の原子力発電所から、ラドン温泉の4倍の濃度の放射性物質を含んだ水1.5リットルが日本海に漏れたって大騒ぎしていたアホマスコミと同じ低レベルになっちゃうよ。ラドン温泉の温水6リットル分の放射性物質が日本海に放出されても何も問題もないのと同様に、事故米を使った焼酎に何の問題もない。
それなのに、事故米を使っていた焼酎メーカーは商品の回収にてんやわんやだ。もちろん、彼らも、何の問題も無い事は分かっている。しかし、自己中心的で独善的なマスコミによる魔女狩りの餌食になると、それに踊らされた消費者から拒絶されて会社が潰れてしまうので、仕方なく商品回収を急いでいるわけだ。

(石材店)「ふ〜む。じゃあ、どうしろと?」
(幹事長)「この記事を読んだよい子の消費者は、理性を持って行動して欲しいという事です」

あんなに大量の焼酎を、何の害もないのにマスコミが非難するというだけの理由で廃棄処分するなんて、あまりにももったいない。資源の無駄遣いだ。地球環境の破壊だ。処分するくらいなら、タダで譲ってよ。運送費もつから。

(2008.9.14)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ