アメリカ大統領選挙結果

〜 世界は変わるか? 〜



世界が注目するアメリカ大統領選挙で、オバマ当選し、遂に黒人のアメリカ大統領が誕生した。世界の大半が期待した結果だ。

(石材店)「共和党支持者の幹事長は、マケインの逆転勝利を期待してたんでしょ?」
(幹事長)「本音ではそうだけど、民主党であっても、過去のしがらみが無い若い黒人のオバマには、
       何かしら期待したいものはある。
       なんちゅうても、ヒステリーおばはんのヒラリーでなけりゃ民主党だって構わない」
(石材店)「それにしても圧勝でしたね」
(幹事長)「そうでもないぞ」


確かに、選挙人の数で見ればマケインの2倍も獲得したオバマの圧勝だ。しかしご承知のとおりアメリカの選挙制度は、各州で1人でも多く得票した候補者が、その州に割り当てられた選挙人を総取りする制度なので、ほんの僅かな得票数の差が、獲得した選挙人の数では大きな差となる。前々回の選挙では、全国集計した得票数が少なかったブッシュが、獲得した選挙人の数ではアホのゴアに勝利し、大統領になったくらいだ。今回のオバマも、獲得した選挙人の数ではマケインにダブルスコアで勝利したが、全国集計した得票数で見れば52%対47%だから、こら僅差と言えるぞ

(石材店)「選挙制度に欠陥があるとも言えますか」
(幹事長)「日本の小選挙区制も同じシステムだわな」


小選挙区制でも、各選挙区で1人でも多く得票した候補者だけが当選し、それ以外は死票になるので、本当に民主的なのか議論になる。本当に民主的な選挙を目指すのであれば大選挙区制や比例代表制にすべきだろう。
ただし、その場合は、少数乱立となって政治が麻痺してしまうから、必ずしも適切でもない。死票があっても小選挙区制の方がドラスティックに政権交代が起こり、政治が活性化する。

(石材店)「アメリカ国民も共和党政権には飽きてたから良かったんでしょうね」
(幹事長)「個人的には、お間抜けなブッシュは好きだったんだけどなあ」


ブッシュの評判は、特に国外では最悪で、そのせいで、国際世論で言えば、例えば全世界の人間に投票権が与えられれば、5対1くらいでオバマの圧勝だと思うが、それに比べてアメリカ国民は保守的だなと思う。
そもそも、最近の世論調査では、二人の支持率はもっと差がついていた。しかし、本音では黒人を嫌う白人の民主党員などが、世論調査ではオバマ支持を言いながら本番選挙ではマケインに投票するケースも多く、実際には事前の世論調査ほどは差が付かなかったという訳だ。
マケインの副大統領候補にペイリンが出てきたときは、一時、世論調査の支持率が互角になったから、あの時に選挙していればマケインが勝っただろう。

(石材店)「ペイリン効果も長続きしませんでしたね」
(幹事長)「最初出てきた時は彼女に大いに期待したんだけど、すぐに馬脚を表してしまったなあ。
       所詮、大した器じゃなかったって訳だ。アラスカ州知事なんて大したことないな。
       日本の県知事に比べたらマシだけど」


今後の関心は、と言えば、経済対策だ。

(石材店)「おっ、そう来ましたか?」
(幹事長)「だって株価暴落で巨額の含み損を抱えてるんだもーん」


小さな政府志向の共和党から規制強化の民主党に政権が移れば、経済活動が不自由になり短期的には株価が下がると言われている。ただし、オバマの勝利は既に織り込み済みかもしれないし、今日も日本の株式市場は大幅に続伸した。

(石材店)「だいぶ損を取り戻したんじゃないですか?」
(幹事長)「いえいえ、決して」


7000円割れなんて地獄を見た後なので、なんとなくハッピーな気分だけど、冷静に考えれば、ほんの1ヶ月前から比べても何百万円も含み損を抱えたままだ。日本の内需関連株なんて下がる要素が無いのに外国人による換金売りで大きく下がったままだ。どう考えても理不尽に下がっている。

(石材店)「逆に言えば、今が買いどきでしょ?」
(幹事長)「手元資金が枯渇しちゃって・・・」


大暴落する前の9月に、もうそろそろ底で買いどきだと思って、だいぶつぎ込んだのが敗因だった。

(幹事長)「あそこで反転していれば含み損もだいぶ解消されていたのに、傷口を広げただけだったよ」
(石材店)「アメリカ大統領選挙の話はどこへ行ったんですか!」

しがらみの無いオバマ君が斬新な政権運営によりアメリカ経済を急回復させ、株価も上がり米ドル相場も上がれば、とてもハッピーです。

(2008.11.5)



〜おしまい〜





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