最後の東京国際女子マラソン

〜 渋井は果敢なるアホか? 〜



2008年11月16日、最後の東京国際女子マラソンが開催された。
東京国際女子マラソンと言えば、高橋尚子の印象が強烈だ。

(石材店)「幹事長は、どのマラソン大会でもQちゃんしか見てないでしょ」
(幹事長)「全国1億2800万人のマラソンファン全員がそうだろ?」


5年前の2003年の大会は、翌年のアテネオリンピックの代表選考レースを兼ねたレースだった。当日は季節はずれの高い気温で、かつ強い風が吹く中、Qちゃんはスタート直後から颯爽と風のように飛び出してハイペースでレースを引っ張り、さらに中間点を過ぎて早々にスパートし、独走状態となった。これで完全に優勝は間違いない、と思われたのだが、30km手前からスタミナ切れを起こして急激に失速し、39km地点でエチオピアのアレムに抜かれてしまう。それでも日本人トップの座は死守したんだけど、タイムはいまいちだった。それがたたって、結局、アテネオリンピックの代表には選ばれなかった。もちろん、大バカ者の日本陸連のこの暴挙には全世界のマラソンファンから非難が殺到した。それまでのQちゃんはシドニーオリンピックの優勝の後も、毎年マラソン大会で高いレベルで優勝していた連戦連勝のオリンピックディフェンディングチャンピオンであり、また女性で初めて2時間20分の壁を破った世界記録保持者であったのに、その実績を全く考慮しない日本陸連のクソバカ共は集団で老人性痴呆症になって愚かな決定をしたのだ。選考レースの結果なんか関係なく、無条件で選んでいればアテネでも2連覇し、さらに北京オリンピックだって3連覇したのは間違いないはずなのに、日本陸連の大クソバカ共のせいで、・・・

(石材店)「いい加減に諦めて下さいよ!」

しかし、偉大なる高橋尚子さまは、この2年後の2005年に、2年ぶりのフルマラソン復帰戦として出場し、見事に復活優勝を遂げた。2年前に逆転されたエチオピアのアレムを破っての勝利だ。このときは右足のふくらはぎに軽い肉離れのケガを抱えており、テーピングして出走したが、35km過ぎに一気にスパートし、アレムをおきざりにして独走優勝したのだ。

だが、その翌年の2006年のレースでは、右足ふくらはぎの怪我もあり、土佐礼子や尾崎朱美に抜かれて3位に終わった。この後、Qちゃんのマラソン人生は下り坂を転がり落ちるように転落していったのだ。やはり全ての責任はキチガイ日本陸連にある。日本陸連のアホ共のせいでQちゃんの選手生命は短くなったのだ。

(幹事長)「あいつら全員、市中引き回しの上、打ち首にせんといかん!ぜいぜいぜい・・・」
(石材店)「今年のレースの話題は無いんですか?」


もちろん、今年のレースについて書かねばならない。

[今年のレースの結果]
 今年も渋井陽子は失速した。おしまい。

(石材店)「それだけですかーっ!」
(幹事長)「渋井はアホなのか?それとも果敢なのか?」


去年の大会は、北京オリンピックの代表をかけたレースだったのだが、野口みずきに果敢に挑んでレースを引っ張ったんだけど、後半に激しく失速し、最後は僕らのジョギングのようなペースで惨敗した。
今年の大会は、来年の世界選手権の代表選考を兼ねたレースだったのだが、やはり最初からガンガン飛ばしてレースを引っ張り、今年こそは優勝か、と思われたのだが、終盤に激しく失速して4位まで落ちた。
去年よりはだいぶマシになったとは言え、同じ失敗を2年連続で繰り返すってのは、やっぱりアホなのではないか?

(石材店)「幹事長なんて、同じ失敗を無限に繰り返してますよ」
(幹事長)「わしはプロではないぞ」


マラソンのレース展開は難しい。ペース配分を考えて最初は抑え目でスタートすると、結局、タイムは平凡なものに終わり、不完全燃焼で後悔するかもしれない。一方、最初から飛ばすと、好記録が出る可能性がある反面、終盤に一気にペースダウンして惨敗するかもしれない。僕らも、毎回、悩むところだ。コースや天候や体調などを総合的に考えてレース展開を決める。

(石材店)「で、いくら考えても、結局は失敗するんですよね」
(幹事長)「ほっといてくれ!」


ただ、僕らはタイムしか考えない。自分との戦いだけだ。しかしプロの選手は勝たねばならないから、ライバル達との駆け引きもある。最初から飛ばしていく選手がいたとき、自重して抑えていくか、あるいは付いていくか、悩むところだ。もちろん、僕の場合も、坂出支部長との戦いはある。ただ、支部長との戦いになったレースは、タイムは度外視だ。支部長との戦いだけが目標となる。
しかし、プロの場合は、全てのライバルに勝って優勝せねばならない。これは難しい。渋井は、去年は野口との駆け引きで最初から飛ばしたし、有力ライバルのいない今年は、最初から一気に引き離して独走して他の選手のやる気を失わせる作戦だったのだろうけど、結局、2年連続でスタミナ切れで激しく失速した勝ちに行ったということは果敢とも言えるが、結局、失敗したのは、アホとも言える。難しいところだ。

一方、優勝した尾崎好美は、渋井に離されながらも諦めることなく自分のペースを守り、最後には逆転した。この精神力は素晴らしい。大したもんだ。ただし、果敢さはあんまり無いのよねえ。やっぱり渋井みたいに後先考えずに突っ走って砕け散った方が格好いいよねえ。Qちゃんにしても渋井にしても、あるいは福士加代子にしても、最初は抑えて走り、トップ選手が落ちてきたところを抜いて勝つ、なんていうせこい戦い方はせず、行くときにゃあ最初から行くんだ、っていう勇ましい走りが魅力だ

(石材店)「尾崎好美は嫌いと?」
(幹事長)「お姉さんの尾崎朱美は好きなんだけどな」
(石材店)「でも尾崎朱美も2年前に妹と同じような展開で失速したQちゃんを追い抜いて、ちゃっかり2位になりましたよ」
(幹事長)「尾崎朱美は走りがとてもきれいで、見ていて惚れ惚れするのよ。
       ああいう美しいフォームで走れれば気持ちいいだろうなあって思うのよ」


ま、今年のレースは、渋井陽子があのまま独走して勝っていれば、見事と褒め称えたい反面、なんとなくつまんない感じもあったけど、結果的に面白い結果とも言えなくもない。
敗れた渋井は、「勝つまでやると決めたから、勝つまでやる」なんて言いながら、来年3月の名古屋国際で世界選手権の代表の座に再び挑むらしい。名前どおりの渋とさが嬉しいと言えば嬉しい。頑張れ渋井!


(石材店)「ところでQちゃんが解説者で出ていましたが」

きゃーっ!Qちゃーん!こっち向いてーっ!

(幹事長)「なんて言うと思ったか?アホな」

私にとってQちゃんは女神様であり、永遠のアイドルだ。しかし、はっきり言って、解説者のQちゃんに興味は無い。どのレースにも必ず出てくる増田明美にはうんざりだけど、だからと言ってQちゃんを引っ張り出せばいいってものではない。解説者をやらされているQちゃんなんか見たくない。金のためにやっているのか、今後の活動のためにやっているのか知らないが、わざとらしい笑顔なんか見たくもない。しかも、民放テレビの頭の悪いアナウンサー相手にくだらないコメントさせられて、可哀相だ。

(石材店)「Qちゃんは芸能イベントにも出てましたが」
(幹事長)「ああーん、止めて止めて止めてーーーーーっ!!!」


なんと本日(17日)、映画のDVD発売記念イベントに出席し、芸能イベントデビューしたらしい。一体、どういうつもりなんだろう?やっぱり金のため?
とにかく、お願いだから、芸能人みたいな恥ずかしい事をしないで!

(石材店)「芸能デビューと言えば、オグシオも芸能界に入るんですかねえ」
(幹事長)「ああーん、止めて止めて止めてーーーーーっ!!!」


オグシオもバドミントンで一生懸命にプレーしている姿がきれいで感動的でセクシーなのであって、芸能人になっちゃったら、もうおしまいだよ。お願いだから、考え直して、もう一度二人でロンドンオリンピックを目指して欲しい。お願いしますから。

(石材店)「マラソンの話は、どこ行ったんですか?」

(2008.11.17)



〜おしまい〜





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